魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

日本で一番ブルゴーニュに近い場所

2018年03月08日 | 愛すべき懐かしいワインたち
昨日は日本で最もブルゴーニュに近い場所にいました。

福岡で行われたラック・コーポレーション社によるワイン試飲会です。



こちらのブルゴーニュのラインナップは日本一です。

しかも王道の味わい。実際ビオディナミだ、ビオロジックだとか、なんだけど、
「はい、私たちは自然派で本来の味わいです。本物の味わいをどうぞ」な~んて
言わない。

そんなことは言わなくても昔からちゃんと売れる「看板」であり「味わい」なのだ。

最近の自然派を看板にしたどこぞのわからんワインは黙っとけ!と思うくらいの
迫力がある。




印象に残ったワインを書いておきましょう。

ペロ・ミノのモレ リオットは個人的にも思い出のワイン。
やはり素晴らしい。太くズドーンと響く。






ジャン・グリヴォは反則のような旨味とエレガントさがある。






アルヌーもねえ、太くて丸いよね。
ミニDRCと呼ばれる。







やはり素晴らしいフェヴレ。
白のミネラル感がとっても好きで、赤も時間たつと別ものに。







レシュノー。とにかく美味い。
大好きでモレ・サン・ドニはブラインドでジュヴ・シャンだと思った。







大好きなアンブロワーズ。なぜか価格があまり高騰せずにすんでいる奇跡のドメーヌ。
2013年はちょっとだけ熟成して美味しくなってきている。







ジャン・ジャック・コンフュロンもお気に入りのドメーヌ。
ここのシャンボールも良いんだよねえ。







玄人から人気の高いのがシュヴィヨン。ニュイ・サン・ジョルジュオンリーなんだけど
シブいドメーヌ。







ヴォルネーの雄、プスドール。
ソフトで柔らか。ここは新樽が嫌いな造り手。






そしてニュージーランドのワインもたくさん並ぶ。
正直ブルゴーニュでお腹いっぱいではあるのだけど、別腹で。






ローヌのワインもあり、そうなると当然ギガル。

この2アイテムはラックの本気を感じた。素晴らしい!






さらにシャンパーニュ。
ドラモットの4アイテム。実に優雅だ。もう幸せ。





ひと通り回った後、気になったのを2巡目に試したら、味が変わっとるー!!!
慌ててたくさんのアイテムを再度確認。そのときこの試飲会の真意を知る。
堂々とした貫禄に打ちのめされる。



今回2015年ばかり出るものと思っていたが、そうなると全部2015一色に染まるので
止めたらしい。(2015年は勝手に売れていくから出さなくても良くはあるのだろう)


それにしてもラックの試飲会はいつもすごい。少しでもブルゴーニュ経験値が上昇出来ることは
確かで、同時にワインのとんでもない奥深さをいつも感じてしまいます。


ワインを語る時、「本当は言葉じゃないんだよね」とつい矛盾しながらも言ってしまいそうです。


最後に前に書いたことありますが、ブルゴーニュにはどんなものが合う?って聞かれたら
「ブルゴーニュの最高のマリアージュは・・・ブルゴーニュ」って答えます。


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盆と正月がいっぺんに来たようなワイン会

2016年09月03日 | 愛すべき懐かしいワインたち
たま~にですが、こんなこともあります。


先日のサッカー日本代表の敗戦、しかも堂々と負けたわけではない、策略に引っかかった
ような敗戦・・・そのやけ酒としてはあまりにぶっ飛ぶような会でしたよ。



ね、お見事なラインナップ。

クリスタルに始まり、ブルゴーニュとカリフォルニアのシャルドネ対決。
キスラーとコント・ラフォン、スターの造り手。
厚みと蜜の風味、ミネラル感など、とても良いです。


そして赤に移ってサシカイアとCh.ムートン・ロートシルト。


とても若過ぎて困るか?と思いましたが、美味しくいただけました。
サシアイアの方がやや硬いか。

このレベルの味が標準となってしまうと・・・困りますね。




集まったのは10人程度。
今回会場になったYさんご夫妻には感謝です。


メインのムートンですが


2013年は軽いヴィンテージ。逆にそれが幸いしてか、デカンタしたらちゃんと飲めました。
やはり正統派で広がりが美しいです。ずっと飲んでいたいです。

このヴィンテージは結構早くいけそうです。





ちょっと足りなかったのでセラーを拝見したら・・・

何でこのワインのあると~?!


スペイン、プリオラート地区の「パサノウ ラ・モレラ・ド・モンサント」
(パサノー、パサナウ?)

思い出のワインです。これが出た頃(2000年頃?)、すごく良いワインだと感激した記憶があります。
それから十数年を経て、偶然の再会です。

そして・・・やはり素晴らしいワインです。コストパフォーマンスもかなり良いです。
しっかりと濃く凝縮感も落ちていません。これが1999年だとはとても思えないほど元気です。
こうした巡り合いもまたワインの醍醐味でしょう。
さらに人との巡り合いもまた良し、ですね。


楽しい時間はあっという間に過ぎて、とぼとぼと楽しく歩いて帰りましたよ。

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怖かったワインの思い出

2016年07月01日 | 愛すべき懐かしいワインたち
今日は思い出のワインについて書きます。

ドメーヌ・ポンソという名人の造り手がいます。
ブルゴーニュは造り手が極めて重要で、例えば同じ村名ワインでも、畑名ワインでも
誰が造ったかがとても重要な要素となります。


で、とんでもないボトルに当たったことがあるんです。

開けようとしたら・・・・・

壊れました。もともとヒビが入っていたか、割れていたのでしょう。



こんなのはこの時だけ。


よく開けた、そして開いたものです。








で、味はすごかったのですが、ガラスの破片が入ってしまっていると思い、恐々として
飲んだ記憶があります。美味しいのでどんどん飲みたいものの、ガラスを飲むと危険なので
下の方はやめました。

フグを素人料理で食べるような・・・そんな危うさ。

でも味自体はすごいのです。




その後、造り手のポンソは「うすポンソ」とマニアから呼ばれるくらい軽~くなってしまい、評価も下降。

しかし2000年あたりを過ぎてからはまた評価を上げ、今や恐ろしいくらいに高騰、ますますマニア垂涎
のスターに。そんな変遷をたどります。(近年ヴィンテージだと同じものが6万円以上)


一方その後、飲み手の私は相変わらずのワインバカに拍車がかかり、お店はいつまでもつの?と言われ、
評価は下がりっぱなしの近年でございます。


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