山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「森の民」日本の出番

2011-12-15 21:12:36 | 読書
 冬は野外にいる時間がどうしても短くなる。
 そのぶん、夕飯前に読書をすることにしてみた。
 すぐ眠くなることも多いが、感心しながら読むときもある。
 
 「安田喜憲」さんは、オイラに大きな影響を与えた環境考古学者だ。
 古代文明はかつては森であったことをボーリング調査で実証的に証明した。

 森を破壊したのは「家畜の民」(一神教/人間中心主義)。
 同時に、その世界史は彼らが「森の民」(多神教/自然と共生)を迫害・殺戮してきた歴史でもある。

 閉塞の世界の中、そこに光明を与えるのが「森の民」の生き方。
 自然や現地人を一方的に収奪した国益ではなく、双方向的に高めあうブータン的な戦略だ。
 日本は縄文時代から高度資本主義になっても、基本的になんとか「森の民」として持続してきた稀有な国だ。

 最近はそれが先細りになってきているが、それを貫く情熱・コンセプトが必要なんだな。
コメント (2)
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