遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

トマス・ピンチョン

2014-07-11 19:08:06 | 外国の本

トマス・ピンチョン全小説 メイスン&ディクスン(上) (Thomas Pynchon Complete Collection)

わたしはもの知らずなので

アメリカの現代文学は知らない

と言ったら

↑の本を薦められ やっと読み始めた

だいたい メイソン・ディクソンラインなんて知らなかったし・・・

(これって 常識なの?)

もう読んでも訳わからない

あああ 聖書も知らないし

物を知らないと話が見えないといじけた

そりゃ 東洋の文学だって東洋人はよく知ってること

西洋人は知らなくて困ることもあるのだろうなあ

それともこんなに訳わからない気持ちになるのは

目が見えないからかとも思う

ともかく何重にも見えて本を読むのが苦痛だ

しかし なんだ ピンチョンってそういう人だったのか

もうすこしあじわってみることにする

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ゾラ 飽きた

2014-07-07 05:39:04 | 外国の本

目がよく見えないせいかもしれないが

居酒屋をこれ以上読み進める気が失せた

主人公の洗濯女の二人の夫が

全く働かずもっぱらそのの彼女に寄生して

飲んだくれているのが延々と続く

やがて 洗濯女も酒におぼれて野垂れ死にしていく話らしいけれど

どうも 酒のみのことが理解できない

男たちが何で働かないのか理解できない

必然性が見えないのだ

ゾラは結局人間の暗黒の部分を描いて名を成した人なのだろう

この居酒屋が出世昨だというけれど

この職人の世界は

稼ぐに追いつく貧乏なし の世界のようだけれど

もう仕事を放り出している男たち

そんな奴らの面倒見ることないだろうと思うがね

ナナというのは 女優から高級娼婦になった女の話

これもあまり関心持てなさそう

だいたい今は稼ぐに追いつく貧乏神の世界だし

だから ジェルミナールの世界はリアルに感じたけれど

ま 酔っ払いを父に持った身としては よっぱらいの描写が

なんかなあ

なのだ

それで思い出した

私が小学校時代近所で有名な酔っ払いが二人いた

ひとりは私の父でもう一人は酒屋のおじさん

なにしろ酒屋だからね お酒があるからこのおじさんは常に酔っぱらってた

働いてお店を切り盛りしてるのはおばさんだった

他人の私から見ると

だらしなく酔っ払っているだけのおじさんは理解不能だった

なにしろ 私の父は酔いがさめると 

壊したい家を(勤勉に)修繕し 

わたしとも遊んでくれたし(遊び過ぎ!)

それなりにちゃんとしてた

でもそこの息子とは 酔っ払いの親を持つ

悲しい子供同士で仲良しだったのだ

思えば私の初恋の子はその子だ

だからゾラ自身は酔っ払いを家族に持つことの意味が

ちょっとな なのかも

私が傍目でおじさんを見るようなまなざしだな と思った

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やっと ゾラのジェルミナール読み終わった

2014-06-29 07:56:40 | 外国の本

ともかく目が見えないので本を読むのが大変なのだが

多分このジェルミナールって

大変な古典なのだろうと思った

だって 

アンダーグラウンドの 作者は

これの影響をかなり受けている

というか

そういうのが事実だからかかも知れない

でも 日本人の私には事実っぽくない

だって これでもか!とういほど肉欲は氾濫

殺人欲というのもすごいし

でも名誉欲地位欲というのが人を裏切っても

何があろうとも

人間のモチベーションになっていくというのは

どの世界いつの世も同じだと思い

人間性ってそうかなと

暗澹と読み進めたのだけれど

西洋人ってこんなにあからさまに卑猥だったり

欲望のおもむくままなのか?

ありえない!という描写が続くけれど

そっか

ゾラは暗黒の厭世的叙事詩を書いたのだという解説もあって

あはは

自然主義じゃないのね

叙事詩ね

わかった

ともかく子供は悲惨だ

だいたい父親はけだものだ

母親は半狂乱だ

って

現代的でもある

今 家庭が崩壊して

ひとり親人口ってどのくらいだろう?

