行った時は
かなちゃんちに泊めてもらおうと思ったが
二人は無理かな
泊めてもらうときは
みんなの寝てる布団に混ぜてもらって
寝ちゃうんだ
お供がいるんじゃカメには会えないな
守谷まで車で行ってそこからタクシー？
武蔵も歩き回るわけにはいかんと思って
タクシーで移動か
東京は狭いからそれでいいと思ってるんだろう
こっちの田舎はだだっ広いから
タクシー使うと高いよ
病院も今度行くんだけど乗せてってもらわないと
タクシーで行くんじゃスッテンピンの私は困る
守谷に行くなら守谷で画材は買えるな
こんな婆が東京に行ったら迷子になるって！？
もう東京はほっつき歩けない町になっちゃったのか
どう行けば 六本木に行けるか
検索してみた
ホント
私は異郷人になっちゃった
幼いころは危うく
六本木に養女にもらわれちゃうところだったのにな
どこで乗り換えるだ？？
ってのがうろちょろになっちゃった
だから行った方がいいんだ
忘れないように思い出してほっつき歩けばいいのだ
中学時代は世田谷区の学校だったから
世田谷区中歩き回って地図作る学習があった
そういうのお得意
いい子いい子だったがな
でも本当に風景は老婆になって検索してみると
変わっちゃってる
中学の辺りは麦畑の中を通ったが
そこもオリンピック公園になっちゃったし
池袋の幼稚園時代は麦畑の中を通ったが
嘘みたいな話だ
東京を離れてもう２０年
色々忘れた
写真撮っても
ピンボケだ
ボケ婆が撮るとこうなっちゃう
こっちゃんは盛んに本を読んでくれた
かなちゃんもいよいよ
2年生になるんだなあ
怪獣には８０になったこの婆さんが
どういう風に呆けていくのか
教えてくれた
院展と水彩連盟展見に行って
ちびたちのところに泊めてもらいたいが
このもう認知っぽいのが
一人で東京ウロチョロはだめだって
説教食らった
新宿の駅はすごく変わっちゃったって
画材屋は
東口の方だし京王線は西口だ
階段だらけで
母ちゃん無理だろって言われちゃった
あ ちびたちのところに行くんだったら
中央線経由でいいんだった
しかし東京の様子もすごい変わっちゃったって
ともかく画用紙が
こっちで買ったのはだめだ
と言ったら
どういう量で買えるか調べてくれるってさ
怪獣も絵描きだが
日本画家だから私が使うような紙は買ったことがないみたいだ
アルシュが欲しいのだよ
ロールの紙は持って歩くのも無理だろうって
言われちゃった
あああ
もう想像を絶する婆になっちゃってるんだ
困ったな
午前中は御用だそうだ
今度院展と水彩連盟展見に行くとき
泊めてもらえるか聞いてみよう
画用紙がなくなっちゃったから
買いたいけどネットで見てると
やっぱりロールのは多すぎるし
値段も！！！で貧乏人には買えないなあ
近隣で買った画用紙に絵を描き始めたら
だめだこりゃ
ひどい画用紙だ
あああ困ったな
世界情勢には疎くてよくわからないけど
人類は危ないんじゃないかと思っちゃう
子供のころ習ったことも忘れちゃったし
ソ連とウクライナの関係なんかも理解できない
１９９１年にはソ連は崩壊してるのか
ともかく人類という動物は
欲望と権力に動かされてきてるけど
ほとんどのものはそれとは関係ない
搾取されるだけの存在かもだ
なんか世界情勢には疎い婆だが
ロシアとウクライナのことが何やかや出てきて
今度世界大戦になったら
人類滅びるなという気がしてきていた
それで平和な田園を守る龍っていう題の絵を描いて
水彩連盟展に応募したのだ
ともかく私ら老人はどっちにしろ死は近い
心配なのが孫や子らだ
それで願いを込めて描いたのさ
ともかく人間は欲望というエネルギーのせいで
滅びちゃうかもだ
今日はテレビ電話デーだが
お出かけだそうで
午後になるってさ
はいはい 了解
今日は晴れて暖かいようだ
しかし花粉もすごいかもだ
今日は山新という
ホームセンターに行くと言うから
連れてってよとついて行った
そこでカーラーという花を買ってきた
帰るとき
武蔵の剣道仲間の宮大工さんご夫婦に出会った
わたしがこれ絵を描くのに買ったんだ
そのあと庭に植える
と言ったら宮大工さん
私が絵を描くというのを喜んでくれた
学生の時は
木工の授業に
宮大工さんが出張教授に来てくださって
大工道具についていろいろ教わった
カンナの刃の研ぎ方なんかも教わったな
武蔵の友人とはいえ
私から見たら
師匠って感じだ
天気は悪そうだ
外をほっつき歩くの禁止されて
ますます足は弱っていく
足を乗せてブウウンと揺らす機械を
武蔵は持っているがそれを使わされた
そんなんじゃなくて
歩き回るのが大事だろうが
家の前は県道
車ビュンビュンだから
出るなと命令されてる
おばさんは同じ年頃の時は
庭の草むしりとかやってた
歩き回るのも自由の利かない車社会
県道沿いに家なんかあるからいけないんだ
畑の方にあれば歩き回れたのにな
道場はその奥にある
って
怪獣の住んでる我が家も
前は車ビュンビュンの道で
すぐ近くに甲州街道だ
畑の中の道をてくてく
ってのも
だんだん少なくなっていくかもだけど
ここらはそういう道も一杯だ
あったかくなったらスケッチしに行こう
水彩連盟のページ見てたら
今回の入選者名簿に載ってた
入選したみたいだ
怪獣の絵と自分の絵を会場に見に行けるな
会場は六本木だ
怪獣のは日本橋だよな
東京をほっつき歩くのが懐かしい
今年で応募は最後になるが
落選かもな
ともかく変な業者で搬入にへどもどさせられた
昨日は近隣の美術館に行ってきた
剣道場の人と
つながりもあるようで
この近くにアートパークみたいなのを作ってあるのだ
近いったってっだっぴろい田舎だ
車でなきゃ行かれない
陶芸と現代アートチックな絵画だった
なかに300号の絵があって
100号のを三枚組だった
80号でも重くてかなわないのに
300号描くのなんて
助手がいなきゃできないよな
