猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

苦肉の?『二次利用』メニュー  

2008年01月26日 00時51分40秒 | 美味しいもの

毎日手を入れているのに。

ぬか床がカビた。

 

今日もまた寒いですねぇ。
ハニージンジャーティーであったまって下さい。

 

いや、カビとは言っても、正確にいえば、これは産膜酵母というもので、
体には無害&そのままかき混ぜれば正常に戻るものなのだが.....。

これは、最近足しぬかに使い始めた、米胚芽入りのぬかがなせるわざなのか。

それとも、『冷蔵庫管理だけでは乳酸菌が増えないだろう』と、
室温管理の時間をたびたび設けるためなのか.....
(冬とはいえど、暖房器具と同時にガンガンかける加湿器で
 我が家は高温多湿なのに・笑)

 

こんな煮物もいかがですか?
塩辛を作った際に余るゲソを、私はいつも、醤油、砂糖、酒、
おろしにんにくの調味液に漬け、そのまま冷凍庫に放り込んでおく。
で、こんな風に、だし汁で煮た大根にそいつを調味液ごと放り込み煮ると...
簡単に美味しい煮物が出来上がる。
(炒めたり、衣をまぶして揚げて食べることもアリ)

 

とにかく私はその産膜酵母を丁寧に取り除き、
今までより少し室温管理の時間を短くすることを決めて、
大事なぬか床を冷蔵庫にしまった。

で、だ。

まあ、その産膜酵母の件は、めったにないことなので、問題ではないのだが、
ぬか床を持ち始めてからというもの、私にはひとつ困ったことがあって、
それは野菜を漬けて→取り出し→食べる→また野菜を漬けて.....
という過程で、どうしても増えてゆくぬか床、についてなのだ。

 

でもって上の煮物で煮汁&ゲソが余って、それがあまりに勿体無いので(笑)
さらに大根を足して、コンニャクも入れて煮込む。
二次どころか三次利用メニュー。

さらに、煮物用の大根から出た皮と、野菜室の隅にあった
ブロッコリーの茎が勿体無いので、それできんぴらを作る、と(笑)
ブロッコリーの茎って、きんぴらに最高の食材かも~♪

 

いや、『増える』とはいっても、なにもぬか床が増殖するわけではなく(笑)

野菜から出る水分に対して足してゆくぬかで、ぬか床の量が増えてゆくという話なのだが、
(水分のみを捨てる作業もマメにするが、それでもやはり足しぬかは必要)
そうなるとそれほど大きくはない容器に、ぬか床は収まりきらないようになり、
これまではその入りきらない分を、泣く泣く捨てていたという次第。

 

.....と、あまりに「つましい」メニューの写真が続いたので(笑)
ここらでちと豪華なお写真を。
こちらはゴンザ作『ローストビーフ』

 

で、この、せっかく「育てた」ぬかを捨てる作業が思いのほか後ろめたく、
それゆえ「こいつをただ捨てるだけではなく、何かに利用出来ないか」と.....。

んでもって、冷蔵庫をガサゴソと探って、考えに考えたあげく、
『ぬか床=乳酸菌』と思い立ち、野菜室にあった白菜の半端に目を留め、
「コイツでキムチは出来ないか!?」と、思ったと。

 

ハイ!豪華写真をもう一発。
こちらもゴンザ作『ビーフシチュー』
我が家では私が和食を、ゴンザが洋食を担当。
(いつの間にかそうなってた。毎日食べるのはほぼ和食だしね)

 

なワケで、さっそく、白菜および、目についた野菜をざくざく切って
ボールに入れ塩で揉み、水分をきってから、
そこに韓国唐辛子、おろしにんにく、はちみつ、を入れて
さらに『ぬか床のぬか』(つまり捨てる予定だったもの)を少しすくってとり、
全体がまぶさるくらいに入れて揉む。

でもって、それをビニール袋に放り込んで一晩漬け込み、
食べる際にはぬかと、その他調味料を丁寧に洗い流し、
再び韓国唐辛子をまぶす、と.....。

 

見た目もキムチそのものだ~♪

 

おお♪

こりゃ、どこからどうやって食べても立派なキムチ!

と、いうわけで(笑)
ここからの我が家では、ぬか床が容器に納まりきれなくなるたびに、このぬか床キムチが食卓にあがる予定。

 

さらにその『ぬか床キムチ』を炒めて、
『豚汁』、作りました(ホントは具沢山なんだけど沈んでる)。
うま~い♪寒い日には、こんなのがあったまるよね~。

 

しかし乳酸菌ってすごいね~。

ぬか床ばんざい~♪


雪の日の思い出 Ⅱ

2008年01月24日 23時40分31秒 | ルーツ

まるでドラマみたいだけれど。

私の初恋の人は.....

この世にもういない。

深く積もる雪を見れば思い出す、色が白くて物静かな彼。

 

父の親友・K君の甥だった彼は、父親を早く亡くしていたこともあって、
叔父であるK君とよく行動を共にし.....
それゆえ私とも幼なじみのようによく顔を合わせていたものだった。

彼には兄と年子の弟がいて、
同じ親から生まれたはずの彼らが色黒で、見るからに丈夫そうなのに反して、
彼だけは大きな黒目がちの静かにうつむいているような。

そんな少年だった。

子供の頃に発症した白血病と闘いながら、
それでも1年遅れで学校に入学した彼は。
本当は私よりひとつ年上ではあったが、同級生となり、
休み休みながらも、学校に通い、その合間にも、K君に連れられ、
我が家にもよく遊びにきたものだった。

そして.....

