今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

旦那さまからのラブコール(?)

2015-12-09 07:20:39 | 日記

12月も半ば近くになりますと、いよいよ年末年始に向けての心準備で気ぜわしくなり、主婦特有の務めがあれこれ頭を巡るものですが。

今年の今の私は、旦那さまの介護一色。

例年とは、全く異なる色に染まった年の瀬を迎えようとしています。

色にすると、何色でしょうか。

グレー?

 

辛さ任せで、夫から放言を浴びせられた時は、少々落ち込み、グレーの心境になる時もありますが、

いつまでもそこに留まらず、すぐ元気復活できるのが、私の特技。

元気を取り戻した時の私の心の色は?

若いころ大好きで、好んできたカラー、水色のような澄んだ思いで、夫の介護に当たるのが私の理想です。

 

私と家族を今日まで養い、恵まれた生活を送らせてくれた旦那さまに、感謝の一念のみで、お世話に精進したいもの、と。

これはあくまで、私の理想。

いくらこのようなきれいごとを書いても、理想通りには自分の心をコントロールできない時も、たまにありました。

 

我が家の幸せの原点と言ってもいいような木彫りのお人形です。
夫が海外出張したとき、スイスに寄り、お土産として購入してくれたものです。

 

けれど、今は違います。

私の心は、旦那さまへの感謝の思いで一杯。

澄んだ水色と言えるかも。

そのうえ、まるで新婚時代のような、いえそれ以上の良好な信頼関係で結ばれている、と言って良いかもしれません。

 

その訳は、旦那さまの最近の、驚くばかりの変わりようにあります。

毎日毎日、ラブコール?(笑)の電話がしきりに鳴る日々。

「早く病院に来てくれ、会いたい」と。

真夜中にも、かかってくることが。

「君の声を聞きたくなっただけだ」と。

病院へ出かける前頃になると、待ち切れないように、

「何時に来るのか、家を出たのか」

としきりに訊ね。

電車に乗っても、携帯の呼び出し音が、しょっちゅう鳴ります。

 

週末は、娘たちが行くことになっていて、私はその二日間は休養日に当てています。

ところが、その説明をすると

「何故君が来ないのだ。君に会いたいのだ」とまで。

 

孤高の精神の人で、私を頼ることも甘えることも一切なかった人。

「君は君、俺は俺」の気持ちで、結婚生活を貫いた人でした。

それはある意味、有難く、私は自由の身で、好きなことが何でもできたはずでしたのに。

生真面目な性格で要領も悪かったため、夫の寛容さと、自由を享受する事もなく、家事、子育てが精いっぱいの日日。

典型的な主婦暮らしを、残念ながら送ってしまいました

 

毎日曜日、夜の七時半、カルピス劇場で放映された「アルプスの少女ハイジ」を家族で毎回夢中で見た頃の事です。

 

 更に、これも意外感でいっぱいなことですが・・・・・・。

最近では、旦那さまの心の中で、私の位置の方が、最愛の娘たちより上らしいのです。

父親としてのYさんは、幼い頃から、子供たちを叱ったことが一度もなく、その愛情には計り知れないものがあると感じていました。

大学も先輩後輩の間柄。

自慢の娘のようでした。

私には不機嫌な口調で話すことは再々あっても、娘には全幅の信頼を寄せ、常に柔らかな口の利き方で相対してきた父親です。

娘たちも同様で、パパには丁寧な話し方を常にします。。

 

その良好な関係を見るにつけ、娘たちと差別されていると、私は少々ひがんでいたのです。(笑)

ところが今は違うようです。

私が傍にいると、一番安心でき、心が安らぐらしいのです。

辛い時は言いたい放題なんでも遠慮なく言えるからでしょうか。

私の値打ちが突然、最近上がったらしくて、驚いています。

 

厳しく辛い状況の中での、夫の突然の変化ですが、妻としてこの上ない幸せと、尽くし甲斐を感じる日日です。

天才と鈍才の組み合わせ。

この間隙は埋めようがない、と半ば諦もしていた私でしただけに。

 

痛み止めの医療モルヒネで、夫の本来の性格が壊された事に因るのかもしれないけれど・・・・・・・。

夫との良好な関係を素直に喜び大切に思い、体が疲れ果てても、尽くす喜びに浸っている、この頃の私です。

 

その時のアニメに登場したハイジのように、心優しい元気な子に育ってほしい、と願いながら、
子育てをしました。
その後、ずっと我が家を見守り続けてくれた大好きなお人形。
今は夫の病室にお守りとして置いています。
これを見せたとき、ベッドに横たわる旦那さまの表情が一瞬輝き、とても嬉しかった私です。

 

これからは余談で、今日の記事の追記といったところです。

昨日は、週末でない時にお休みが取れたせいか、変な脱力感に襲われ、終日やる気が起きず、だらだらと過ごしてしまいました。

まるで張り詰めた糸が切れたような疲労感で、私にしては珍しく、なかなか心身が立て直せなくて。

妹に数度電話をかけたり、二度も日中に入浴したり、と。

前日の夫の体調が思わしくなかったことによる、不安が大きかったせいかもあるかもしれません。

 

私は医師がいかに悲観的なことをおっしゃろうと、決して希望は捨てていませんし、常に前向きの気持ちでいます。

けれど、久しぶりに夫の悪い顔色と、吐き気のする思わしくない体調をみて、暗くなる気持ちを抑えがたくなってしまいました。

けれど、昨日見舞った娘の話では、割と穏やかで、吐き気も収まっているとの事。

良かった、と今は胸を撫で下ろしています。

 

