デジスコ撮影実習日誌

デジスコとデジカメで野鳥や草花を撮影するのが楽しくて実習に励んでいます。 最近では電子工作にはまっています。

VHF超再生受信機がおかしくなった

2020年08月10日 09時50分20秒 | 工作実習

2020/08/06 (木曜日) 晴れ

たまにはエアーバンドでも聴いてみようとVHF超再生受信機のスイッチを入れてみた。
ところがザーザー・・・・という超再生特有の雑音が出るばかりだ。
この時間帯なら航空機との交信が頻繁に聞こえてくるはずだが・・・・
どうしたんだろう? また調整が狂ったのかな?

この超再生受信機は今から4年ほど前に工作したものだ。
当時、高周波発振回路工作に興味を持ち、あれこれ工作・実験に励んでいた。
そんな時に工作友人が「NWT-150」という高周波用の測定器のことを教えてくれた。
「NWT-150」は50KHzから300MHzをスイープ出力するVFOを持っていて、
そのスイープ出力を被測定物(”DUT"と言うらしい)に送り込み、DUTの出力をパソコンに
表示して波形として観測することができる測定器だ。
共振回路の共振状態やフィルターの特性などが観測できる。
もちろん、高周波アンプの増幅度なども観測できる。

この「NWT-150」を入手してからは工作・実験もちょっと「高級化?」した。
高周波回路は今まではほとんど手探り状態で調整していたがNWT-150によって具体的な
調整ができるようになった。
苦手だった高周波回路工作も面白さが増してきた。
その結果、挑戦したのが「超再生受信機工作」だった。
オイらが「ラジオ少年」だったはるか昔、ラジオ工作雑誌に出ていた超再生ラジオ工作に
挑戦したが何度やっても失敗した。
その後も機会があるたびに挑戦したがいつも失敗ばかり。 それ以後はもう手を出すことは
なかったのだが、今回また挑戦する気になったのだ。
NWT-150、ディップメータ、オシロスコープ・・・測定器を駆使して何とか超再生受信機が完成。
ついにVHFエアーバンドを受信する超再生受信機ができ上った。

それからは時々はこの超再生受信機でエアーバンドの交信を聴いてきたのだが、先ほどスイッチを
入れてみたところ、ザーザー・・・・というノイズしか聞こえないという状況になってしまった・・・・・・・
 
    というわけです。 (以上前置き・・・相変わらず前置きが長いねぇ(笑い))


工作した超再生受信機。
上の(ペーパークラフトケース)受信機はUHFエアーバンド用。 ローカルの航空自衛隊基地の
交信が聴こえる。
下の受信機が今回トラブルのVHFエアーバンド受信機。
  

電源をONにしてみるとザーザーという超再生ノイズが聴こえるだけ。
RF広帯域アンプが壊れたのかもしれない。
アンプを交換してみたら正常に交信が聞こえてきた。
 
      
NWT-150を使ってRF広帯域アンプの通過特性を確認してみた。

取り外した「不良」と思われるRF広帯域アンプを測定してみる。

測定結果。 増幅器としては動作していない。

部品箱にあった予備のRF広帯域アンプを確認してみた。

測定結果は正常で30dBのゲインを得ていた。 


RF広帯域アンプを交換して受信テストをしてみた。
その結果、以前のように受信できるようになった。
その様子を動画でご覧ください。

市販(中華製)RF広帯域アンプを小さなシールドケースに収めるのはなかなか面倒だった。
この際、通電状態を示すLEDも取り付けたのでなお一層面倒な工作となってしまった。
今どきこんな超再生受信機を使うなんて時代錯誤も甚だしいが、まぁ、苦心して工作したものだけに
ザーザーという雑音の中から聞こえてくる交信は‟味”がある・・・・なぁーんちゃって(笑い)。

コメント
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