グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

5.11集会ZAZAより(その8)戦争天皇制の「愛国心」教育を許さない!

2013-05-23 13:50:49 | 当該から

5.11集会ZAZAからのアピール8人目は、この3月まで豊中の小学校教員教員であった佐藤訓子さんからのアピールです。昨年、戒告処分、そして今年は減給処分、そのうえ、再任用も拒否されました。人事権が大阪府から豊中市に移譲されましたので、豊中市教育委員会の処分の不当性を豊中市公平委員会に訴えています。

戦争天皇制の「愛国心」教育を許さない!   

佐藤訓子(元豊中市立小学校)

2011年度の卒業式で、私は教頭の「国歌斉唱」の言葉の直後に「『日の丸・君が代』に反対します」と抗議し着席しました。府教委は「職務命令は出ていないが悪質である」として「戒告処分」としました。

12年度の卒業式についての職員会議で担当係は私を当日「職員室管理」とする原案を提案してきました。私が昨年の卒業式で「日の丸・君が代」に反対する発言・不起立を理由にした不当なものでした。

4月の入学式においても私が所属する豊中市教職員組合分会員が同様の提案を出してきました。前日まで分会と校長との攻防が続きました。当日の朝、校長は「起立・斉唱」と「職員室管理」という2通の「職務命令」を出しました。市教委から職員4人が来て式場に入ろうとする私を妨害しました。市教委・校長・組合が一体となって私を入学式から排除しました。

学校長は卒業式の前日、私に口頭による「職員室管理」の職務命令を出しました。当日、市教委は来賓席に1人、他に5人を私の監視要員に配置していました。私は校長・市教委の妨害行動に抗議しながら、卒業式から排除された事実を保護者に伝えるビラを配布しました。  

卒業生が入場すると市教委3人が入口の前で私の入るのを妨害しました。私は入口で市教委に抗議し、「君が代」が終わるまでの間、卒業式は天皇の儀式ではない、「日の丸・君が代」はいらない、子どもたちに「君が代」を歌わせるな、子どもたちは天皇の子どもではない、など声をあげ続

けました。私の声は中にいた子どもたちにも届いていたそうです。

3月28日、私が卒業式当日保護者にビラを配布したことや「君が代」反対の声をあげたことなどを理由に「減給」処分を強行しました。翌日の退職辞令交付式会場前で市教委への抗議ビラを配布し、豊中市公平委員会へ不服申立をしました。12年4月、府教委から教職員の人事権を移譲された豊中市教委は私の「再任用」も拒否(解雇)しました。市教委は選考手続き・理由をまったく明らかにせず、私の個人情報の開示請求も拒否しています。「日の丸・君が代」に反対する教育労働者への労働権の剥奪であり人権侵害にほかなりません。

「君が代」の歌詞は「天皇陛下のお治めになる御代は、千年も万年もつづいて、おさかえになりますように」という意味です。戦前・戦中の学校教育は「教育勅語」とともに「天皇のため、国のために命をささげること」を教え込み、教育労働者は多くの教え子を戦場に送り出しました。侵略戦争をおしすすめる教育をしてきたのです。戦後、学校教育の戦争責任とりわけ教育労働者は責任の重大さを深く反省し、子どもたちを再び戦場に送らないと決意しました。「日の丸・君が代」を学校教育に持ち込ませてしまった責任を教育労働者としてとらなくてはなりません。

自民党の憲法草案では、「天皇を戴く国家」とし天皇が元首であること「日の丸・君が代」の尊重義務まで明記しています。天皇制国家への「愛国心」教育を許さない闘いとしてともに闘っていきましょう 。      

2013年5月11日

 

 

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女性の人権を尊重する政治を!橋下発言に抗議する緊急院内集会

2013-05-23 13:33:48 | 集会案内

5月13日の橋下発言は、後々彼が釈明するような誤報でもなければ、誤解を生む発言ではありません。あの発言にこそ、彼の戦争観、女性観が見事に表れています。私たちはそのに怒っているのです。

以下、5月22日に行われた院内緊急抗議集会のもようを、レイバーネット日本のサイトより掲載します。

報告 : 女性の人権を尊重する政治を! 橋下発言に抗議する緊急院内集会

http://www.labornetjp.org/news/2013/0522hokoku

 

 これまでも人権を無視した発言を繰り返してきた大阪の橋下徹市長に対して、もう我慢ならないと、約400名の市民が5月22日、都内・参議院会館に結集し、謝罪と辞任を求めた。平日の日中に、これだけの参加者が集まるということ自体、関心の強さと事の深刻さ、そして女性や男性の怒りの度合いを表している。

 戦時中は「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」「海兵隊の性的エネルギーを解消するためにもっと風俗業を活用するよう進言した」など、たびかさなる橋下の暴言に、235団体が抗議の声をあげた。

 ヤン・チンジャさん(写真下)やほかの女性権利団体の代表らは、公人としての橋下の人権侵害を糾弾する一方で、その根本的な問題は、安倍晋三首相や現政権の歪曲した歴史認識だ、という考えを共有した。ヤンさんは「トカゲのしっぽ切りで終わらないように、引き続き安倍政権の責任を追及していこう」と呼びかけた。

 橋下の発言を聞いてから眠れない夜が続いたという北原みのりさんは、男性が性欲をコントロールできない生き物だと言い切る橋下のコメントに対して、「男とはそういう生き物」と納得したりあきらめたりする社会の雰囲気があると指摘。「男性の本能にあぐらをかいている事実があり、日本はそれを文化として受容してきた社会」だと話した。またこれに対して、男性こそが「余計なお世話だ。一緒にするな」となぜ怒りの声をあげないのかと疑問を投げた。

 日本維新の会の西村眞吾議員においては、差別発言で党から除名されたにもかかわらず、共同代表である石原慎太郎や橋下についてはなんの処分もないことについても、大きな批判の声があがった。公人による性差別をなくす会の代表は、国内で特に政治家による差別発言が繰り返されるのは、それを罰する法律がないからだと指摘し、立法に向けての運動強化と賛同を呼びかげた。会は、石原が東京都知事を務めていた時代に、女性差別とあたる発言の撤回と謝罪を求めることを目的に結成された。

 この「女性の人権を尊重する政治を!橋下発言に抗議する緊急院内集会」の終わりに、参加者一同が声明に賛同した。声明は、橋下に対して差別発言の撤回と謝罪、辞職により多くの人々を傷つけ侮辱した責任をとるように求め、日本政府に対しても、国連人権条約にもとづいて公人による人権否定発言に反論し、差別と偏見を是正する責務を果たすことなどを求めている。(松元ちえ)

5/22参加者インタビュー(ユースト録画)
5/22院内集会全記録(ユースト録画)

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