「第17回グスコーブドリの大学校」(石と賢治のミュージアム主催)2日目の25日、東山地域交流センターにて、株式会社東北鉄興社さんを講師に迎え「石灰について~説明と用途紹介」と題し講演会が行われました。
東山町は石灰資源が豊富な町として知られていますが、同社では生石灰、消石灰、タンカル(炭酸カルシウム)その他石灰関連製品の製造を主な事業としています。
講演では石灰岩(石)の成り立ちから種類、設備、用途、使用例などの話を伺いました。中でも石灰岩が工場からの廃液廃水処理やヘドロ処理、ゴミ焼却場から出るダイオキシン対策、火力発電所での排ガス処理など、農業以外にも環境を守る用途に幅広く使用されていることに驚きました。
また、漆喰のほか奥州市にある重要文化財の正法寺本堂の修理工事でも砂と消石灰を混ぜてつくる二和土、三和土(たたき)にも利用されたそうです。
たたきの技術は海を渡り、カンボジアの世界遺産アンコール・ワットでも修復工事に使用され、セメントをしのぐ強度で高い評価を受けた話はとても印象に残りました。
講演後、石灰岩の本丸、同社の採掘現場と工場を見学しました。
山の原形が標高180メートルぐらいと言われていた山が広大な採掘現場で、掘り出した石は下の工場で生石灰に、さらに下の工場で消石灰へと姿を変えていきます。
ここで石灰関連製品は1年に30万トン製造されているそうです。
機械は24時間休むことなく盆正月もなく稼働し、危険な作業があることにも触れられました。
石灰石は輸入に頼らない唯一の鉱物資源で、普段の生活に密着していることを痛感した1日でした。
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