何も口にしてくれない時は心配の余り、

「何も食べないと体がどんどん衰弱して、死んでしまうわよ~」

と、ジョーク半分、真剣半分の気持ちで語りかけると、旦那さまは言います。

「死にはしない」と。

 

本当に嬉しく心強い言葉です。

夫の強い精神力できっとまだまだ生き延びてくれることでしょう。

骨がんの痛みは相当なものらしく、可哀想でなりませんが・・・・・・。

今使用している痛み止めの薬は、夫の体に合っっているらしく、激痛に襲われる回数が、以前より少なくなってきました。

看護師さんの話によると、私が傍にいる時は、夫は痛みをあまり感じないようです。

 

 

先生の最近のお話では、自宅療養することも可能ですが、やはり無理かもしれない、とのことでした。

夫のために今一番大切なことは、激痛を緩和して、できるだけ穏やかな日々を暮らさせてあげること。

たとえ数年の入院生活になろうとも、私は通い続け、旦那さまを精一杯支えてあげたい、と強く思っています。。

 

今一番心配なのは、大雪や嵐の悪天候に見舞われた時。

病院での宿泊も可能なようですから、近くのホテルか夫の病室に泊まって、備えることにしましょう。

 

旦那さまが、穏やかな体調で、新しい年を無事に迎えられますように。

 

今日が今年最後の記事になるやもしれません。

一年間、拙い個人日記のブログをお訪ねくださり、温かな応援までたくさん頂戴し、本当に有難うございました。

来年も変わらないお付き合いの程、宜しくお願い致します。

 

私はコメント欄を設けていなくて、一方的な発信で、少々心苦しく思っています。

そのうえ、最近はあまりに多忙で、皆様のブログをお訪ねするのもままなりません。

けれど、時間がある時は、できるだけ読ませていただきたく願っています。

皆様も、私同様にいろいろな思いを抱きながら、老い行く体を励まし、前向きに暮らしておられる様子を拝見し、いつも励まされています。

来る年も、ブロガー同士の見えない心の交流を大切に、心豊かな記事を綴れるように頑張ってまいりましょうね。

穏やかな楽しいブログ村の繁栄を祈りつつ・・・・・。

愚痴あり、泣き言あり、自慢話あり、なんでも素直に書ける環境を大事にしてまいりましょう。

私の記事は、時に自慢話に受け止められやすく、綴る時、その気が全くなくても、気になってしまうことがありますが。

臆せず、ひるまず、素直に私の日頃の暮らしや思いを書く個人日記でありたい、と願っています。

 

皆様におかれましては、来年が健やかな良い年となられますように。

くれぐれもご自愛下さいますよう、お祈り申し上げます。

 

一年間、本当に有難うございました。

 

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この数か月でとても残念だったこと 

2015-12-08 07:44:30 | 

師走となり、病院に向かう街並みは至る所、イルミネーションが輝き、すっかりクリスマスムードです。

私の大好きなクリスマスながら、今年は一向に気分が盛り上がらなくて。

我が家のツリーの飾り付けにも、全く手を付けていません。

病魔と闘う夫の世話を夢中でこなす日々です。

 

今、夫はまた入院中ですが、今回は長期になりそう。

心配が尽きません。

週末を除き(娘たちが同様の時間、父の世話をしてくれています)、病院に日参しています。

昼過ぎから面会時間終了まで、ずっと病室にこもっている私です。

 

その様な暮らしのため、犠牲を払わざるを得なかったことが、私にはいろいろありました。

その一つは、親しい友人達との交流のひと時を何度も犠牲にしてしまったこと。

小学校と高校の同窓会のお誘いメールが入りましたが、両方ともお断り。

電話で、個人的にも声をかけていただきましたのに、今の私は、出かける心境になかなかなれません。

 

 

次女が中学入学以来、父兄として親しくなり、その後ずっと年一回必ず催される友人グループのお食事会も、今年は欠席。

これまでは、ほとんど無欠席で楽しませてもらってきた私です。

麻布十番の、おしゃれなフレンチレストランで催されるとあって、是非行きたいところでしたが。

その時は、夫は在宅療養時でした。

万一の事があり、旦那さまから緊急の電話が入っても、すぐ帰ることができません。

そんな心配をして、しばらくぶりの欠席となりました。

 

後で、その時の様子を伺ったところ、参加者が減ったとの事。

私と違い数名の方は、ご本人が体調を崩されている様子でした。

そのお話を伺い、自分の年齢の厳しさ侘しさを、改めて思わずにはいられませんでした。

 

私は、大学時代と高校時代の心からの親友を、すでにふたり失っています。

吸い込まれるような美しい瞳と清らかな心の持ち主だった友たち。

私は敬愛して止みませんでした。

あっちゃんと薫さん。

今もって、失った対価の大きさに、心が寂しさ一色で染まりそうになることがあります

 

 

去年の暮にも、今回やむ無く欠席した会のメンバーのお一人の突然の訃報に接し、ただただ驚き、信じられない思いがしたものです。

凛とした品格と、テニスで鍛えられたしなやかな颯爽としたお姿、優雅な振る舞いが今も忘れられません。

私達のその会のメンバーでは、一番若くて溌剌としていらっしゃいましたのに。

 

