一関市田村町にある世嬉の一酒造は大正7年に創業した老舗の蔵元で、敷地内にある建物群は国登録有形文化財に指定されており、酒の民俗博物館も併設されています。
同社では数多くの銘酒を生み出す一方で、地ビールの開発にも積極的に取り組んでいることで知られています。
2008年にはビール用新品種として開発された小春二条大麦を農事組合法人アグリパーク舞川(一関市)が生産し同社が醸造。「こはるビール」として発売し、昨年は1万8千本分を完売しました。
この春、その地元産の同大麦を使用した地コーラ「こはるコーラ」を製造し発売することになり、話題を呼んでいます。
幅広い年代で安心安全に飲める特産品ということで造り出されたこのコーラはリンゴ果汁やショウガなどが原材料で、体に害のない清涼飲料水です。
先月東京で開催された「こだわり食品フェア」で発表したそうですが、自然食品を取り扱うところから添加物を使用していないということで、取り扱いたいという問い合わせもきているそうです。
訪れたこの日は最終調整の段階でまだ発売されていませんでしたが、新聞掲載後は早速購入しようと来店する方もいて評判も上々とのことです。
さらに今度は最近話題の「南部一郎カボチャ」を使用した新ビール「パンプキンエール」(仮称)の試作品も完成させ、先月末には試飲会が行われて、こちらも参加した方々から好評だったようです。
「南部一郎カボチャ」は同市厳美町の本寺地区一帯で2008年から栽培されているカボチャですが、地元にいてもまだ実物を見たこともありません。食べたことがある方はまだ少ないのではないでしょうか。高糖度で甘みが強いそうです。まだ季節的にお店に出ていないので、写真を掲載できないのが残念です。
同社のレストランではいち早くメニューに登場。「カボチャ餅」やサラダなども通年ではないそうですが、メニューに加えているそうです。
そのほか売店の入口にはホワイトデーに向けて好適品コーナーを設けてキャラメルエールを陳列しています。バニラビーンズを使用し、ピンクのラベルがかわいい発泡酒です。ギフト用の素敵な包装用品も用意してありましたので、女性に喜ばれると思いますよ。
同社の地ビールは常時10種類はあり、季節限定も含めるとそれ以上あります。
人気ベスト5というのが気になり第1位と第2位を紹介しましょう。
左が第1位の「ヴァイツェン」。ワールドビアカップのビール部門で初めてモンドセレクション金賞を受賞した商品です。
真ん中が第2位の「オイスタースタウト」で三陸広田湾産(岩手)のカキを使用しています。
世界的にも高く評価され、ロサンゼルスやジョージア州のレストランにも出る予定だそうです。
同社の商品をもっとご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
http://www.sekinoichi.co.jp
地域の人たちが誇れる商品作りを目指す同社の商品開発の意欲は、これからも斬新な商品をこの世に送り続けることでしょう。
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