(ブラジルの水辺でジャガーとワニが激闘。勝敗は…?(Wikimedia Commons))
(ジャガー Panthera onca)
(生息地域)
(ジャガーの頭蓋骨。上は横から見た図、下は上から見た図である。大型のネコ科肉食獣の例に漏れず、その顎の力は強力である。)
① ""ネコ科のジャガーが!ワニと水中でとっくみあい 勝敗やいかに?南米""
(動画)
2018年08月26日 06時00分
② 南米原産のジャガーは、ネコ科のなかでもトラ・ライオンに次ぐ大型種だ。ブラジル中部の湿地帯パンタナールでは、あごの力ではどちらも最強を誇るジャガーとワニが水中で激闘を繰り広げた。
迫力ある動画の撮影に成功したのは、米ミシガン大学の女子学生ダニエル・ハンター(Danielle Hunter)さん(21歳)と、弟のエドワード君(18歳)。
きょうだいは、写真家エデュアルド・サングスターさんらと一緒に、世界最大の湿地にあるエンコントロ・ダス・アーグァス州立公園で川下りツアーに参加した際、水辺を歩く野生のジャガーを発見。カメラを構える間もなく、浅瀬に飛び込んだジャガーとワニの戦いが始まった。
ツアーガイドのファルカオさんによると、ワニの種類はカイマン。ほとんどの種類は体長2、3メートルほどだが、あごの力が非常に強く、カメの甲羅ぐらいならバリバリ噛み砕くことなぞ朝飯前。一方のジャガーも、体の大きさに比べて頭骨が大きく、先住民族インディオの言葉で「一突きで殺す者(=ヤガー)」という名前を持つほど、噛むは強力。とはいえ、戦いはネコ科には不利な水中だ。
約15分間に及ぶ死闘の結果、意外にもジャガーが勝利した。ジャガーはカイマンにしっかりと噛みつきながら、体をしなやかにひねることを繰り返して、敵の牙が決して届かない体勢をキープ。最終的にはワニの首の骨がボキリと折れる音がきょうだいが乗る船にまで聞こえたという。
※ 実はこのパンタナールでは、この情景は珍しいものではなく、ジャガーが獲物
としてワニを常食しています。
③ ジャガー(wikippedia)
ジャガー(Panthera onca)は、食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。
★ 形態[編集]
体長120-185cm、肩高68 - 75センチメートル[4]。尾45-75cm。メキシコでの雄の平均体重は約50kg[6][要検証 – ノート]。ブラジルでは平均体重オス94.8キログラム・メス77.7キログラム、ベネズエラでは平均体重オス95キログラム・メス56.3キログラムという報告例がある[4]。
特にブラジルのパンタナルの個体群が最も大型化すると言われ、この地域の雄は体重が136kgを超えることも珍しくない[7][要検証 – ノート]。通常はメスよりもオスの方が10 - 20 %大型になる[4]。
ネコ科の現生種ではトラ・ライオンに次いで大型で、南北アメリカに分布するネコ科の現生種では最大種[4]。尾はやや短い[3]。ヒョウと比較するとより全長や体重・足裏は大型で、尾が短い[4]。また体格に比べ頭骨が大きく、噛む力が非常に強いのが特徴。体色は淡黄色や黄褐色で、黒い斑点の周囲に黒い斑紋が囲む形状の斑紋(梅花紋)が入る[3]。また、ヒョウと同様に黒変種(ブラックジャガー)も存在する。現存するネコ科では本種が最もスミロドンの体型に近いともいわれる。
ジャガー(Jaguar)という名前は南アメリカインディアンの“ヤガー”という言葉から来ており、これは「一突きで殺す者」という意味が含まれている。なお、雄ジャガーと雌ライオンにも種間雑種を生じることができ、この雑種はジャグリオンと呼ばれる。同じく南米に生息する小型ネコ科動物のオセロットの名前の由来であるナワトル語の"オセロトル"は本来ジャガーを指す。
他にもジャガーにちなんだ名称を持つ動物にジャガーネコやジャガランディがいる。旧大陸に生息するヒョウとは別種だが、姿が似ていることから漢名の"美州豹"(美州はアメリカ大陸)や、古訳の"アメリカヒョウ"、「豹の戦士」や「豹(ジャガー)マン」など、しばしばなぞらえられる。古代中米では「雨の神」とされた。アステカの主神のひとりであるテスカトリポカの象徴でもある。
④ 生態[編集]
密生した熱帯雨林からまばらな林、草原や沼地に至るまで様々な環境に生息し、主として夜行性で単独生活をしている。
中南米における頂点捕食者の地位にあり、地表のみならず樹上、さらには水中まで、大小問わずあらゆる動物を食餌とする。
ペッカリー類、マザマ属Mazama・アメリカヌマジカなどのシカ類、バク類、アグーチ属Dasyprocta・オマキヤマアラシ属Coendu・カピバラ・ヌートリアなどの齧歯類、オオアリクイ・コアリクイ属Tamanduaといったアリクイ類、ココノオビアルマジロ属、フタユビナマケモノ科・ミユビナマケモノ科といったナマケモノ類、ホエザル属・ヨザル属Aotusなどの霊長類、カワウソ類・ブタバナスカンク属Conepatus・オセロット・キンカジューなどの他の食肉類、オポッサム属Didelphis、ホウカンチョウ属Crax・アメリカトキコウ・シロエンビコウCiconia maguari・アメリカヘビウ・ナンベイアオサギArdea cocoiなどの鳥類、ナンベイヨコクビガメ属・ナンベイリクガメ属などのカメ、グリーンイグアナ、カイマン属のワニ ※1 、オオアナコンダ・ボアコンストリクターなどのヘビ、カエル、ナマズ類やピラルクーなどの魚類を食べる[4]。一方で警戒心が強く、家畜や人を襲う事は稀だとされる。数平方キロに及ぶ縄張りを単独で維持し、排泄物や爪とぎでマーキングしている。
出産は2年に1回。妊娠期間は91 - 111日[4]。1 - 4匹を産む[3][4]。生まれた子は2年以上母親と暮らし、狩りの技術を習得する[8]。
※1 ワニでもなんでも食べてしまう"好き嫌いのない"のがジャガーです。(笑)