徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

クリスマスと小西行長

2007-12-25 19:19:43 | その他
 タモリは「俺は仏教徒だからクリスマスは嫌いだ!」とよく言う。私も以前は全くおんなじ考え方だった。しかし、熊本の歴史を勉強するうちに少し考え方が変ってきた。16世紀の終わり頃、今の熊本県の南部は小西行長というキリシタン大名が治めていた。行長は洗礼名をアウグスティヌスという。関が原の戦いで西軍に付いた行長は、戦いに敗れた後、その信仰ゆえに切腹を拒否して刑死するが、その後、17世紀に入り、キリシタンは天草四郎の島原の乱などに象徴されるような永い迫害の歴史を辿ることになる。その中にあって、信者たちは仏教徒を装う「隠れキリシタン」という「神仏習合」的な信仰が生まれていったと言われている。つまり、今日の日本人の、良く言えば大らかな、悪く言えば無節操な宗教観(?)というのは、何百年も前から培われてきたものではないだろうか。そんな歴史に思いを致すのもクリスマスの意義の一つかな?