今年の会でも、お話によると、毎年必ず参加なさる二名の方が、私同様欠席とのこと。

お一方は、私の紹介で、長女婿の弟さんのもとに次女様が嫁がれ、遠縁の間柄です。

お若い頃、大手術をされ、その後も病弱な体ながら、気丈な心構えでお暮らしの様子でした。

今は、、お姑様と同居の身でいらっしゃいます。

体調を崩されたとかで、前日にご主人様から、欠席への変更の旨、ご連絡があったとか。

ご本人が電話口に出られないほど、ご容態が悪いのかしら、と心配でなりません。

(その後、伺ったところでは、一時の私に似て、強度のめまいが続き、床を離れられないお暮らしだったようです。)

とてもお美しくて、心優しい、知的な女性のNさんです。

 

 

欠席されたもう一方のその理由を伺い、またまた驚きの私でした。

このメンバーの中には、私と変わらない年齢ながら、社会的にご活躍の方が二名いらっしゃいます。

Iさんは、週に一度ラジオの音楽番組に解説者として出演。

海外に、取材旅行にも出かけられるほどお元気。

 

今回欠席されたのはもう一方さまの方。

ご主人様が実業家でいらっしゃり、その片腕となり、ともに会社の経営に携わり、管理の身で、能力をいかんなく発揮しておられました。

いつもスーツで身を装い、キャリアウーマンの魅力をいっぱいたたえた、知的な女性です。

東奔西走しておられるような感じながら、家事もしっかりとこなされ、お料理上手。

親御様の介護もされていました。

ところが最近、病を患われ、静養中でいらっしゃるとの事。

あんなにお元気そうだったOさんが、と意外感で一杯の私ですが。

日ごろの多忙なお暮らしによる疲れが一気に出て、体調を崩されたのでしょうか。

 

 

そして、さらに最近の事。

五名の友人達と一緒のお食事会が予定されていました。

前日まで迷いぬいた私ですが、この会も欠席することに。

行き先は、既に今年、4~5回お訪ねした事がある、友人が入居するオリックスの介護施設です。

 

訪問看護師さんがいらっしゃる時間と一部重なるため、二時間程度、夫を一人にして、愉しむことは可能に思えたのですが。

体調が悪化の一途をたどっているように見える旦那さまです。

看護師さんに、留守の間の世話をお願いするのも憚られ、口に出せませんでした。

抗がん剤治療を今後続けられるかどうか境目の、重大な局面ゆえ、この犠牲も止むを得ません。

 

 ご近所の方とのお食事会と前から気にかけてきたKさんご夫妻のお招きも、実現しないまま。

次第に、そんな心のゆとりも時間もなくなってきているのが、今の私の現状ですが。

 

改めて、何が身に降りかかるかわからない、私達の年齢を思い、

できれば一期一会のつもりで、友人との交わりを、一層大切にしたいものです。

 

とは言っても、お付き合いがすっかり悪くなってしまって・・・・・・。

けれど、電話では近況をお互いに語り合い、友人たちの励ましの言葉に、どんなに慰められてきたかわからない私です。

とてもためになる助言もいただき、それをすぐ実行したり、と。

お目にかかることはままなりませんが、友の有難さを噛みしめ、心の支えにして頑張りたい、と思っています。

 

追記

今日はウィークデーにもかかわらず、家にいます。
次女が、子供の学校の行事で会社を休むため、午後から夫を見舞ってくれるとのこと。

多少時間があるせいで、今日のブログ記事を読み直すうちに、次第に自分の文章が気になり始め、推敲にやたらと時間を取ってしまいました。
お休みには、お休みで普段できないことをこなさないといけない身。
とても忙しいはずですのに。

何を気にしているのでしょう?(笑)
馬鹿正直なところがあり、具体的に書き過ぎではなんて・・・・・・。
友人のご主人様の職業名は削除したりと・・・・・・。
鼻につかれる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
少々疲れているので、こんなことが気になってしまうのかしら?

真っ正直に書く事をモットーにしている私ですが、もっとミステリアスに書いた方がいいのかしら?(笑)
文章もですが、ミステリアスな人への憧れもある私です。
誰のせいでもない訳の分からない、自分のもやもやを吹っ切るために、一言、断りの文章を追記で書かせていただきました。
心機一転、猛スピードでこれから家事に励みます。

 

 

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続 医療制度の有難さ~介護制度の疑問点

2015-12-07 07:27:21 | 日記

昨日の記事の続編です。

皆保険が敷かれているお陰で、病気を患って病院や医院にかかった時の医療費の自己負担の割合が低く、その恩恵は計り知れないものがあります。

但しそのために、毎月、高額の保険料、介護保険料も支払わされている私たち。

有難く思う一方、なんだか複雑な心境にも。

その釈然としない気持ちを、最近は折々で感じてきました。

年金暮らしにもかかわらず、三割になってしまったがために、その負担感が一層気になるのかもしれません。

 

負担感のみならず、介護保険制度そのものに、今、利用している立場から、多少の疑問を感じています。

私は、まだしばらく夫の世話を自分でできると思い、専門の人たちの家への出入りに、かなりの抵抗をしました。

むろんやんわりとですが。

断りたい理由に、私が気疲れしてしまうというのもありました

 

けれど、病院側や、娘たちの勧めもあり、制度の支援を受けることになった我が家。

その後、偶然の一致かもしれませんが、夫の病状は悪化の一途をたどることに。

恐らく病人も、専門の方々の介護を受けることで、一人で頑張る気力が薄れてしまったのでしょう。

 

奥の介護ベッドは、フランスベッドよりレンタルしています。

 

私は、訪問看護師をお願いするまでは、多少不自由でも、夫が自分で何とかできることは手を貸さず、 ひとりで頑張ってもらうようにしていました。

自立の精神は、健康な心身を支える基になってくれると思っていましたから。

もちろん、人工肛門のパウチの取り換えなどは、私の仕事でしたが。

 