あれはいくつの頃だったろうか。

私と父。
K君と彼、そしてその兄は一緒に温泉旅行へ出かけることになり。
当時K君が乗っていた自慢の車で、母の故郷近くにある、
山深い温泉へと出かけたのだった。

夜通し車を走らせて、目的地へ向かう。

車内のラジオからは、当時ヒットしていた、
山口百恵の『イミテーションゴールド』が流れ、
私たち子供は、その意味深げな歌詞を理解しないままに、
けれど少しだけ、大人のなまめかしさを感じながら、その歌を口ずさんだりした。

そして、夜が明け、周囲が雪深い田舎の景色になったとき。

父とK君は、自分達の乗っている車が道をそれて、
脇にある田んぼへと落ち込んでしまったことに気づいたのだった。

北国の厚い積雪は、道と田んぼの区別もつかなくなるほどに.....
すべてを覆い隠してしまっていたから。

途方に暮れて、そこからどう車を引き上げようかと悩む父とK君を尻目に、
私たち子供は気楽なもので、それも楽しいイベントか何かのように、
車から降りて遊び続けた。

車内にあったリンゴを雪に埋め、「冷やして食べようね」と。

 

.....と、思い出はここで飛び、その後、車がどうやって引き上げられたのか。
私はもう覚えていない。

その後の記憶のかけらには、温泉宿で浴衣に着替えた彼の兄が、
何事かをこちらに話しかけながら、
瓶入りのオレンジジュースを飲んでいる光景ぐらいしか残っていなくて。

旅行から帰ってしばらくすると。
父とK君が、あることから疎遠になって行ったのをきっかけに、
私と彼も言葉を交わす機会が少なくなってゆき.....

成長に伴う「照れ」もあって、互いに姿を認めても、
声をかけることさえなくなっていった。

けれど。
私の心の中では、彼は子供の頃のままに『近い存在』で。
あるとき。
ずっと彼が闘ってきた病が重くなり、入院したと聞いて、
私はお見舞いにいくことを決意した。

あれは.....中学生の頃だったか。

友人についてきてもらい、私が足を踏み入れた病室には.....
薬の副作用からか、ひどくむくんでしまった彼の顔と姿があって、
とてもショックだったのを覚えている。

「あっ!erimaちゃん♪」

そういって目を輝かせた彼の口調は、子供の頃。
一緒にリンゴを雪に埋めた時と、ちっとも変わらぬ様子で.....
意外なほどに嬉しそうだった。

そして.....

16歳で父の家を飛び出した私はその後の彼の消息を知らず。

それからずっとずっと後に、彼が20歳を少し過ぎてから、亡くなったことを知った。

あんなに頑張ったのに。

ずっと頑張ったのに。

 

彼はあちらの世界で、あの雪深い日のことを覚えていてくれるだろうか。

真っ白い雪に埋めたリンゴの赤を。

 

あのとき.....

一緒に旅行をした父ももうこの世にはなく、
風の噂では、K君も、父が亡くなったのと同時期に脳の病で倒れたと聞いた。

でも.....

私は覚えているからね。
あの日のことを、ずっとずっと。

雪が積もるたびに.....
きっと思い出すからね。

 

通り過ぎてゆく景色も。
誰かにとっては深い思い出なのだ。

私はそれを忘れたくない。 

 

雪の日の思い出 Ⅰ


そういや犬は見なかったな。

2008年01月23日 23時19分19秒 | 日記

雪というのは。

不思議な感覚を見るものに起こさせる、
と思う。

 

今日は横浜も雪。
雨に変わるまで...少しだけ、積もりました。

 

静かであって、
動きがあって、

降ってくるような、
昇っていくような。

すべてを飲み込むようであって、
すべてを溶かすようでもある。

 

せっかくの雪なので、早朝。
仕事から帰るゴンザを駅まで迎えに行ってみたりする。

 

美しく、冷たい。

ふわふわと、あったかい。

つぶてであったり、綿であったり、
ずんずん積もれば凍りついたり。

 

で、「せっかくだから」というゴンザのお誘いに乗って、
遠回りして、コンビニへ寄ってみたりする。

 

見上げれば吸い込まれていきそうで、
浮揚感に包まれる。

もの哀しく、心弾み。

はしゃいだり見つめたり。

たまに降る雪だからこそ.....
思い出を解凍してくれるのかも。

 

商店街の銭湯脇に停まったトラックのほろに、
少しずつ積もり始めた雪を横目で見ながら。

ほかほかの肉まんを齧りつつ、二人でてくてく、家路を辿る。

 

雪のちらつく道を一人歩きながら。

「私はあの頃と、ちっとも変わってないなぁ」と思う。

4歳の頃から、なにひとつ成長していないのだと。
雪の日の思い出←クリック)
(その他の雪エピソード 1 2

 

雪空は不思議。

 

雪は.....。

心弾み、少しもの哀しい。

そこに見えるものは、ぞれぞれの見たいものだ。

 

ちゃあこには何が見えるかな?
そういえばちびくんがお空に昇った日にも、小雪がちらついたよね。

おうちはあったかいね。


無神経…それともわざと?

2008年01月21日 09時25分58秒 | 携帯から
さっき。
つけっぱなしのテレビを見ていたら…

夫がちょっと外出した隙に行方不明になってしまった認知症の女性のニュースに続けて、「『プチ家出』で話題のアリクイ○○ちゃん♪」なんて話題を取り上げていた。

これって…
無神経なの?
それともわざとなの!?

すっごく気分が悪い。

今さらテレビに良識など求めてはいないけど、これを構成したヤツ。

行方不明になったのがもし自分の家族なら、どんな気持ちがするか考えてみろ。

バカにしてんのか!?