この二冊
「ある秘密」は映画になっているらしい
知らなかった
この著者は精神分析医
自分の出生と出自を巡る秘密 自伝的小説
ユダヤ人の問題について あまりよくわかっていない アンネの日記も
なんとなく ドイツの話と思ってしまったが
オランダなのね
フランスにもあった というのは 美術のあれこれを読んでいて
ヴィシー政権がナチのようだったというのも 恥ずかしながら知らなかった
主人公はバカロレアで
この政権下のラヴァル(この人はユダヤ人狩りの中で
強制収容所に家族の団結の名のもとに
子供も収容所に一緒に送った)
についての口頭試問で絶句して 一回落第する。
主人公の知らなかった兄はその母親と アウシュビッツに送られていたのです
この話 長くはないが 朗読するには長すぎる
でも
読みたいなあ
「文学と民衆」という本は小柳保義著
これは 猛烈に面白い
19世紀のフランスの人々は思想的に階級意識的にどうなんだろうと
興味があった
疑問だったのがずいぶんわかった
階級意識と変動激しい当時の革命 反革命揺れ動く時代
民衆をキーワードに考えると面白いものだと思った
ジャン・ジャック・ルソーなども歴史上の人物で
どんな人柄化など考えたこともなかったが
民衆に対して 引き裂かれた考え方を持ち矛盾にあふれ
それでいて 進歩的な思想の牽引車だったのだな
民衆が実際に力を蓄えるまで(今だって過程上だろうが)
ブルジョワジーが経済の主流に育つことが前提条件だったのだろうし
金金金の世に世界が引っ張られて育っていく過程だったんだな
と
改めて文化の背景のことを考えられて 面白い本だ
大してわかっちゃいないけれど
ジョルジュ・サンドって面白い出生なのね(父方は王族 母方はお針子)
そして意識も明確
何も読んでない
読んでみよう