けれど、訪問看護師さんやケアマネージャーさんに、夫が一人でおこなっている事を伝えると、驚かれたような表情をなさいました。

次第に、なんだか自分が薄情な人間に思え、恥ずかしくなり、すべての事を私が世話することに。

ストマーのパウチ交換のみならず汚物の処理、ガーゼの交換など・・・・・・。

 

その結果、看護師さんと私に頼り切ってしまった旦那さま。

その後の体調の下り坂は、驚くばかりで、一気に弱っていきました。

 

 

それに似た現象が、病院の入退院でも見られます。

退院するたびに、夫の体調は悪くなっていく一方。

抗がん剤の点滴治療を受け、その副作用で、気分がすぐれないのは当然ですが。

私には、それだけが、体調悪化の原因ではないように思いました。

 

完全看護で寝たきり。

看護師さんにすべてをお任せして過ごす期間に、心の元気まで奪われてしまうのではないでしょうか。

自分で尿の処理はできていたのに、突然尿管をつけられてしまったり・・・・・・。

夫の間違った報告を受けて、モルヒネの量が倍になり、一気に体調が悪化したり・・・・・・。

そのたびに、遠慮がちに私は虚しい抗議をしたものですが・・・・・・。

私の意見を取り入れてもらったこともありました。

 

病院の雰囲気にも独特なものがありますものね~

私も夫を見舞った後、病院を出ると、いつもとは違った疲労感を感じます。

 

病院通いで疲れた心身を癒してくれるお庭の植物たち
手のかからない常緑のプランツが次第に多くなってきました。

 

既に、最初に述べたことですが、

介護保険制度が敷かれたからでしょう。

お年寄りが病気にかかると、当然の如く、その制度を利用することを勧められます

 

昨年まで通っていたT大病院でも、看護師さんから地域のケアープラザー宛のお手紙を渡されましたが、無視を通してしまった私です。

その必要性を、私は全く感じなかったからです。

苦労を伴ったとはいえ、夫はたどたどしい足取りでも、タクシーと電車を利用して、私と一緒に通院ができました。

自力の通院が、夫は介護保険制度を利用するまでは可能だったのです。

 

病気の治療はお医者様にお願いするのは当然のことながら、せめて、自宅療養における介護は、できる限り夫婦で力を合わせて乗り切りたい。

夫婦でできることを、無駄な支払いをしてまで、他人に頼る必要性はありませんもの。

それを利用すると、二割のわが家の支払いは一月数万になりました。

 

働きながら親の介護をしている方達にとっては、むろん有難い制度でしょうが。

ケースバイケースではないでしょうか。

昔は、近所のお医者様が往診に見える以外は、介護の仕事は家族の務めでしたものね~

 

その言葉に対して、病院側やケアマネジャーさんがおっしゃたことは、介護疲れで倒れてお願いするのでは遅すぎです、とのことでした。

最初のうちは、幾度かお断りした私ですが、再々の勧めで、ついに受け入れることにしてしまった私です。

私の場合、狭心症の発作に度々見舞われたり,ひどいめまいを起こし交差点で倒れ、救急車で病院に搬送されたことも、最近ありました。

こんな情けない身では、一人で頑張っていても、すぐ限界が来たかもしれません。

 

 

痩せ我慢し過ぎると、共倒れになったりして、却って取り返しのつかないことになるやもしれませんから、難しい問題ですが。

専門の方を頼り始めてから、夫の体調が一気に悪化し、病院に歩いて通院できなくなってしまったのは事実です。

 

そのために、介護制度の早まった利用には、疑問を感じざるを得ない私ですが、遅かれ早かれ、利用する時は必ずきたでしょう。

その時期を見極める大切さを、自分の経験から、皆様にはお伝えしたいです。

 

介護制度の早まった利用の疑問点をいくつか述べた私ですが、人にはとても恵まれてきた私です。

主治医のドクターも、お人柄には何お問題点も感じませんし、

ケアーマネージャーさんはじめ、訪問看護師さん、その他個人的にお世話になっている医療関連の方々は、皆さんとてもいい方ばかりです。

麗しいご人格から、学ぶことも一杯で、お世話になっていることに、心から感謝しています。

 

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我が国の医療制度の有難さが身に沁みる私 

2015-12-06 07:31:17 | 日記

夫は肝臓がんを患い、それ以来、長い闘病生活に入りました。

既に6年以上が経過しようとています。

心が張り詰めるような心配な状況にも、幾度か見舞われてきた私。

その都度、無我夢中で、私なりに最善と思う対応を心がけ、頑張ってきたつもりですが・・・・・・。

今となっては、一つ一つ思い出す事がままならないほど、色々なことがありました。

今も、心を休めることができない厳しい状況です。

 

経済的な負担も、年金暮らしにもかかわらず医療費が三割の我が家は、数字上は相当なものになります。

過去の職業、収入のいかんにかかわらず、国民・厚生年金支給額には上限がありますよね。

ですから、退職後の年金暮らしの収入の差は、お給料の時のように大きくはないはずです。

企業年金があるかたでも、副収入がない限り一割が当たり前ではないか、と。

日本一の生命保険会社の部長さんでいらした前のお宅のご主人様ですら、今は一割とのことでした。

 

高齢者の医療費は大半の方が1割とはいえ、収入の差については、私の認識不足があるようです。

企業年金のない方、国民年金のみで暮らす方など、いろいろでしょう。

お給料の時のような差はないにしても、収入の差は紛れもない事実。

このことを心に留め、老後破産を心配される方々にも、思いを馳せなければなりません。

 

