徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

姿を消した監物櫓

2019-03-15 18:14:53 | 歴史
 熊本城最北の守りを固めた監物櫓(国重文)の解体工事が終わり、姿を消した。2016年4月の熊本地震で大きな被害を被り、痛々しい姿を見せていたが、これ以上の被害の拡大を避けるため、解体保存されたもの。
 監物櫓は新堀御門の上に構え、鉄砲狭間や石落としなどを備えた北の最前線を守る櫓。豊前・豊後街道から新堀鳥町入口にさしかかると前方に監物櫓が姿を見せ、参勤の御行列や熊本藩への旅人などが熊本城への到着を実感したであろう。解体保存された櫓の復元については未定。


解体が終わった監物櫓


熊本地震で大きな被害を受けた監物櫓


土壁が剥がれ落ちたり、一部の石垣が崩落した。建屋も傾きが見られるという。


熊本地震前の監物櫓


観音坂を登って来た細川公の御行列は、新堀鳥町入口で左折するともう目の前に監物櫓が見える。