徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

データ入力の合間に

2007-12-30 17:49:37 | 映画
 アンケート表の入力の合間に(・・・と言っても合間の方がやたらと長いのだが)DVDを3本観た。最近リリースされたものばかりだが、割と好きなタイプの作品が揃った。

①「憑神(つきがみ)」
 降旗康男監督の作品は随分久しぶりに観た気がする。会社勤めの頃、監督のご兄弟が同じ事業所におられたこともあって、一連の高倉健主演ものなど監督の作品はよく観たものだ。あの当時の作品群と比べるとだいぶ枯れてこられたような気がする。良い意味でも、悪い意味でも。この映画では、死神役のちびまる子ちゃんでおなじみ森迫永依ちゃんの存在感が出色。主役の妻夫木くんもかすみがちだ。貧乏神の西田敏行はともかく、疫病神の赤井英和の滑舌の悪さはなんとかならんか。浅田次郎の原作だが一種の三題噺のようでもあり、そこそこに楽しめた。



②「天然コケッコー」
 ひと言でいうと“いとおしくなる映画”。最近はやりのコミックの映画化だそうだが、山陰地方の美しい野山や海を背景に、小中学生合わせて全校でたった6人という小さな分校でのんびり育っていく子供たちの姿を温かい目で描いている。ヒロインの夏帆ちゃんが好演しているが、佐藤浩市と夏川結衣がさりげなく両親役を務めているところがまたいい。近年注目の渡辺あやの脚本の力によるところが大きいような気がする。



③「サイドカーに犬」
 80年代の物語だが、80年代の初め、この映画の舞台となっているくにたちに住んでいたので、百恵ちゃんの家を探しに行くシーンなどでは当時を思い出して懐かしかった。まぁこの映画、とにかく竹内結子が絶品。こんなにかっこいい女性が主役の映画はひさしぶりだ。誰しも小さい頃、かっこいいなぁと憧れた大人の一人や二人はいるものだ。映画公開の時、それほど大きな話題にはならなかったが、映画としての出来も今年の作品の中でかなり上位に行くのではないか。樹木希林は「東京タワー」のオカンよりこっちの方が合っている気がする。