 

ではなぜ、我が家は三割なのでしょう。

その訳は、退職金の一部を会社に預け、年金に充てたためです。

そのため、老後の生活費にしては、とても恵まれた収入です。

その対応が良かったのかどうか、今は多少の疑問を感じていますが・・・・・。

 

恐らく、そうしなければ、未熟な私の判断で投資などに回し、増えるどころか激減していたに違いありません。

我が家の財産管理は、すべて私の役割ですから。

ですから、夫の賢い選択に、今は感謝一杯でいます

 

しかし一方、そのために、医療費は三割、介護費用も今年度の八月から二割となり、その負担が我が家の家計に、数字上はずっしりと重くのしかかる事に。。

但し、幸いなことに、その負担の大部分を医療保険で賄えている我が家。

それが、想像以上に身を助け、ストレスの解消にもなってくれています

 

割と最近の記事で、私の目標の貯金額をほぼ達成した、と書いたことがありました。

年金暮らしの身で、よくそんな余裕があるわね、と怪訝に思われた方々もいらっしゃるのでは。

それは、上記に挙げたような我が家の事情からです。

 

私は、節約の五年間ほぼ国民・厚生年金のみで暮らし、企業年金の八割がたを貯金に回してきました。

年金運用に回した退職金のかなりの部分を、五年間の節約で取り戻せたように、感じています。

 

 

旦那さまの賢明な退職金の配分同様に有難く感じているのは、我が国の皆保険の医療制度です。

アメリカでは、オバマ大統領の努力で、やっとこの制度が、最近敷かれたようですね。

世界を代表する豊かな民主国家のアメリカで、貧しい人たちが医療の恩恵がなく、まともに治療が受けられない国だった何て、信じられないことですが。

 

その点、日本は皆保険のために、医療費の自己負担の割合がとても低い上に、さらにいろいろな助成や支援も受けられます。

私は恵まれた環境で暮らさせてもらっていますが、そんな身にも、十分な恩恵があります。

その中でも、高額療養費制度は、いくら感謝してもしきれないほどのもの。

このことについては、既に以前にも書いたことがありますから、詳細は割愛します。

 

今、74歳の夫は、上限が44400円。

入院が継続したとき、四か月目から、上限がほぼ半額になります。

決して安い金額ではありませんが。

最近介護保険の利用金額の支払いにも、上限があることを知りました。

やはり44400円。

 

私の計算では、すべてが在宅医療になると、医療費、介護保険の利用費を限度額いっぱいに我が家は使用することになるでしょう。

そうなると、我が家の場合、十万円は軽く超えてしまいそうです。

おむつ代、医療用のガーゼ、テープその他の医療用品の支出も、思のほか大きいです。

その時は、入院保険は利用できませんから、すべて自費となり、家計の負担は相当のものになりそう。

今は止むを得ない事情で個室にいますので、差額ベッド代には保険が適用されず、とても大変です。

 

退職金の一部を年金に回したことは、我が家の場合は、特殊な経緯から、よい選択だったと思いますが

医療費の割合が高くなったりすることを考えると、考えものですね~

まだお若い方は、医療負担が老後軽くなるように、この点は色々工夫されるのが、賢明かと思います。

 

 

 

一割の方は、上に挙げた額が三分の一になりますから、うらやましい限りですが。

一割が、二割に昨年からなったのでしたね~

間違った記述を今までしてしまいました。

一気に二倍では、その負担感も相当なものでいらっしゃるのでは。

 

けれど、人の命はお金には代えられません。

こんな事を話題にすることさえ、不謹慎に思えますが、皆様の参考になれば、と思い書かせていただきました。

 

但し、このような制度も、自ら調べ、知りつくさない限り、この恩恵を最大限に利用するのは、なかなか大変なこと。

かなり複雑な内容です。

区の職員さんが、積極的に教えて下さるわけではありません。

それどころか、間違った計算をされ、戻る金額数万円ををもらい損ねてしまいそうな経験もしました。

皆さまは、この知識に精通し、賢く利用なさってくださいね

この忙しい中、私も最近届いた葉書を持って、高額療養費制度による還付金の手続きをするため、近日中に区役所へ、また行く予定でいます。

 

追記

読み直し、内容が金銭に関したことばかりで、少々恥かしくなりました。

昨夜から、投稿することにためらいが起き、悩んでばかりでしたが。

折角綴ったので、思い切って公開にします。

医療費の支払に数年追われ続けてきたわが身の経験が、皆様の参考に多少でもなれば、幸いです。

明日はこの続編を載せる予定です。

 

 

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良し悪しは別として、躍動的な報道が満載の最近のわが国

2015-12-05 07:27:06 | 社会 政治

最近のわが国には、躍動感を覚えるような、斬新、あるいは喜ばしい出来事ががたくさんありました。

いろいろ問題ありとはいえ日米安保関連法案の成立、科学者二名のノーベル賞受賞、長い期間のたゆまない交渉の上に成立したTPP。

その他にも、まだまだあります。

日本のラグビー選手の国際的な活躍、日本体操選手のアテネ以来の数十年ぶりの金メダル受賞。

そういえば、最近浅田真央さんが復活デビューながら、早速の金メダルでしたね。

 

自然災害に見舞われ、苦労の連続だった我が国。

それだけに、明るい方向への兆しめいた躍動的な嬉しい出来事は、新鮮さを覚えるものでした。

色々な問題を含み、手放しでは喜べないこともありましたが、政治文化両面での大きなニュースが、今後の日本の益々の繁栄の足掛かりになってほしいものと、心から願っています。

