今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

信用に値する業者さんに遺品を手渡した日 

2018-10-09 07:02:33 | 家族

昨日の続きです。

ポストに入っていた朗報の広告紙。

それを目にしたとき、私な悩み続けてきた遺品の行き先を、やっと見つけることができた。

そんな思いと嬉しさが込み上げてきました。

その広告の差出人とは?

大手百貨店の本店です。

 

背広を着用した爽やかな雰囲気の社員が載っていて、買取をいたしますといった文面でした。

一目見て、私の心は決まりました。

遺品の回収はここにお願いしよう。

見知らぬ人に手渡すより、はるかに安心です。

 

早速電話を掛けました。

良い品物でも、買取業者さんは、二束三文でしか買ってくれないということは、親しい友人から聞いていました。

ですから期待はまるでしていませんでしたが。

丁寧に扱かってくれるであろうデパートの仲介業者を通して、他人の手に渡り、役立ててもらえうのであれば・・・・・・。

どんなに安価でも、私は不服など全くありません。

 

 

そしていよいよ、遺品を手渡す日が訪れました。

私の期待通り、とても感じの良い方が、玄関先に。

居間には前もって、夫と母の衣類他、思い出の品々を所狭しと思えるほどに並べてのお迎えです。

ところがその方は、衣類には全く興味を示されません。

 

私の買い物の方針は、上質のものを数少なく、長く使用するですから.

夫の外出着もそのようなものばかりでした。

クリニングにも出していて一見、新品にも見えます。

それでもだめ。

ゆえに、母の物にも、もちろん全く関心なし。

 

そんな具合でしたが、思いがけず大きな額のお金をいただいてしまいました。

その金額は、6万5千円。

何だか恐縮してしまった私です。

 

その内訳は、恥ずかしいので伏せますが、一例だけ挙げますね。

私が長年愛用したルイビトンのスーツケース。

さすがにもう古くなって使用不可と思っていた物の買い取り額は、一万円。

そんな感じです。

 

結局、私が一番処分に困っていた衣類は、一枚も引き取ってもらえず、なんだかな~といった複雑な気持ちでした。

これでは、私の目的は、ほとんど果たせていませんから。

 

 

ところがその数日後、デパートではなく、また同業の方から、電話がかかってきたのです。

「もう値打ちのあるものは、デパートに引き取ってもらいましたから、期待に添えるようなものはありません」

と答えたところ。

それでも構わない、とのこと。

この類の電話は、すべて断ってきた私ですが、今の流れの勢いに乗って、つい訪問を承諾。

阪神方面の方で、実にユーモアがあり愉しめたのですが、やはり衣類には全く関心を示されなくて。

 

でも高額の値を付けて下さったものが数点ありました。

夫の大島紬の着物と、居間の壁の隅に飾ってある絵画。

百貨店の方にも、私の所持品で、とんでもない高い値をつけてくださったものがあります。

何と、云十万円。

でも手放す気はもともとなく、すべてお断り。

 

欲しかったわけでは全くなく、ある事情で買わされた感じのバッグ。
さりげなく普段使いするのがお洒落、と言われましたが、とてもとてもそれは無理。

気後れしてしまい、使用したのは、二十数年間に数度だけ。
この買い取り額は、云十万です。

 

母が私の夫のために用意してくれた大島紬の着物

 

このような経過をたどって、結局今も、遺品の多くは、そのまま我が家に置かれたままです。

今回は大島紬の夫の着物以外、和装物はほとんど見せていません。

再度、いつか他の着物の鑑定もお願いしようと思っています。

 

 

思い出の品々は、焼却してしまうのが一番きれいな処分方法ではないでしょうか。

でも、それを可能にしてくれる場所は見当もつきません。

 

二人目の業者さんに、居間の暖炉を指して、

「この中に入れて燃やしてしまうことも考えているのですが」

と話すと、その答えは、

とんでもない。衣類には化学物質が含まれているものが多いので、燃やすと黒煙がもくもくと上がって、すぐに厳重な注意をうけますよ」と。

 「寄付しても、この類の衣類は喜ばれない。

お塩とお酒を振って、ごみとして処分するしかないですよ」

とのこと。

 

そうかもしれないけれど、ゴミ扱いにするのはどうにも忍びなくて、私には耐えられないところがあります。

その場合は、ぼろきれなどの回収日に出すことになるのでしょうね~

路上の晒しものにはしたくない、と悩んでいた時に、思い付いたことがありました。

 

マンション住まいの娘のところで捨ててもらおう。

娘にお願いすると、「いいわよ」と、承諾してくれました。

「持っていくのは同じ清掃業者さんよ」と言いましたが、屋内の集積場所においてもらえるだけでも、多少は気持ちが救われます。

夫や両親が一番愛用していたものだけ残し、あとは少しずつ娘宅にもっていくことで、一件落着といったところでしょうか?

良き寄付先があれば、それも検討するつもりでいます。

 

こんなことで悩む自分を見て、私は元気な内に自分の持ち物はできるだけ処分して、娘たちに迷惑をかけないようにしなければ、と改めてしみじみ思いました。

 

   

 

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