ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

安倍晴明神社

2012-06-07 05:00:00 | 大阪にて

松虫の交差点で分かれた熊野街道を南へ200mほど進むと安倍晴明神社があります。これは勿論、夢枕獏の小説『陰陽師』の主人公・安倍晴明に関係のある神社なのでしょう。

最近、松虫という名前が頻繁に出てきますが、阪堺電気軌道という電鉄会社の上町線に天王寺駅前駅から乗ると2つ目の駅が松虫という駅なのです。高校当時私は未だ南海電鉄の経営下にあったこの上町線の松虫駅で乗降して、学校に通っていました。1両編成で沿線には学校が多いため、朝はいつも満員で遅れることもしばしば、電車が遅れたのに学校では遅れたのはお前が悪いとばかりに叱る先生もいて、まだまだ民主的な時代ではなかったと振り返ったりもしています。

                       

安倍晴明はこの近辺で生まれ、浄瑠璃の『蘆屋道満大内鑑』云々と書かれていますが、肝心のその浄瑠璃を知らないので理解が出来ません。蘆屋道満の名前は前述の夢枕版『陰陽師』に出ていたので覚えています。

             

創建は1007年となっており、きっと5年前には1000年祭と称してイベントがあったのでしょうか、訪ねてくる晴明ファンも多かったのではないかと思います。5年前の私はこちら方面に来ることなど滅多になく、覚えているのは3年前の夏に母校でサッカー部のOB会が開催されたときに自転車で通ったことぐらいです。

             

あまり広い境内ではありません。安倍晴明所縁の神社であれば、それに因んだものでも売ってそうなものですが、そんな商魂は無いようです。

                       

ここで言われているよく知られているという『葛の葉子別れ』伝説も私は全く知りません。夢枕獏の『陰陽師』にもそのような話は無かったようです。

             

この辺りの町名を晴明通、近くには晴明ヶ丘小学校と言うのもあります。近所にあった郵便局が保名郵便局、安倍晴明のことを知らないと何の由来で付いた名前か解りませんね。

拝殿に向かって右側にはいろんなものが並んでいます。孕み石というのは昔の船の碇に使っていたものだそうです。

             

左の葛之葉姫図の文を読んでいると、『葛の葉子別れ』伝説はどうやら和泉市の信太の森に関係がありそう、一度信太山へ行ってみなければなりません。

             

安倍晴明の像、野村萬斎の晴明像とは全く違うようです。それにしても狐の姿がよく見かけられます。狐は憑き物ですからですか?

             

神社の外、西側です。この辺りは上町台地の頂上ですから、家々の屋根は徐々に下がって行っています。

             

入り口付近にあった奏名稲荷神社、晴明の父安倍保名の奏の字に変えたのでしょうか?

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