このところ、買い物の行き帰りに近所の方と会うことしきり。
昨日は、イダサンと。
あちらから手をひらひらさせている人がいるな、と見たらイダサン。
「どこ行くの?」
病院よっ。
「えっ?」
嫌だ、帯状疱疹だってば。ビタミンの薬をもらいに行くのよ。もう2年にもなるわよ。
そうだった、人のことはすっかり忘れている。
「痛いと何にもする気にならないよね」と言うと。
そうなのよ。痛い時は腕が全部痛かったものね。家来てやってよ。
「こっちも来てもらいたいのに。でも、こんな時間に病院行くの?ご主人の昼食は?」
いいの。朝が遅いから。ちょうどいいのよ。
娘のは作るわよ、いちおう。わずかだけどもらってるからね。
今日は淋しいわね、なんて言われると、すみませんって小さくなってるわよ。
「娘さんは大きくなってるんだ。私らまず相手優先だものね、自分はいっつも後回しだものね」
そうよ、あなた、これから生き続けている限りずっとそうよ。
生きてる間は元気でいましょ。じゃあ、ね。
こんな感じの立ち話。
イダサンとの立ち話はいつも5分以内、だと思う。
それでも通りすがりの挨拶だけじゃない、共通の感じ方があるような気がして。
イダサンもそう思っていてくれるような気がして。
1日、今日はよかったなとほかっとするのよ。
だらだらちんたらしない。さっと切り上げる。
人生の先輩はまことに見事。