すごく多いのだよね

で 収入の少ない母親が 

子供を育てて学校にやれるような世の中じゃなくなってきてる感じだもの

男を強制労働させて

一率子育て分担金を巻き上げて

育てている母親に分配する制度にすればいいのだ

ま 母親じゃなく父親が育ててるという場合もあるだろうから

そういうときは父親にやってもいいけれど

法人税安くしないで 安くする分 教育予算に回して

教育にお金がかからないように

奨学金は半分は貸付じゃなく 給付にして 過去の分もその割合で

返還免除にするといいのだ

でもさ

昨日見た映画は

石油採掘上で事故で死んだ労働者(これは父が子を育ててた)の赤ん坊を

同僚が引き受けて育てる

子どもを利用して

地上げをするとき 有利に事を運ぶ道具に使うためだったのだ

これから居酒屋を読むけれど

映画は見た気がするんだよなあ

マリア・シェルだよ

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ゾラのジェルミナール

2014-06-21 05:44:41 | 外国の本

やっと読み始めたが

本の文字が小さすぎて 挫折してる

炭坑の話 史実に明るくないからわからないけれど

第二帝政時代と 第三帝政時代の炭鉱のありようがまぜこぜに描かれているらしい

日本の炭坑の話も悲惨なものがあったけれど

私自身は身近に炭坑に関係があった人は一人しかいない

自分は坑夫の娘だという友達がいただけで

詳しいことは聞いてないし・・・

エネルギー産業の話だもの原題は原発作業員さんの話にもつながる

ゾラの本はもしかするとこれまで読んでないかもしれない

映画ばかりだ

ジェルミナール という本には↓こういう表紙のがある

Germinalslivre

この絵 ゴーガンっぽい

と思ったが

ゴッホかもしれない

028b24f5

これは  ゴッホの 「石炭袋を担う鉱夫の妻たち」(1881)という絵だ

ゴッホの画家としての出発点は炭鉱の町だったのね

知らなかった

ルソーは税関吏だったけれど

ゾラも一時税関で働いたが あまりに単調な仕事でやめたそうだ

税関って貧しい若者が安直に働ける場所だったのか?

ともあれゾラと自然主義ってよく聞くけれど意味が分からない

リアリスムという言葉もうっかり使うと意味不明だし

ともかく19世紀初めのホフマンの話は人間社会の方は宮廷と教会が舞台だ

その少し後から

ボヘミアンだのお針子だの炭坑夫だの

金貸しにこき使われて食うや食わずの貧しいものだの

底辺の労働者も舞台に上がってくるというのが歴史的には意味があるのかもしれない

ところで ホフマンの猫の話は途中で中断してる

なぜかというとホフマンが死んじゃったからだ

でもあの猫の話は それこそ私にはリアルな話に感じる

幻想文学に分類するのかもしれないが

あの猫だの犬だの現代の私を取り巻く人間に照応している

猫 飼いたいなあ

おばさんが君臨してるから不可能なのだ

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マドモワゼル・ド・スキュデリ : ルイ十四世時代の物語

2014-06-10 20:22:08 | 外国の本

ホフマンのこれ読んだ

1813年とか14年とか

ふうん200年前に書かれたのか

マドモワゼル・ド・スキュデリは実在の人だそうだ

 

ミステリーの始祖はポーというのが通説らしいけれど

モルグ街の殺人(↓のカットはビアズリーのモルグ街の殺人) ね でも 

人間が犯人じゃないからミステリーとは言えないだの

ミステリー論はいろいろあるらしいが

それはどうでもいいや

 

 

このマドモワゼル・ド・スキュデリ の話も

殺人事件だし謎解きもあるのだけれど

まず視覚的にイメージがほとばしり

頭の中に 挿絵が浮かんできちゃうお話だった

Scudery

肖像画はいろいろ残っているらしいが

ネット上で見られたのはこれ一枚

かどのやすひろという人のブログから泥棒した

すんません

どうやって調べれば出てくるかいな

このかどの氏は なんかすごい人だな

気象予報士だそうだけれど

恐ろしいような教養のある人だ

羨ましい

 

 

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ホフマン

2014-06-10 11:43:31 | 外国の本

黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ

これ 読み始めて

黄金の壺読み終わったところ

ホフマンというイメージが 狂った

私が幻想文学って思ってイメージしてホフマンと取り違えてたのは

ワイルドだった

この本を読んでいると

なんか懐かしい デジャヴ感

あああ

このシリーズで子供向け世界文学全集を読んでいた

あの気分が帰ってくる

ホフマンがそういう小説家だからか

この光文社のシリーズがそうだからかわからないけれど

悪い感じじゃないわ

ホフマンの舟歌♪

この歌 子供のころ歌った

教科書に載ってたのかな?

中学の時 仲良しが音楽の素養のある子で

ハモッテ歌う楽しさを教えてくれた子がいた

こういう二重唱というのも(まるでレベルは違うけど)

これらすべてが 思い出を揺り覚ます

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パズル生活から本読み生活へ

2014-06-03 10:23:45 | 外国の本

田舎暮らしは  読みたい本が手に入らないので厭になる

図書館で本を借りると返すの忘れるし・・・

長いこと本を読まない生活が続いて

相当 頭も馬鹿になったとしみじみ思った

もともともの知らずで

覚えも悪く

知識が頭の中に残るということが少なくてさ

なんか

分からないことが多くて

もう

劣等感に押しつぶされてしまってた

ところがよ

項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)

読み終わったけれど

なんか 元気出ちゃった!

司馬遼太郎って このペンネームは司馬遷にあこがれはるか及ばない

日本の男の子という意味のペンネームなのね

改めてファンになった

(この本私が高校1年生の時出版された本なのね

わたしは高校1年の時世界史を習った

先生はとてもお話が上手で

大量の知識もおもちだから脱線しては 

早口でいろいろなお話をしてくれたのを思い出した)

この劉邦がさ

結構田舎おやじで知識も足らず文字もろくに読めない

無教養なおやじだったという描写だった

だけれど

どういう人間の器で覇者になったかっていう話よね

それで愚かな自分という自覚で悲しかった私が慰められるって筋違いだけれど

いいじゃないね!

