電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

旅の空と日常性

2009年11月15日 07時00分59秒 | Weblog
出張などで旅の空にあるとき、ホテル暮らしにはさほど不自由があるわけではありません。衣食住の面では、ほぼ快適に保たれており、ゴミ出しや食事の後片付けの苦労などもありません。それなのに、旅から戻り、単身赴任のアパートや自宅に到着したときに感じる、思わずほっとする安心感は、どこからくるものなのでしょう。たぶんそれは、日常性の持つ安心感です。同じ時刻に同じ音楽で目覚め、ご飯は炊き上がっており、同じスイッチを押してパソコンの同じ画面を見る。備忘録メモを開き、ペンで書き込んだ素材をもとに、よく使い込まれ学習された日本語変換プログラムをもとにキーボードから入力していく。週末ともなれば畑に出て、草刈りをしたり剪定をしたりする。そういう日常性の価値は、他の人はいざ知らず、自分自身にとってはたいせつなものです。おそらく、病気入院した時などに、もっともかけがえのないものと感じるのが、そうした日常性の回復なのではないかと思います。

ようやく出張から戻った日曜日、ほっと一息、コーヒータイムとしております。昨日の山形弦楽四重奏団第33回定期演奏会が聴けなかったのは残念ですが、次回を楽しみに待ちたいと思います。
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