電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

最近、パッケージソフトを購入していない

2010年02月20日 06時16分07秒 | コンピュータ
ふと、思いました。最近、パッケージ・ソフトウェアを購入していないなぁ。最後にパッケージ・ソフトを購入したのは、いつだったのだろう?

どれどれ。記録によれば、OS では Windows2000PRO、アプリケーションでは PaintShopPRO 7 や「いきなりPDF」あたりでしょうか。時期的には2000年~2005年ころのようです。あとは、WindowsXP や MS-Office XP など、パソコン本体の購入時に添付されるものを更新する形で使用し、便利なツールはネット上で探し出す形になっています。

参考までに、テキスト備忘録等によって、1989年以降の購入記録を調べてみました。グラフでは、時期の区分として1989~1995(MS-DOS/Win3.1の時代)、1996-2000(Win95/98とLinux導入)、2001-2005(高速インターネット常時接続)、2006-現在、としてみました。このデータによれば、コンピュータにかける経費は激減しています。特にMS-DOSの時代には、機種依存のために、ハードを交換すると周辺機器もソフトウェアも買い直さなければならず、たいへんな負担でした。しかも、今から考えると完成度の低いソフトウェアが多く、ひんぱんなバージョンアップに毎回お金を出して対応しなければなりませんでした。当時、物珍しさもあって、新しいジャンルのソフトウェアに興味を持つと、購入して試していたせいもあると思います。

現在は、既存のソフトウェアは実用上完成の域に達し、大きな改善の必要を感じません。また、Linux 中心の利用になったために、ウィルス対策ソフトの経費もなくなりました。

新しいソフトウェアを導入していないわけではないのです。例えば、昔のカセットテープの録音をデジタル化するために、Windows 上に SoundEngine を導入したり、Linux 上に Audacity を導入したりしています。それ以外は、コンピュータ上のソフトウェアは本当に飽和状態。ここ最近の経過を見ると、ウェブ上のサービスでもじゅうぶんに間に合う時代になったのかもしれません。パッケージ・ソフトの企業にとっては、まったく冬の時代です。

昔は、「ハードウェア、ソフトなければただの箱」と揶揄されたものでしたが、実は「ソフトウェア、ハードなければただのゴミ」というのも真実でしょう。ハードとソフトの分離は、標準化という良い面もありましたが、寡占という逆の面もあったように思います。パッケージソフトの時代はすでに終わり、例えばサーバが提供するサービスを担う形で、あるいは携帯できるデジタル製品に内蔵されるような形で、商用ソフトウェアは生きのびていくのでしょうか。
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