徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

わくわく授業「牛の命をはぐくみ学べ」

2007-12-08 18:15:35 | テレビ
 NHK教育で放送されている「わくわく授業」は好きな番組の一つだが、昨夜の放送では東京都、西多摩の山間にある東京都立瑞穂農芸高等学校畜産科学科酪農コースの平柳伸幸先生の指導の様子を紹介していた。授業は本物の酪農家さながら。平柳先生の指導の下、生徒たちは早朝から日が暮れるまで、土日や休暇中も休まず牛舎へやってきて牛を世話し、乳を搾り、出産を介助する。酪農家を目指す生徒たちは、二年生になると自分が担当する牛が決められる。牛への愛情と同時に、“経済動物”として乳牛と向き合う厳しさを学ぶ。どんなに心をこめて育てた牛でも、乳の出が悪くなったり妊娠しなくなったりすると、肉牛として出荷しなくてはならない。平柳先生は「牛はペットではなく家畜。しかし本当に愛情をかけて世話しなければいい乳は出ない。心をこめて牛を育て、最後の別れを乗り越えることが、プロの酪農家になるための条件だ」と言う。「すべての食べ物は命の恵みであり、それを決して無駄にしてはいけない」。子牛の誕生や、愛する牛との別れを経験しながら、牛の命の恵みを届ける酪農の誇りに目覚めていく生徒たちの生き生きとした様子をとらえた映像が心に残った。中でも牛の産道に手を突っ込み、子牛を引き出す生徒たちの姿には感動を覚えた。一方、他局で先日もやっていた大食い番組の、“命の恵み”などカケラも感じないバカさかげんには全くうんざりだ。