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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

高橋哲哉さん講演 歴史認識と教科書への介入

2013-09-16 21:46:21 | 集会案内

子どもたちに渡すな!危ない教科書大阪の会の伊賀さんから集会案内が届きました。東京で、神奈川で、そして大阪で起こった教科書への政治介入、改めてその意味を問い直してみませんか。戦争は起こるかもしれないーそう考えている人が増えているように思います。危険な時代です。もう一度歴史を捉えなおしてみましょう。(T)

安倍「教育再生」は戦争への道~教科書と歴史認識を問う~

■日時 10月26日(土)13:30~ 開場13:00

■場所 大阪阿倍野市民学習センター講堂
     (地下鉄谷町線「阿倍野」下車、阿倍野ベルタ3階)

■講演 高橋哲哉さん

歴史認識と教科書への介入

 ~安倍政権は子どもたちをどこに導こうとしているか~

■報告 維新の会の政治介入にさらされた

     大阪での高校教科書採択等

■資料代 500円

■主催 子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
         

問い合わせは伊賀まで

iga@mue.biglobe.ne.jp

今年の大阪での高校教科書採択は、大阪維新の会の政治介入とそれに追随する中原教育長の「専決」=独断によって学校「選定」の尊重が脅かされる前代未聞の事態に直面しました。

府教委の中原教育長は採択作業中に8月8日に維新の会の勉強会で実教日本史を選定した学校名を明らかにし、維新の会の政治介入を誘発しました。そして、勝手に教育委員会議で決定していた採択方針を変更し、実教日本史を不採択に追い込もうと画策しました。
8月30日の教育委員会議では、あからさまな中原教育長の暴走に他の教育委員から異論が相次ぎ最終的には、実教日本史について「条件付き採択」としましたが、今後授業内容に介入することを明らかにしています。

大阪市教委でも、今年は学校からの推薦を尊重する代わりに来年度から各高校に推薦順位をつけずに2つ以上の教科書を報告することとし、教育委員会での「お好み採択」を行うことを附帯決議で確認しました。このような制度改悪は、全国的にも例を見ないものです。

このような大阪府・市教委の動向は、これまで学校「選定」を尊重していた高校採択を覆し、教育委員会(府教委の場合は教育長)の権限を強化しようとするもので、東京や横浜、神奈川、埼玉の動きとも共通しており、安倍「教育再生」の先取りそのものです。

安倍政権は、この秋から教育委員会制度の改悪と教科書検定・採択制度の改悪を目指して法案提出も考えているからです。

今回の集会では、安倍「教育再生」が何を目指しているのか、大阪の高校採択では何が起こっていたのか、2015年の中学校採択に向けて何が課題となるのか、多くの皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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荒れに荒れた8月大阪府教育委員会会議

2013-09-16 08:17:43 | 中原教育長下の大阪の教育

8月大阪府教育委員会では、事務局中原教育長の暴走を巡って他の育委員から批判・批難の声が続出しました。事務局の越権行為ともいえる中原教育長の暴走をなんとしても食い止めなければ、大阪の教育は維新の思うがままに変容されていく恐れがあります。(T)    

8月教育委員会会議は大荒れ!

8月30日、実教出版「日本史」教科書採択を巡って大阪府教育委員会会議は荒れに荒れました。5月定例教育委員会会議(HPで会議録公開中)で中原教育長は、「教育委員会が行う採択とは、教科書の中身の話ではなく、ルールが守られているかをチェックする最小限の仕事」、「採択は確認作業に近く、学校で責任を持ってやっていただくこととなる」とはっきりと言い切っていました。つまり、中原教育長は教科書選定は学校(校長)の仕事と明言していたわけです。ところが、中原教育長は8月教育委員会会議では態度を一変、「採択権限は府教委にある」と教委主導の採択を迫りました。他の教育委員が、既に5月会議で決定済みの教科書採択の件をなぜ蒸し返すのかと不快感を示したのは当然です。

中原教育長が豹変した理由は?

中原教育長の豹変の理由が、27日の維新府議団からの「実教『日本史』は不適切」との申し入れにあることは明らかです。あまりにもあからさまな政治介入に他の教育委員が難色を示す中2時間近く討議は続きました。結局、一種の妥協案とも言える実教「日本史」条件付き採択という形で大阪府教育委員会会議は結論を出しました。

大阪維新の会は、なぜ、実教出版「日本史」を使わせたくないのか?

実教出版「日本史」教科書には、国旗・国歌法の注として「一部の自治体で公務員への強制の動きがある。」との記載があります。この事実を、大阪維新の会は「不適切」と申し入れを行ったのです。

2011年6月、大阪維新の会は府議会に「君が代」強制条例を提案し、他の四会派が反対を押し切り、わずか数時間の審議で単独採決を強行しました。これは、府民による充分な議論や合意があったとはいえない状況での、数の威力に任せての暴挙であり、議会制民主主義の内実が問われる事態と言えます。条例制定後、大阪府では教員の大量処分がおこなわれました。

教育への政治介入は許せない!

つまり、大阪維新の会は、この「不都合な事実」を高校生の目から隠したかったのです。この夏話題となった松江市教委の「はだしのゲン」閲覧制限とまさに同じです。

中原教育長は条件付き採択となった府立高校9校に強制力をもって指導すると明言していますが、これは、維新が主導するところの政治介入の一翼を担うことを明言したも同じです。教育への政治介入を許せば、「不都合な事実」は覆い隠されることとなり、歴史の神髄とも言える健全な批判精神の育成が阻害されることになります。戦中の教育は権力を持つものが教育を支配して来ました。その延長上に戦争が起こったと言っても過言ではありません。だからこそ、戦後、教育への政治介入は深く戒められて来たのです。私たちは、いま、教育委員会事務局の暴走を食い止めるために、多くの市民と情報を共有し、教育の政介入にNO!を突きつけることが必要なのではないでしょうか。

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