徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

水前寺公園の人気回復策

2010-08-30 12:56:16 | 時事
 僕らの子供の頃までは、熊本の代表的な観光地だった水前寺公園がすっかり寂れ、入場者数はピーク時の約6分の1にまで落ち込んでいるそうだ。この危機的な状況に、県や熊本市、地元商店会などが連携して集客対策に取り組む。と、今朝の熊日紙が書いている。この記事を見て思わず「今ごろかい!」とツッコミたくなった。かつての集客要素だった動物園は去り、夏目漱石が「湧くからに 流るるからに 春の水」と詠んだ、湧水量もめっきり減った。もう随分前から水前寺の魅力が無くなった、と多くの市民が感じていた。2、3年前、久しぶりに公園内に入ったが、とても入園料400円の価値があるとは思えなかった。たとえば細川家の菩提寺でガラシャ夫人のお墓がある立田自然公園の200円と比べても高い。僕らが子供の頃は出入り自由(無料)だったわけだから、よけい高く感じる。来年3月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業を控えていることが、今回の取り組みのきっかけのようだが、そんなことがなくても観光地は“点”ではなく、“線”で振興して行くべきだ。熊本市にはせっかく、熊本城を始め、田原坂、立田自然公園、水前寺公園さらには、夏目漱石、小泉八雲、横井小楠らのゆかりの場所など数々の観光資源に恵まれているのだから。


すっかり寂しくなった水前寺公園


昭和33年まで水前寺にあった動物園(戦前の風景)