グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

5.11集会ZAZAより(その9)今春の卒業式も座りました!!

2013-05-24 15:50:49 | 当該から

5.11集会で発言したZAZAメンバー9人目の山口広さんです。昨年、不起立で戒告処分を受けたものの、今年も同じく不起立でした。にもかかわらず現認されなかったのはなぜ?どうかお読みください。

 

今春の卒業式も座りました!!

府立支援学校  山口 広

 

昨年春の卒業式で、私は不起立をしたことによって、戒告処分を受けました。それを不当として今人事委員会で闘っています。昨年の戒告処分は初めての教育長による「職務命令」によるものでした。

そして、今年の卒業式。状況はさらに進んで、教育基本条例下での初めての卒業式です。「同じ職務命令違反3回で免職」の1回目にあたる卒業式です。今年で定年をむかえる私にとっては、卒業式全部に座ってもぎりぎりセーフのカウントです。なので、免職を気にすることなく座れるのですが、それでも当日までそれなりのプレッシャーがありました。

今年の卒業式は昨年同様、卒業学年担任としての卒業式でした。従って、担当生徒のため、そして苦労して子どもを育ててこられた保護者のためにも、楽しい思い出に残る卒業式でなければなりませんでした。君が代が原因であっとしても、私のことで嫌な思いをさせることがあってはならないと考えていました。

管理職は「職務命令を守り、起立して斉唱」すると言わない限り、式場から排除することを本番一週間前の卒業式予行の時から再三にわたって呼び出しては言い続けていました。私は前日まで「考えておきます」と対応しました。卒業式当日の朝、生徒、保護者の前で管理職ともめたり、私が式場に入れないということになるのは絶対避けなければいけないと考え、立つつもりは無いけど、管理職の前では「職務命令に従います」と、言いました。ただ、それだけでは癪に障るので最初は「職務命令を拒否します」ときっぱり言いました。それを聞いた管理職たちはとても暗い表情でした。それを確認した後「冗談ですよ、職務命令に従います」と私が言うと、打って変わった明るい表情になりました。「これでいいですか」と述べて、部屋を出ました。

そして、私は卒業式に出ました。「開式の辞」から「校歌をみんなで歌いましょう」までずっと座りました。

式後やはり管理職に呼ばれました。「職務命令に従いますと言っていたのに、座っていましたね」という管理職に対して、「私は職務に専念していました」と主張。つまり、私の担当生徒が卒業式への期待の大きさから緊張と興奮で体ががくがく震えている状態で、発作につながりかねないと考え、とりわけ両足の震えを押さえながら座っていたこと、そんな介助をするためには、腰痛のある私には中腰での介助は無理なので座っていたと主張したのです。

翌日、同じく不起立である奥野さんには「顛末書」の提出が求められましたが、私には何もありませんでした。おかしいなと思い、土日を挟んで、月曜日に管理職に問いただすと、当該生徒が前日に高熱を発し、卒業式の出席そのものが危ぶまれていたことと、当日の生徒の様子を考えると「座って介助」していたことはやむを得ないと判断した、というものでした。従来、管理職は「片時も目が離せない状態でない限り立ちなさい」「片時も目が離せない状態である場合は事前に報告しなさい」と言ってきたのに、です。私は、「こんなええ加減な形で、人の生活を左右するような職務命令を出すな」と言ってやりました。

処分覚悟で卒業式に臨んだ身としては、今回の結末はいささか肩すかしを食らった感があります。また、不起立者をゼロにしたい管理職、府教委を助けることになったようにも思いますが、今後もZAZAのなかま、新たな闘いを始めたなかま、支援のなかまと手を結びながら自分自身の人事委員会闘争もがんばっていきたいと思います。

コメント
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