クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

春陽の中で

2008-05-07 09:15:47 | Weblog
昨日は久しぶりに東京も、春の日差しがまぶしいほどに降り注いだ。振り替え休日だが、息子は仕事に出掛けた。ブログを投稿し一息付き、本を読み始めると、外から子供の元気な声が聞こえて来た。あの声は孫と近所の1歳年上の男の子のこえである。カメラをぶら提げて表に出る。やはり孫と仲良しの男の子であった。孫は僕を見付けると「ジージ、ジージ」と呼ぶ。子供のママさんも一緒だ。玩具の自動車に跨って動いたり、二人で駆け足をしたりと。孫の足はまだ少々おぼつかぬ。駆け出しては転ぶ。小さな傷が絶えない。春陽の中で子供は元気一杯遊ぶ。小さな怪我なんて恐れない。
この声に目を覚ましたのが、クーであった。僕が家の中に入ると、居間の扉をノックして、「クーちゃんもそっちのお部屋に行きたいと」一声鳴いた。眠りを妨げられた事を怒ってはいない。朝ご飯の残りを食べると、居間のカーテンの中に入り、気持ち良さそうに体を伸ばして、日光浴を始めた。目を見れば、瞳は糸のように細くなっている。突然隣からサイレンが聞こえて来た。孫が泣き始めたのだ。続けてココも「ぼくも広いお部屋に行んだよ」と叫びだした。洋間と台所を一巡りすると、クーの側に近付く。「変な事をするとこれだからネ」と手を振り上げる。流石のやんちゃ坊主も、「ぼくも隣でお昼寝する」と言う様に、カーテンの中に入って、横になり目を閉じた。ココが大人しくしていれば、クーも決して怒らない。その2ニャンズの体は、陽を浴びて暖かくなっていた。