徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ドラマは女が創る 「篤姫」&「功名が辻」&「ハケンの品格」

2010-04-12 15:48:48 | テレビ
 昨夜のETV特集「トライアングル・トーク ドラマは女が創る」(NHK教育)は、3人の人気女性脚本家が一堂に会してのホンネトークは、とても興味深かった。「篤姫」(NHK大河ドラマ)などの田渕久美子、「功名が辻」(NHK大河ドラマ)などの大石静、そして「ハケンの品格」(日テレ連ドラ)などの中園ミホの3人。

■みんな向田邦子を目指している?
 彼女たちの脚本家への大きな動機付けとなり、憧憬の的となっているのは共通して向田邦子であるらしい。向田のテレビ界に遺した足跡の偉大さはもちろんだが、今の時代にはない、彼女の作品に見られるエロティシズムとアナーキーさがたまらないと言う。また、主な視聴者ターゲットがF1(20~34歳の女性)に変わったことによって、そういう表現がしにくくなった今のテレビ界を嘆く。
■男の描く女性はファンタジー?
 女であることのメリットに関して、男の脚本家が描く女性はファンタジーであり、リアリティがないと口を揃える。たしかにそうかもしれない。しかし、それはその逆も言えるわけだが、どちらかと言えば、男の方が単純な生きものだから、男が女を描くより、女が男を描く方が易しいというのは正しいかもしれない。
■原作モノの氾濫はテレビドラマの発展を阻害?
 テレビの草創期に多かった原作モノが、再びテレビドラマ界を席巻している。特に最近は漫画を原作とするものが多い。これに対して彼女らは、もっと脚本家のオリジナル作品を取り上げてほしいという願望が強い。素人ばっかりだったテレビ草創期は致し方ないとして、もっと自分たちの力を認めて欲しいと言う。こんな状態が続いたら、次代を担う若手が育たないとも。