 

病弱だった体を鍛え上げ、世界歴代最高点を記録した体操選手、羽生結弦さんの活躍も感動ものでした。

 

その中の数点を取り上げ、私の思いを簡単に述べさせて頂きますね。

時期を逸した感想ばかりで、恥ずかしいですけれど。

 

まず、日本人科学者のノーベル賞受賞について。

大村智氏と梶田隆章氏の医学生理学と物理学の受賞は、スポーツ選手の活躍同様、政策の成果とは異なります。

我が国が手放しで喜び誇りに思える、本当に嬉しい純粋な出来事でした。

この栄光に与るまでの、二名の学者の方々のたゆまない努力と研鑽は、私たちの想像など及ばない、地味な苦労の連続だったに違いありません。

晴れやかな授賞式の様子を、テレビで観たいものです。

 

少し前の新聞記事に、将来今のようにノーベル学者を我が国が輩出できるか疑問、との内容のものがありました。

この記事に、私も納得、

最近の政府は、学問への支援が、功利主義を優先しているように思えてならない私です。

出来れば学問の純粋さに目を向けた、懐の深い政策を心がけてほしいものですね~

 

何て、また身の程知らずな生意気な物言い。

もっと具体的に、私の思いを述べたいところですが、知識が乏しすぎて書く自信がありません。

次女のお婿さんんも理論物理学者ですから、こんな希望を一層抱いてしまうのかもしれません。

 

 

 

さてもう一つの喜ばしい事は、TPPの成立です。

「喜ばしい」は、多少語弊があるようにも。

外交政策の問題は、知識が浅い私には難しすぎて、是非を述べる資格なんてありませんから。

 

農業団体などが強く反対していましたね~

新聞で、一面一杯にJAが反対広告を出しているのがよく目に留まり、複雑な心境になったものでした。

甘利経済相の粘り腰には感服の至りですが・・・・・・。

 

何事も大きな課題を実現するとなると、必ず利害の対立が起きるもの。

利益を得る人たちがいる一方、大きな損益や減収を余儀なくされる人たちも現れてきます。

政府は、来年の選挙を意識して、この条約を生かした成長戦略よりも、守りの保護政策に今は力を入れているようですが・・・・・・。

損害手当のような支援だけでは、希望も夢もないでしょう。

TPP条約を生かして、そのような人たちの仕事が一層進展し、繁栄するような政策の実現を、是非成し遂げてほしいものです。

 

私は随分前から、日本が技術大国であるのみならず、農業大国になることも夢見てきました。

デンマークのように、農業が主力産業の一つになってほしいもの、と。

日本で作られる農作物は、衛生管理も行き届き、どこの国にも劣らない優秀さを感じるからです。

四季のメリハリある気候風土の中で培われた日本人の味覚は、非常に繊細かつ優れたものでしょう。

日本人ならの味を極め、世界に果物はじめ優秀な農作物を売り出せば、高級品としてでも人気を博するに違いありません。

 

世界に目を向けた農業が、企業の積極的な参入を促すでしょう。

そして、農家の働き手を増やし、若者が、農業や畜産業に夢を抱き、情熱を傾ける要因になってくれるのではないでしょうか。

それはとりもなおさず、里山の美しい日本の田園風景の復活となり、我が国の魅力をいつまでも失うことなく、繁栄を続けることにならないでしょうか。

 

そんな簡単なことではないかしら。

単細胞の頭で、私の夢を語ってしまいました。

 

 

いずれにせよ、日本が安倍総理の描くように成長してくれることを願って止みませんが・・・・・・。

アベノミクスが絵に描いた餅にならないかと、ハラハラドキドキしている国民は多いに違いありません。

企業の法人税減税も、安倍政権だから取り組める大胆な政策のように感じますが。

企業も、そこから生まれる余剰金を、国民のためにぜひ生かし、働き手を増やし、日本の成長に、大きな力を発揮してほしいものです、

 

年金暮らしの人たちを見捨てたような政策ばかりなのも気になります。

私達高齢者にも目を向けた、麗しい政策はないものかしら。

ノーベル科学賞を受賞した方々は、むろんシニアー世代。

せめて、シニアー世代のこの度の栄誉を、同年代のものとして、心から誇りに思いましょう。

 

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 計画好きの私の暮らし方 早朝がゴールデンタイム 

2015-12-04 07:01:45 | 暮らし

皆さまの日々の暮らしは、どんな風でいらっしゃるのかしら。

人の性格が十人十色のように、暮らしぶりも様々なのでしょう。

ブログからも、それが窺えてきます。

 

専業主婦と、働く人たちの暮らし方がまるで異なるのは、物理的観点から見ても、当然なことですね~。

専業主婦に絞ったところで、シニアー世代ともなると、その生活は似て非なるものだったりするのかもしれません。

例えば、妹(世界で一つだけの姥花日記)と私の暮らし振りが違うように。

若い時は似ていたと思いますが、60代後半頃から、まるで異なるライフスタイルになりました。

 

私は、Yさんのもとに嫁いでからは、専業主婦の典型のような暮らし方。

家の中で育児と家事をこなし、その合間に、自分の好きなことを取り入れ、デスクワークのひと時を持つ。

日々家計簿は必ず記帳し、その他、読書を愉しんだり、時に手紙をしたためたり、と色々です。

 

