(回収された桃色インコの死骸(Ruth Norrisさんのfacebookより) )
(ドイツからの移民が銅山開発して栄えたバーラは、アデレードの近郊にある田舎町だが、歴史ある建物も数多く点在する(Burra Community library/Burra History Group Inc.) )
(オーストラリアの固有種、桃色インコに何が起こっているのか?(Wikimedia Commons) )
① ""閲覧注意:桃色インコが大量落下!豪州南部で異常事態""
2018年07月25日 17時27分
② オーストラリア南部の都市バーラ(Burra)では過去1週間で、野生の桃色インコの大量死が報告されており、州の環境当局や地区評議会は、死亡の原因究明を急いでいる。
先住民族アボリジニの言葉から「ガラー(Galah)」と呼ばれている桃色インコは、オーストラリアのほぼ全域に生息する、体長35〜38センチほどの大型のオウムで、頭から腹部にかけて濃いピンク色をしている。
南オーストラリア州のアデレード郊外に位置するバーラで、野生生物の保護活動を行っているコーディネーターのルース・ノリスさんによると、今月18日、町の北部にある警察署や裁判所がある狭いエリアを中心に「道路に桃色インコが死んでいる」という通報が相次ぎ、23日までに200羽近くの死骸が報告された。
回収された鳥はいずれも目立った外傷はないことから、嵐や突風に巻き込まれたとは考えにくく、胃の中にもわずかな穀物しか残っていなかったことから、近隣農場の作物を食い荒したわけでもなさそうだという。
この地区の評議会の議長を務めるディビッド・スティーブンソン氏は、死亡したインコのうち数羽を天然資源管理局(NRM)に送って、大量死の原因を解明するよう依頼するとともに、道に落ちている野鳥の死骸には飼い犬や飼い猫を触れさせないよう市民に呼びかけた。
※ 鳥インフルエンザか!?
"厚生労働省"鳥インフルエンザについて
鳥インフルエンザとはトリに対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症です。人におけるほとんどの感染者は、 感染した家きんやその排泄物、死体、臓器などに濃厚な接触があります。日本では発症した人は確認されていません。
感染症法では、A(H5N1)及びA(H7N9)の鳥インフルエンザは 2 類感染症に、それ以外の亜型の鳥インフルエンザは 4 類感染症に位置づけられています。
★ 重要なお知らせ
発生地域(※)に渡航される方へ
養鶏場、鳥の羽をむしるなどの処理をしているところ、鳥を売買している市場に不用意に近づかないようにしましょう。
弱った鳥や死んだ鳥にさわったり、鳥の糞が舞い上がっている場所で、ホコリを吸い込まないようにしましょう。
外出先から帰ったらせっけんで手を洗うなど、日常的な感染症予防を心がけましょう。
★ 発生地域(※)から帰国された方へ
発生地域からの到着時に発熱などの症状がある場合、鳥インフルエンザに感染した鳥(死んだ鳥を含む)や患者に接触したと思われる方は、検疫所の担当者にご相談ください。
帰国時には症状がなく、帰宅後に発熱やせきの症状が現れた場合は、医療機関を受診し、鳥インフルエンザの発生地域に渡航していたことをお知らせください。ご不明な点は、最寄りの保健所にご相談ください。
★ 医療機関の方へ
38 度以上の発熱と急性呼吸器症状を呈し、症状や所見、渡航歴、接触歴等から鳥インフルエンザを疑う患者を診察した場合は、保健所への情報提供をお願いします。