電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

昔の冬の暖のとり方

2009年11月13日 06時06分33秒 | 季節と行事
子供の頃、まだ石油ストーブは普及しておりませんでした。冬季間の暖房は、薪、炭、豆炭、亜炭が中心です。いろりで薪を燃やし、座敷では火鉢に炭を置きます。茶の間にはコタツがあり、風呂は薪と亜炭を燃やして沸かしておりました。当然、部屋全体を暖めるという考え方は薄く、綿の入った衣類を重ね着して寒さを防ぎ、手足を暖めるために火鉢やコタツを使う、という「局所暖房」の考え方です。
少ない暖房目当てに、家族は茶の間に集まり、それなりに会話や娯楽もありました。テレビが普及してしばらくは、サザエさんの家のような、「茶の間のコタツでテレビを見る」生活が続いたように思います。
昭和40年代になると、石油ストーブが普及し、各室を暖めるという発想が登場したのでしょう。受験勉強をしていた頃は、電熱を使った足温器などというものもあり、すっぽり腰まで入るタイプを、重宝したものでした。
睡眠時には、湯たんぽや豆炭あんかを使いました。一時流行した電気毛布や電気敷布に比べれば、ずっと寝心地が良いように思います。古典的な湯たんぽは、単身赴任の今も愛用しており、昔の人の知恵に、ほんとうに感心してしまいます。

そうそう、昔も今も変わらないのは、冬になるともぐりこんでくる、足元の「猫たんぽ」の自然なぬくもりでしょうか(^o^)/

写真は、先日のヒマラヤユキノシタ。これから冬に向かうというのに、何を思ったか、陽気につられて一部咲きはじめました。たしかに、ヒマラヤよりは暖かいでしょうが、季節外れの花写真です。
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