そんな平凡な暮らしに、不満を抱くこともなく、実に長い歳月を送り、今や七十代。

要領がよくないため、色々無駄なこともたくさん繰り返し、不合理極まりない暮らしぶりだったように思います。

やり直せるものならやり直したいと思うこともいっぱいあるけれど・・・・・・

その時々の暮らし方が、私の年齢相応の精一杯の生き方だったのでしょう。

そう思い、過去の事は悔やまず、今後の生き方をいかに充実させるか、そのことのみを考え、日々を大切に過ごしたいものです。

 

 

いくら年を重ねても、夢と理想は限りなきもの。

だけれど、現在の私は厳しい現実を直視した日日です。

夫の介護に精一杯臨み、何とか明るくそれをこなす以外、道はありません。

今は、11時半頃に家を出て、一時間半かけて、入院中の夫のもとに。

帰宅は、いつも夜の九時半過ぎです。

週末を除き(娘たちがパパを見舞い、半日お世話をしてくれています)、ウィークデーは、この暮らしの繰り返し。

せめてもう少し病院が近ければ、自分の時間が持てるのに、と少々残念に思いますが。

 

このような多忙な暮らしながら、工夫次第で、自己啓発の充実したひとときを持つことは可能です。

何度かこのブログでも話題にしたことがありますが、私はかなりの計画魔。

計画を立てない暮らしは、耐えられないところがあります。

若い頃も、そういった一面があったように思いますが、今ほどではなかったでしょう。

毎年、いえ毎日、私の性格と体力に一番合った計画を模索して、試行錯誤。

いろいろ変わるものの、常に計画ノートを傍に置いてそれを見ながら暮らしています。

そのために、タイマーは必需品です。

目先の計画を立てると、それまでだらしない時間をやり過ごしていても、途端に、心にやる気のスイッチが入るから不思議。

 

 

 

時に追われるような忙しい生活の中、自分の時間を充実させる方法が、更にもう一つあります。

少し前から取り入れた、私の早朝の「ゴールデンタイム」がそれに当たります。

起きると、途端に旦那さまの介護と家事で、すべての時間が費やされてしまうような日日。

今は入院中ですが、忙しいことにおいては変わりありません。

 

そのゴールデンタイムのひと時。

目覚めのすっきりした頭で、数冊の本や雑誌を一気に毎日読み上げています。

読むページ数は、本の数が多いだけに、5~6ページに過ぎませんが。

ジャンルの異なる本をそれだけ読むと、私の心は十分満たされ・・・・・。

なんだか幾分でも心が豊かになり、成長できた気分に。

時間にすると、一時間足らずでしょうか。

 

後は日中に、家計簿をつけ、家事をしながら時折、新聞の切り抜きの記事に目をやる。

夫のもとに向かう電車の中でもひたすら、新聞記事を読んでいます。

 

病室の冷蔵庫の上に置かれた書物数冊
病室暮らしにも多少慣れ、夫が睡眠中などに、読書に幾分集中できるように最近なってきました。
柄模様のグレーの覆いの下に我が家から持ち運んだ食器類が置かれています。

 

今は連日の病院通いで、お昼前から出かけ、日中から夜にかけての大半はずっと、夫の許での病室暮らし。

その間にも、自分の時間を多少持てると期待していましたが、本を数ページ読むのがやっと。

旦那さまのお世話に終始し、病室を後にするまでのおよそ七時間が、退屈することもなく、あっという間に流れてしまいます。

 

自分がマイペースで暮らせる時間は、正味僅かに過ぎませんが

早朝のゴールデンタイムのひと時のお蔭で、私の心はそれなりに満たされ実りを実感できています。

ですから、それほどの時間欠乏症にはならないで済んでいるようにも。

欲が深くない生活は、このような暮らしの時でも、あまりストレスをためずに済み、助かっていますが。

 

去年のクリスマスの飾り付け
今年は無理そう。
今日も午前中から病院へ向かいます。

 

ただ一つ時間が足りないことによる、焦りがあります。

それは、クリスマスとお正月の準備。

ツリーも飾りたいし、毎年手作りで用意してきたお節も同様にしたいけれど、

今年はどのように考えても、それは無理そう。

私も娘たちも、時間がある時は、重い病気に苦しむ人の傍にいてあげることを優先したいからです。

 

師走に入り、今一番願うことは、夫が曲がりなりにも元気に新年を迎えてくれること。

今(12月3日)は小康状態で、足の甲と体のむくみもすっかり引き、意識も割としっかりしていて、胸をなでおろしています。

 

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ずっと傍にいてほしい

2015-12-03 07:21:25 | 病気

秋が深まり、晩秋の装いとなった今。

枯れ落ちる前にと、最後の紅葉を愛でに、近郊、或は遠方の行楽地にお出かけの方達も多いことでしょう。

一方、私は相変わらず、夫の許を離れられない介護暮らしに明け暮れています。

 

ブログを綴ることさえ、今の生活の状況では、後ろめたさを感じてしまうほど。

けれど、この時間まで諦めると、私の厳しい暮らしの励みがなくなってしまいそう。

そんな気がして、なかなか止められれません。

ほんの束の間の時間でも、言葉を連ね、心を整理し、落着けるひとときにしたいものです。

 

昨年末まで入院していた夫と娘たちの母校の構内の晩秋のイチョウ並木です。
どんなに遠くても、この病院に戻れるものなら夫を戻してあげたいです。

 

一進一退を続けていた夫ですが、最近症状が一層厳しくなり、旦那さまらしさが次第に失せていくような心細さを日々感じています。

誇り高く、弱音を絶対吐かない人でしたのに。

すっかり弱気となり、意外にも寂しがり屋の面まで窺わせ、私を驚かせます。

 

「傍にずっといてほしい」

 

