川島郭志の世界タイトル奪取から30年

 今から30年前の今日94年5月4日に横浜文化体育館で行われたWBC
:Sフライ級タイトルマッチで、川島郭志は王者ホセ・ルイス・ブエ
ノに3-0の判定勝ちし17戦目で世界タイトルを奪取した。

 試合は高度な技術戦となり積極的な攻撃でペースを握ろうとする
川島に対し、ブエノは川島の打ち終わりをカウンターで狙って応戦。

 ただしブエノのパンチを川島が得意のディフェンスでかわしてお
り川島裕理の流れで迎えた11Rにダウンを奪い決定的なポイントを
挙げ、判定は114ー113・117ー110・114ー112の3-0で川島に上が
りプロ入り6年目の世界タイトル奪取となったのだ。

 高校チャンピオンの看板を引っ下げプロ入りした川島は屈指のテ
クニシャンの反面、打たれ脆さがあって4戦目に高校時代に勝って
いたピューマ渡久地や6戦目の川島光夫に連続KO負けしただけでな
く拳の骨折にも見舞われる。

 とはいえ打たれ脆さを自覚した川島は防御技術を磨き後にアンタ
ッチャブルといわれるほどのテクニシャンになったのだから、打た
れ脆い選手はダメという世間の感覚を覆してくれた選手だ。

 王者のブエノは前年11月に韓国の名王者・文成吉の顎を骨折させ
る完勝でタイトルを奪っていたので、打たれ脆さのある川島のテク
ニックがどこまで通じるか?といわれたが試合が始まるとブエノの
パンチを空転させるシーンが多く見られ日本に新たなスター誕生と
なった。

 あれから30年経った現在でも川島のパンチを貰わないテクニック
は群を抜いていると思うのだ。

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