雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

世界の才能争奪戦

2008-07-14 04:50:22 | 発想$感想
昨日の朝日の3面『世界の才能争奪戦』と言う見出しが躍っている。

「少子化進み優遇策で人集め」とも書かれている。
間違いなく時代は変わってきている。

日本が得意とした生産管理型の効率化でコスト競争に勝って企業業績をあげるようなやり方は、
すでに中国でも時代の先端とは言い難く、ベトナムなどの開発途上国へ現実に移りつつあるようだ。


ちょっと教えて貰って真面目に取り組みさえしたら誰でも出来る、例えば「トヨタ方式』のようなものから、
世界はもっとより高度な、ひとり一人の真に高度で独特な発想とか、知恵が求められる時代に変わってきているように思う。
別に日本人でなくても外国人であっても優秀な人材が求められているのである。
日本人そのものの特徴であった純血主義みたいなものも、考え直す時期だろう。


かっての日本型の経営の特徴は中堅の優秀なスタッフがトップを担いで、規模や資金の大きさで勝負する『おみこし型の経営』と言われてきた。
そのおみこしの上に座る大企業のトップなどは、出身や育ちさえよければ誰でも出来ると言われていたし、事実そんな面も見られたように思う。
今後はそれでは持たないだろう。


今回、Jリーグ発足以来日本のサッカー界を引っ張ってきた川淵三郎キャプテンから犬養新会長にバトンタッチされた。
Jリーグ自体が旧い野球界に比べたら、だいぶ発想が新しいのだが、
今回の人事のやり方も、選ばれた新会長の経歴などを見ても、従来の日本型でないユニークな実力中心の人選であるように思う。
こんな傾向は経済界でも一般化しつつある。

一番遅れているのは、国の政治体制のような気がしてならない。
ここだけが、順送り人事を繰り返している。やはりこれは制度的な欠陥で、官僚体制の問題もあり、なかなか直りそうにない。
地方では、大阪の橋下知事など政治は素人だが、発想はユニークだしやり方も従来の政治手法からは逸脱しているのだろうが新鮮である。

農耕民族のみんなで協力して、毎年同じ時期に同じことを繰り返してゆくことで熟練しいい結果を全員で生み出すようなことから、
時代は強力なリーダーの強力な個性やッリーダーシップが求められているのだと思う。


こんな世の中の動きを機敏に捉えて、対応したところだけが生き残って行くのだろうが、肝心の中央が何とかならないものかと思うこのごろである。

日本のリーダーだけは世界から争奪してくる訳には行かないのである。






コメント
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