と言われた時には、私の心は大きく揺さぶられ、涙が溢れる一歩手前のような心境になりました。

そんな甘えた態度は、絶対見せない人でしたから。

 

ところが、その数時間後には、痛みに耐えられず、聞くに堪えないような放言。

痛みがひどく、感情が揺さぶられたとき、そのはけ口の対象を私に求めるのでしょう。

訪問看護師さんは言われました。

「心を許せる一番身近な人に甘えているのですよ」

と。

確かにその通りなのかもしれません。

今後、そのことが、、夫の態度から一層確認できるようになった私です。

このお話はまたいつか。

 

 

 

けれど、自分のこれまでの態度が、旦那さまのためになっているのか、疑問を感じるような出来事が、最近ありました。

(この最近は、この記事を書き始めたころ、11月の上旬です。投稿時の今ではありません。紛らわしい文章で、ごめんなさい。)

いくら病気が辛いとはいえ、あまりに心無い言葉を吐かれ、さすがに少々腹が立った私。

 

腹が立ったとはいえ、本心は、旦那さまの辛さに寄り添い、少しでも支えてあげたい気持ちに変わりない私です。

むろん、感情が先走った口の利き方はできません。

強い口調で対応することに、ある効果を期待した私です

いつもの話し方とは、多少異なる雰囲気で、私が少々傷ついている気持ちを伝えました。

他でも、私の思いを正直に語り、そのあとから、自分の口調を幾分クールにしてみました。

 

すると、その効果が、期待以上に表れ、旦那さまの態度が変わりました。

元の理性を多分に取り戻し、感情を抑制してくれるようになったのです。

むろん、体が痛み始めると、相変わらず不機嫌になり、苛立った言葉を、時に私に吐きますけれど。

その回数が減り、さらに驚いたことがありました。

 

態度を意識的に変えた数時間後の事。

私が一連の夫の介護をし終えた時、「ありがとう」と言ってくれたのです。

この言葉を耳にするのは、二回目に過ぎない私。

ところがしばらく経ってから、旦那さまが、再度その言葉を私に向けてくれました。

 

最近ブログ用に慌てて撮った写真ですが何れの画像もトーンが暗すぎ。
今の私の心を映しているのかしら?
撮り直したいところですが、時間がありません。
やっと撮った数十枚の写真を記事の内容に関係なく載せていきますね。

 

いつものように優しい態度で対応するのではなく、クールな雰囲気を醸し出して、淡々と介護にあたってからの出来事です。

何だか、私には理解し難い事でしたが・・・・・・。

私なりに、納得できた事があります。

優しくし過ぎるのも、問題ありかもしれない、と。

同情や憐れみを受けているような気持ちとなり、旦那さまは、神経が時に逆なでされるのかもしれません。

 

誇り高く、自分の考えに意固地と思えるほど固執する人。

飽くまで、妻の私に対してだけのようですが。

夫の沽券にかかわると思うのでしょうね~

そういえば、妹の旦那さまも同様のようです。(笑)

 

ですから、病気になってからは、私は対応がとても難しくて、戸惑うことばかりでしたが・・・・・・。

むやみに優しくしないで、クールに淡々と接するほうが、夫は却って心地よいのかもしれません。

私には、意外なこととはいえ、大きな気付きだと思ったのですが・・・・・・。 、

 

ところが、その翌日の事。

一日限りでしたが、夫からのお呼びのベルが、ほとんど鳴らなくなりました。

思いを改めてくれたのではなく、

「じゃ~お前にはもう頼まないよ」

と心を閉じただけのようです。

それを見て、また元の態度に戻した私。

すると、ほぼ15分間隔ぐらいで、簡易携帯のベルが、また鳴り響くようになりました。 、

 

これは、投稿前の最近の出来事ですが、私のみならず、最愛の娘にさえ、放言を浴びせるようになってきた夫。

このわけが、痛みのみならず、医療用のモルヒネのせいと次第に分かってきた私です。

強い薬により、夫の人格が壊れていくような怖さを感じていますが・・・・・。

最近、よく私に、ひどい事を言って悪かった、と詫びてくれます。

娘たちにも、同様の詫び方をしたと聞き、なんだかとても旦那さまが可哀想になりました。

娘に言いました。

「詫びたりしなくていいのにね~

パパのせいではなく、恐ろし痛みと、モルヒネがなすことなのだから」

と。

 

 11月8日からずっと入院中の夫です。
今朝(12月3日)も、4時から電話がひんぱんにかかってきます。
君の声を聞きたくなった、と。
それに応えて、連日の病院通いの私です。

 

 「ずっとそばにいてほしい」は私の心を常に温めてくれる旦那さまからの、最上の贈り物だと思っています。

Yさんの願いに叶うべく、できるだけ早く家を出て、夫に寄り添い支えてあげたいと強く思っています。

孤高の精神の人と思っていたYさんしたが、本当は寂しがり屋で甘えん坊であることが、今後更に分かっていきます。

切なくも、私にはとても嬉しい旦那さまのの変化なのでした。

 

追記

 

今回の一連の記事は、時系列では全くありません。

間が空く中、11月上旬から下旬にかけ時間がある時に、いろいろなことを思い出しながら、記事を少しずつ綴りました。

最後に時間の経過に沿って並べ替えようと努めましたが、一つの記事の内容さえも前後しているため、整理のしようがなく、途中で諦めてしまいました。

内容も重複しているものが散見され、恥ずかしい限りですが、多忙な暮らしの中で、何とか投稿にこぎつけられたことだけで良しとします。

お読み苦しい点は、何とぞお許しくださいませ。

 

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