何だって!

というわけで

本 読もう!と思った

赤い橋の殺人 (光文社古典新訳文庫)

この本も 大塚先生や友人は買って来いとおっしゃるが

探しても田舎の本やにはない

本屋に注文してくるのにどれだけかかるの?

第一車が壊れて(軽トラだけじゃなく乗用車も壊れた

私が壊した)

足がないかもだし

・・・

アマゾン嫌いだし 楽天で注文した

『パサージュ論』熟読玩味

ついでだ これも!もしかして読んだかも

なんだけれど

読んでないな この際読もう

と思って楽天で探したら買えません

だって

しょうがない アマゾンの古本で注文した

↓のページで見たら

赤い橋の殺人 

光文社古典新訳文庫のベストセラーランキング第10位だって!

http://denshadochira.wordpress.com/2014/05/14/%E3%80%90%E4%BA%BA%E6%B0%97%E7%AC%AC10%E4%BD%8D%E3%80%91-%E8%B5%A4%E3%81%84%E6%A9%8B%E3%81%AE%E6%AE%BA%E4%BA%BA-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E5%8F%A4%E5%85%B8%E6%96%B0%E8%A8%B3%E6%96%87%E5%BA%AB/

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岩波書点  世界の美術シリーズ

2013-11-05 03:18:12 | 外国の本

キュビスム (岩波世界の美術)

読み始めて思い出した

この本の 文字の色が灰色なのだ

もう眼がしょぼついているので読みにくいこと

それで思い出した

一度この本を買おうと思って書店で手にして

その文字の色に腹を立てて買わなかったのだ

それでそれっきり書店でも見なくなり

読もうと図書館を漁ってもなくて 参ったが

岩波書店も かっこつけて なんで 文字を黒で印刷してくれないかったのか

と思う

この頃 本屋だの編集者だのの 変な話ばかり聞くので

この間のモスバーガーの背景音楽ではないけれど

文句垂れ婆に またなっている

さて 朝 足が攣った ので例の漢方薬飲んだら

効くわねえ 事なきを得た

さて キュビズムについて

Img679

これは ピカソの1907年のデッサン

ピカソのキュビズムの絵は

彫刻的なものがあるので

わたしにはわかりやすい

何で多視点というかやっとわかった

ルネサンス以来の透視図法的なものの見方

(これは一点から見るものの見方だからな)を革命する

考え方だから 一点から見ることに取りつかれることをやめた

ということだったのね

それが 多視点という言葉が独り歩きして

あたかもそれが 本質みたいに 言い古されているだけの話だった

セザンヌへのオマージュから始まったというのがやっと

だんだんわかってきて

ホント

わたしって晩熟だなあ

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反物質

2013-07-24 04:34:48 | 外国の本

天使と悪魔の話は

神の領域を侵す科学を巡る所業は許せない

という聖職者の犯罪の話なんだけど

重要な登場物に反物質が出てくる

これが天地創造を解明するカギだというの

この話はなんとなく別のところで聞いたことがある

物質とエネルギーって変換するものだと思ってた私の頭は何でそう思ったのか記憶にないのだけれど

反物質って

現実にここ田舎の近くの施設で研究されている

高エネルギー加速器研究機構

原発事故のあとはここの教授の野尻先生に

いろいろ教わった

高度のであれ低度であれ そうは科学知識がそこらのおばちゃんにはないからわかんないのだけれど

DNAをいじるとかクローンを作るとか 反物質とか

神の領域を侵す科学ってなるのだろうか?

わたしは信仰心はないので

神の領域なんかおかしたって構わないと思っているけれど

やっちゃいけないだろうというのは

自分の場所から見て 人間的にそう思うことについてはそう思うわけよ

原発はもう廃炉にして

というのは

そういう程度の話

ただ 自然界は 知能が進んだ人がいたところで

支配できるようなものではなく

ホンの少し その恵みを享受できるだけろうし

手におえない災害も受けるだろうし

自然と人間を対峙させたら

人間は ほんのちっぽけな存在なのだと思っている

だから それを人は 神というものをこしらえて考えるのかもしれないし

その人間の作った神が えらそうに人間を支配するのかよ

という感覚が私にはある

ダン・ブラウンの小説は 薀蓄垂 という説もあるけれど

ほんと

薀蓄を垂れまくれる 豊富な知識・・それがなんかな

エラそうすぎて 気に入らない

世の中の価値観が 頭がいいとか知的レベルが高いだとか

セクシーで美人だとか スポーツ万能だとか

なんか そういう風に 

えらそう!

もっともわたしには豊富な脂肪以外何もないから 

ただのおばちゃんはいじけてるだけだけど

・・・・

なぜ今起きたかというと

パジャマの中に コガネムシ系の虫が這ってて

目がさめちゃったのよ

また寝よう

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天使と悪魔 読み終わった

2013-07-23 20:40:44 | 外国の本

ダン・ブラウンなんか読むもんじゃないな

止まらなくなる

しかも

けっこうマインドコントロール姿勢だわよ?

パターン化された思考だ と 思うけど

面白かった

200201000387

お尻が!!!!!

コメント (2)
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