初めて「ままだんご」を耳にしたのは昨年でしたが、実物はまだ見たことがありませんでした。
最近、会社に出入りする業者さんから「ままだんご」を採った話を聞き、お願いして写真を撮ってきてもらいました。
「ままだんご」とは学名が「松露(しょうろ)」というキノコで幻の珍味と言われています。
ネットで見ると100グラム3000円で販売されていて、高級料亭に行かないと口にすることができないらしいです。
大きいもので直径2センチぐらいです。
収穫後まだ洗っていない状態はこちら
昨日の収穫は約1キロほど。
真ん中にあるヒトデのような形をしているのは、「ままだんご」が過ぎてしまうとこのようになるのだそうです。
この辺でキノコ採りをする人でもこのキノコの存在を知らない人が多いといいますが、業者さんは家で何度も味噌汁に入れて食べているそうです。松の香りがするのが特徴。
業者さんによればこのキノコを見たいという人がたくさんいるため、土日の休みを利用し本気になって探しているそうです。
発見場所は2年前、業者さんのお父さんがたらの芽採りをしていて、人が歩いた場所からキノコの古くなったものを見つけたことから、その周辺の木の葉の下を探してみたらたくさん見つかったそうです。
土から出ると食べられなくなるし保管も難しいそうですが、今日も今頃、暗い山の中で蚊と格闘しながら「ままだんご」探しをしているのではないでしょうか!
宮崎、福島などで愛食されていたきのこで、「けっころ」等の地方名があり、一方標準和名のショウロは黒松に生える地下生菌で成熟すると中が粘性のゲル状に溶け、松のようなツンとするエステル臭を出すきのこです。
こちらは加熱したりんごのような歯ごたえでお吸い物等に利用されます。
業者さんはその後人事異動で代わり、「ままだんご」を目にする機会がなくなってしまいました。本当に「幻の珍味」になりました。いつかお吸い物でいただいてみたいものです。