まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

「防ぎようがない」

2020-04-08 09:02:49 | くらし

 昨夕

昨晩遅くに電話が鳴って、何事かとドキドキしながら出ると息子だった。
「母ちゃんたち大丈夫?年寄りは重症になるっていうからさ」だって。お前こそ大丈夫?
「僕はまだ通勤だけど、嫁さんは自宅で仕事だからそれはいいね」
手洗いうがいマスク、くらいしか防ぎようはないけどやってるよ、と言うから
お互いがんばっていこうと電話を切った。
年に1回しか会わずメールも電話もない親子だけれど、息子も心配する年になったのね。
私たちも心配される年になったのね。

午後にはヨーコチャンから電話。「どうしてる?」って。
どうしてるもこうしてるもないわ、家でぼーっっとしてるよと返事する。
「コロナ鬱ってほんとだね。何もする気がしないわ。
掃除でもすればいいけど、そんなもんする気しない。
散歩すればいいけど、佐渡みたいに海も山もないからさ、住宅地歩いてもつまらない。
昼間はテレビつけっぱなしよ。夜は家にある昔の本を引っ張り出して読んでいる。
あんたは何しているかと思ってさ、こうやって喋ってるのよ。
姉からゴールデンウィークに佐渡帰る?どうする?って言われてるけど」
と言うから速攻で、ダメダメ何言ってんの佐渡の人が迷惑する、白い眼で見られるよ
やめたほうがいい、と当たり前の忠告をする。
「そうだよね。また電話するわ」と電話が切れた。

さすがにずぼらな私でもミニバスこまわりくん利用は極力避けている。
時間帯によっては3蜜状態ですもの。
むんずと握って下車していた手すりも助けを借りない、自力で踏ん張って下りている。


週2、3回は私の愛用車だったこまわりくん、コロナ騒ぎの前のこと。
水曜日、バス停でいつもご一緒する方がいた。ちょっとだけ年上だと思う。
ボランティアで施設に歌を歌いに行っている、もう何十年も。
待つ間いつもお話しする。お話しするが個人的なことは全く話題にならない。
それがその時はひょんなことから娘さんの話。

「家を出てくれたのはいいけれど、すぐにうちに来るのよ。結婚してない
から気軽なのね。今日買い物に行く?って電話して来て、行くっていうと
私も行くってついてきて好きなものぼんぼんかごに入れて、支払いはこっちよ。
たまったもんじゃないわ。
日曜日なんか家にいると車ですぐ来て、買い物行こうって言うからね。
来るっていうものを来るなとも言えず、ほんと防ぎようがないわ」
とおっしゃるから大笑い。

まさかね、先輩に向かって、
いい年したそんな娘蹴とばせ、なんてことは思っても口に出せません、はい。
それにしても娘の来訪を「防ぎようがない」とはおかしくておかしくて。
コロナウイルス以外にも防ぎようがないものがあったのね。
なかなかだわ。

コメント
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