夫が珍しくほんとに珍しく友人たちと1泊の旅行に出かけた。滅多にない!
外出から帰宅しても口を開けて待っている人がいないから引っくり返っていい。なんと。
千載一遇のチャンスだから、ちょっと遠出のあちらこちらを考えて。
箱根・小涌園にある岡田美術館の歌麿作「雪月花」鑑賞を選択。で、今帰宅したところ。
二階展示室に入るとほの暗い照明の中、正面に「品川の月(複製)」「吉原の花」「深川の雪」の三部作。
そこだけ華やかな色彩がぽわっと浮かんで。
入館者は、一瞬、おーっ!との感嘆の声。細部は分からなくても壁が美しい色に輝いているから、ね。
もちろん撮影禁止だからパンフレットのみ。(セキュリティがものすごく厳しいの)
「吉原の花」
「深川の雪」
総勢何人の女たちが描きこまれているのかしら。
後は子供と猫だけだものね。男性はいません。
着物や帯、簪、櫛などはいうまでもなく、衝立や襖障子、掛け軸に至るまで、いや運んでいるお膳のおかずが
鰈の煮付けだなって分かるくらい細かいところまで描いてあるの。いやあ凄い。
観終わった後でも、瞼の裏に、品川、吉原、深川の女たちが艶やかな着物姿で興じている様が浮かんでくるわ。
いちどでいいから私めもこの茶屋で大臣遊びをしたいね。
それにしても岡田美術館、展示作品が多くてへとへとになりました。