徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

船弁慶と義経のナゾ

2021-02-28 20:26:09 | 伝統芸能
 今夜の「古典芸能への招待」(Eテレ)は金春流の「船弁慶」。一昨年の久留米座能で喜多流の「船弁慶」を観た。映画やドラマでもよく「船弁慶」の義経と静御前の別れの場面が登場する。ずっと前から不思議に思っていたのは、静御前は義経の妾のはずなのになぜ義経は子方なのかということ。久留米座能の時、大島輝久さんの解説でその謎は解けたのだが、前シテは静御前なので、義経が大人だとシテの存在感が薄れるからだという。能は面白い表現をするものだと思った。でもやはり、どこかに引っかかっていて、義経が大人であっても静御前の存在感を大きくする方法はないものだろうかと思う。