今日から日曜日まで、私は料理をしません。
なぜなら親類の家に行ったゴンザが日曜まで帰ってこないから。
今年の夏休み、我が家は母子家庭です(笑)
写真は、『サラダセロリ』とかいう、セロリの芽(?)を使ったサラダ。
「人として、卑しいことをするな」とか、
「みっともないところを見せるな」とか、
子供の頃は親にしつこく教えられた。
「武士は食わねど高楊枝だぞ」
「人としての辱めを受けるぐらいなら、舌を噛んで死ね」とも。
宇宙エレベーター技術競技会見物の合間にパチリ。
まあ、そう言われて育った割には、私はだらしなく、
言われたことの一割も守れず生きているように思うが、
それでもそれは、子供のころから、
自分なりの美意識を持つことの、役にたったとは思う。
.....いや。
それは、極めて当たり前のことか。
すご~く広い場所だったけど、思いの他植物の種類は少なく。
しかし、この世の中には、その当たり前のことさえ出来ない者がいて。
しばしばそれを目にしたとき。
私は絶望的な気持ちになる。
さっき、電車で目にした若いサラリーマンも。
人として、何を持って生きているのだろうと。
駅のホームで、列の先頭に割り込み、
なおかつ、ドアが開いたら走り込み、
こともあろうか、白い杖をついた人を尻目に、優先席にドカッと腰をおろし。
上司かなにかは知らないが、連れの4~50代の男と、
平気な顔で座り続けようとする。
あまりの振る舞いに眉をひそめた私が、
その男とそばに立つ白い杖の人をまっすぐ交互に見比べ続ければ。
必死に目をそらし続け、顔を赤くしながら、
きまり悪そうにニヤけ続けたのは.....
明らかに自分が恥ずかしいことをしているのだと、
多少はわかっていたからなのだろうに。
なぜかやたらにバッタがいたけど.....
今年は大量発生とか!?
私はどうすればよかったのだろう。
「ちょっとあんた!」とそいつを立たせ、
白い杖の人に、決まりの悪い思いをさせることだったろうか?
そういえば、その男は、何やら自意識過剰に、
爽やかサラリーマン風の風体をしてはいたが。
どんなに外見を取り繕おうとも。
卑しさというのは、顔に出るものだ。
誇りも思いやりも美意識も持たない人生ほど、空しいものはない。
しかし、きっと我々は怒るべきでなく、
あの男を憐れむべきなのだろう。
「そう、そうね。あなたは周囲から、同じように扱われてきたから、
そういう人になったのでしょう」と。
子供の頃、父と電車などに乗って、座ろうとなどしようものなら、
烈火のごとく叱り飛ばされた。
「子供は立ってろ!」
それが正しいかどうかはわからないけど、
今はみんな、すごく甘え過ぎていると思う。
疲れてるのは他人も同じ、大変なのはみんなも同じなんだから。