Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年1月18日(水)[京都]衣笠山と左大文字山、都市近郊の低山を歩く!

2023年01月19日 | 山登りの記録
■メイン写真
西大路通から見た左大文字。国土地理院の地形図では「大文字山」として記載されている。


■今回のコース
立命館大学前バス停→衣笠山→身代不動明王→左大文字山→鷹ヶ峰(兀山)→鷲ヶ峰→
千束坂→鷹峯源光庵前バス停

今月の「らくらく山歩の会」は、京都の碁盤の目の北西部、衣笠山と左大文字山を歩いてきた。
一応、京都出身のMr.Dashの感覚では、衣笠山は立命館大学の裏山で、左大文字山は
金閣寺の裏山といった印象なのだが、いずれにせよ市街地からすぐの低山である。



衣笠幼稚園前の道から山に入る。はじめだけ植林で、すぐ雑木林に変わると、短い急坂になる。



ものの数分で衣笠山の山頂へ。
直下で振り向くと、意外にもなかなかの展望が開ける。
向こうに比叡山から大文字山を経て東山までの山並みが連なり、御所も見える。



先日登ってきたばかりの大文字山。



そして眼下に鹿苑寺金閣が見えるではないか!
これは得した気分。



山頂は、小広い平坦な場所だ。三角点はない。
衣笠山は、宇多天皇(867~931年)が、真夏に雪景色が見たいと言ったとき、
家来たちがこの山に白絹をかけたことから、絹掛山と呼ばれていたという言い伝えがある。

逆方向に少し位置を変えると、嵐山方面が垣間見え、小塩山など京都西山、
沓掛山など唐櫃越の山並み、そしてかろうじて愛宕山まで見えた。



このあたりは龍安寺の所有地のようだ。
北東へ明瞭な道を下るが、そのうち踏み跡が錯綜するようになる。
下見の時にあらかた把握しておいたものの、2度ほど立ち止まり地形図を確認。



そして下り立ったのは氷室町の身代不動明王。



おそらく人為的に掘られたと思われる洞窟に不動明王がいらっしゃる。
ネットで調べても、ここの由来や歴史は分からなかった。残念。



お次は左大文字山。金閣寺の隣から住宅街を通り、再び山道に入る。
坂道の途中で振り返ると、京都タワーがハッキリ見えた。



左大文字山のピークは雑木林の中。展望はない。
火床はもちろん麓にあるため、ここからは見えない。



続いて鷹ヶ峰のピークへ。別名兀山(はげやま)。昔は樹木がなかったのかも。
現在は雑木に囲まれた、特徴のないところ。
この山、花札8月の「坊主に月」のモチーフになったのではという説もあるというが。

この話が気になって、パソコンの地図ソフトで月の動きを設定してシミュレートしたところ、
9月初めの満月の時期、朝3時ころ、麓の源光寺から、鷹ヶ峰でなく「鷲ヶ峰」の上あたりに
月が通ることが分かった。
その様子は、確かに花札のそれに似てなくもないか。まあ都市伝説のようなもの。



時折、青空が覗くと温かさを感じる。のどかな雑木林の道を行く。



この日、最後のピークは鷲ヶ峰。ここも樹林の中。



天神川に向けて下山。最後は崖のようなところを3mほど下りなければならない。
ここが唯一の難所。



天神川にいたダイサギ。浅い流れだが、それなりに魚がいるのだろう。



最後に立ちはだかるのが千束坂。斜度21%(11.9度)という。
下山して市街地に出てから坂を上らねばならないのは、心が折れそうになるが、
最寄りのバス停へは、結局これが近いのだ。



坂を上りきったところにある光悦寺。
徳川家康がかわいがった文化人・芸術家の本阿弥光悦が住んだ場所。



源光庵。
1346年、臨済宗の徹翁国師の開創。1694年に曹洞宗に改められた。
有名なのは血天井板だ。
もとは伏見城のもので、1600年、伏見城の戦いで、家康の重臣・鳥居元忠らが石田三成に破れ、
自刃した跡が残る。

鷹峯源光庵前バス停はすぐそこ。市バスの本数も多い。
短いルートだが4つのピークを踏み、ところどころで京都市街の眺めが楽しめるのがいい。
ただし道標は皆無。私有地に隣接しているため、黙認されている登山道以外は
立ち入ってはいけない。

ところで源光庵の奥に常照寺がある。
ここは14歳の若さで太夫となった吉野太夫ゆかりの寺院。
太夫が寄進した「吉野の赤門」や、太夫の墓がある。
毎年4月に行われる花供養では、禿(かむろ)を従えた島原太夫が鷹ヶ峰の通りをねり歩く。
禿(はげ)→兀山(鷹ヶ峰)の発想はぶっ飛びすぎか(笑)。

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