昨日、ふれあいなんとかのサクラに呼ばれた後のこと。
「ワタナベサンがトキがおった場所に連れってくれるって言うけど行く?」
とマサチャンママが。
行くに決まっているじゃないの。佐渡で生活しているからには一度は見たい。
雪降りしきろうと滑ろうと私が運転するわけじゃないから速攻で返事。
月曜日のこと。
母の施設帰りに薬局で油を売っていたら、ワタナベサンが興奮して入ってきた。
「トキがバサバサおったが!もうすごかったわさ」
と話す言葉ももどかしげにデジカメ画面を見せてくれる。
いやいやいやいや、トキが枯れ木に6羽、離れた枯れ木にも数羽、ばっちり写っているじゃないの。
環境庁提供写真のようだ、トキ写真見本のようだ。興奮するのも無理はないわ。
「どこどこどこにおったの?」問いただす薬局夫婦も興奮気味。
あそこをああ行って、そこの坂を登っていくと看板があるし、その手前に田んぼがあるからそこだが、とワタナベサンも詳しく説明している。
「あんた行くか!?」とマサチャンママ。そりゃあ行くわ。
二人して午後から出かけた。
ワタナベサンが話した田んぼの向こうに白いものが・・・見える。
証拠写真(ーー゛)
あっ、あれじゃない?興奮する我ら。
しばらくじっと見つめるも白い物体は少しも動かない。
眺めているそばを「何バカをしてる」ってな感じで車が通り過ぎる。
「あのもんたちもきっと行くんだよ」とあくまでも能天気な二人。
でもでも、いくらおバカな我らでも、「ちがうよ、あれはゴミだっちゃ」気がついたね。
それから車でウロウロしたけれど・・・
写真で見た木に似ている付近を歩いたけれど・・
ついにトキには出会えなかった。
そんなことがあったから、勇んでワタナベサンの車に乗り込んで連れて行ってもらった。
なんだ、マサチャンママと行った場所でいいんだ。彼女の感は当たっていたんだ。
違ったことといえば。
なんと、ワタナベサンが見つけた木は、そこから200メートルも離れているのだ。
我らのボンクラ肉眼では絶対に見つけられっこない。
やっぱり双眼鏡がいるんだね、
トキは鳥だもんね、ワタナベサンが見たからってずっとそこにおるとは限らんもんね、と実に当たり前のことに呆れかえる我ら。
ワタナベサンは車で走っていたときに、空を飛んでいる姿を偶然見つけ、あの木のあたりと見当つけて追いかけ、それから1,5時間も車で待っていた、と実に辛抱強い。
これぞ追っかけの見本、お手本、標本。(プリントした写真を肴に飲んだら美味かったそうだ)
それに比べ我らは、
「おらんわ、どこ見てもおらんね、そんなら帰らんかっちゃ。寒いしさ」と実に淡白、根性なし、あきらめが早い。
これじゃあ、トキに限らず追っかけの素質はないね。ま、何事にもだけれど・・・さ。
「ふざけんな!!」とどつかれても仕方ないけれど。
いちおうは鳥の仲間なので・・・
本日の魚市場で。