魯迅の墓に背を向けて、座像を後ろから撮りました。魯迅は毎日こんな風景を見ています。
話は、魯迅から離れて、偉人のお墓の話です。毛沢東は防腐処理をされて、天安門前の毛主席記念堂に眠って(展示されて)います。ちなみにハノイでホーチミンの遺体を拝観したことがありますが、全く同様でした。一方トウ(登+おおざと)小平は、火葬(中国語では「火化」)され、遺灰は海に撒かれました。
胡耀邦(hu yao bang)という名前を憶えておられるでしょうか。彼はトウ小平(deng xiao ping)の下で共産党の総書記を務めて、現職で逝去しましたが、彼は改革派だったので、もし生き続けていたら、趙紫陽(zhao zi yang)と同様、天安門事件(六四)か何かで保守派から排斥され失脚していたでしょう。私はその胡耀邦の墓を偶然みたことがあります。
江西省(jiang xi sheng)の廬山(lu shang)の傍に共青城(gong qing cheng)という中国共産主義青年同盟を記念して命名された都市がありますが、この町の傍を通りかかり、一寸町を見て行くかと高速道路をおり、町に入ったところ、「胡耀邦稜墓」という道路標識があり、それでは見てみようと出向きました。
胡耀邦は共産主義青年同盟の総書記をしたことがあり、逝去した時も政治的立場から北京の八宝山公墓には葬れないか、或いは彼の遺志かわかりませんが、共青城に彼の墓が造られた訳です。このお墓は、立派なもので、小高い丘の上に大きな岩の平面に彼の横顔のレリーフが刻まれていました。墓の入り口は日本の天皇陵のような事務所があり、駐車場も整備されていました。
小高い丘の上からは、見晴らしがよく、広々とした田園風景を見渡すことが出来、気持ちのよい場所でした。小生は、天安門の前でガラスの箱に収められて、防腐剤を注射されて眠るより、こちらの方が遙かに落ち着くだろうなと、北京の偉人に同情しました。唯物論を信じる筈の後継者達は、彼を天安門から離すと魂が暴れると恐れて、天安門広場に祀っているという風説があります。
また話題は、魯迅の墓に戻りますが、魯迅の場合はどうでしょうか。厳つい墓ではなく、また粗末な墓でもなく、それなりに立派です。でも、墓の前でバトミントンをされたり、すぐ傍のサッカー場で行儀の悪い観客のブーイングを聞いているのはどうでしょうか。彼は、権威を重んじる人ではなかったので、こんな立派な町中の公園の中心にある墓ではなくてもよいが、静かなところで眠りたいのではないでしょうか。
私は、今日から湖北省襄樊(xiang fan)へ行って来ます。襄樊のことは、いずれまたレポートします。
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話は、魯迅から離れて、偉人のお墓の話です。毛沢東は防腐処理をされて、天安門前の毛主席記念堂に眠って(展示されて)います。ちなみにハノイでホーチミンの遺体を拝観したことがありますが、全く同様でした。一方トウ(登+おおざと)小平は、火葬(中国語では「火化」)され、遺灰は海に撒かれました。
胡耀邦(hu yao bang)という名前を憶えておられるでしょうか。彼はトウ小平(deng xiao ping)の下で共産党の総書記を務めて、現職で逝去しましたが、彼は改革派だったので、もし生き続けていたら、趙紫陽(zhao zi yang)と同様、天安門事件(六四)か何かで保守派から排斥され失脚していたでしょう。私はその胡耀邦の墓を偶然みたことがあります。
江西省(jiang xi sheng)の廬山(lu shang)の傍に共青城(gong qing cheng)という中国共産主義青年同盟を記念して命名された都市がありますが、この町の傍を通りかかり、一寸町を見て行くかと高速道路をおり、町に入ったところ、「胡耀邦稜墓」という道路標識があり、それでは見てみようと出向きました。
胡耀邦は共産主義青年同盟の総書記をしたことがあり、逝去した時も政治的立場から北京の八宝山公墓には葬れないか、或いは彼の遺志かわかりませんが、共青城に彼の墓が造られた訳です。このお墓は、立派なもので、小高い丘の上に大きな岩の平面に彼の横顔のレリーフが刻まれていました。墓の入り口は日本の天皇陵のような事務所があり、駐車場も整備されていました。
小高い丘の上からは、見晴らしがよく、広々とした田園風景を見渡すことが出来、気持ちのよい場所でした。小生は、天安門の前でガラスの箱に収められて、防腐剤を注射されて眠るより、こちらの方が遙かに落ち着くだろうなと、北京の偉人に同情しました。唯物論を信じる筈の後継者達は、彼を天安門から離すと魂が暴れると恐れて、天安門広場に祀っているという風説があります。
また話題は、魯迅の墓に戻りますが、魯迅の場合はどうでしょうか。厳つい墓ではなく、また粗末な墓でもなく、それなりに立派です。でも、墓の前でバトミントンをされたり、すぐ傍のサッカー場で行儀の悪い観客のブーイングを聞いているのはどうでしょうか。彼は、権威を重んじる人ではなかったので、こんな立派な町中の公園の中心にある墓ではなくてもよいが、静かなところで眠りたいのではないでしょうか。
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