電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

さすがにプロの文章~山形新聞の「山響」記事をスクラップする

2010年02月17日 06時05分41秒 | クラシック音楽
人口20万人規模の地方都市で、プロのオーケストラを持つところは少ないと思いますが、同様に人口120万程度の規模の県域地方紙が、このオーケストラの定期演奏会の報道や演奏会評を毎回きちんと掲載しているという例も珍しいだろうと思います。先日のモーツァルト定期演奏会について、翌14日(日)に、さっそく記事が掲載されました。音楽監督の飯森範親さんと、ソリストの八木健史さんを中心にした、山響の演奏風景をカラー写真で掲載するとともに、「ホルン独奏 力みなく」という見出しです。これに、「山形で山響『アマデウスへの旅』公演」という副見出しを添えています。

本文中では、こんなふうに。

八木さんの力みがなく、余裕の鳴らしぶりには「ブラボー」の喝采(かっさい)。弦楽曲が並んだ前半は、ディヴェルティメントK.136、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の明朗さと対照的に、「アダージョとフーガ」K.546では厳粛な響きが包んだ。

という具合に、曲目と共に雰囲気をも伝えます。短いですが、情緒に流れず要点をおさえた的確な文章です。さすがにプロの文章だと感じます。署名記事ではありませんので、どなたが書いておられるのだろう?と、実は興味津津。おそらく記者さんなのだろうとは思いますが、スクラップしながらこのへんの詮索をするのもまた、地元紙を読む楽しみの一つです。
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