森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【JAXA】 3月1日、""「S-Booster 2019」宇宙ビジネスアイデア募集開始のお知らせ"" ; 4月21日まで 、 副賞 1,000万円!

2019-03-06 23:04:34 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(イメージ画像・宇宙)




 ① ""「S-Booster 2019」宇宙ビジネスアイデア募集開始のお知らせ""

平成31年3月1日

内閣府宇宙開発戦略推進事務局
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
ANAホールディングス株式会社
スカパーJSAT株式会社
ソフトバンク株式会社
株式会社デンソー
日本航空株式会社
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス

 宇宙を活用した新たなビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2019」では、本日(3月1日)から4月21日までの間、以下の専用ウェブサイト上で、宇宙ビジネスアイデアを募集します。最優秀賞受賞者には、副賞として、1,000万円を授与します。

※「S-Booster 2019」専用ウェブサイト:https://s-booster.jp/

 「S-Booster 2019」を通じて、宇宙という素材を活用したあらゆるビジネスアイデアを発掘し、メンタリングを通じて、その事業化を支援していきます。

 今年は、日本国内のみならず、アジア・オセアニア地域からも宇宙を利用した新たなビジネスアイデアを幅広く募集し、メンタリングを通じてその事業化をサポートします。

☀ 好きな趣味を活かして、1,000万円です。まだ、1か月以上あります。チャレンジの
  し甲斐がありますね!

【国立天文台】 過去記事 ; 3月6日22:40分、""すばる望遠鏡 SEEDS プロジェクト、「第二の木星」の直接撮影に成功、その1""

2019-03-06 22:42:37 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…


① ""すばる望遠鏡 SEEDS プロジェクト、「第二の木星」の直接撮影に成功、その1""

2013年8月4日
  
   ※ 長い記事なので2回に分けてアップします。

🌍 概要

東京工業大学・東京大学・国立天文台を中心とする研究チームは、地球から約 60 光年離れた太陽型の恒星 (GJ 504) を周回する惑星 GJ 504 b を、世界で初めて直接撮像法で検出することに成功しました。この惑星は、惑星の明るさから質量を推定する際に生じる不定性が小さく、質量推定の信頼度が極めて高いものです。これまで直接撮像された惑星と比較して、最も暗くかつ最も温度が低いことが分かっており、「第二の木星」の直接撮像にこれまでで最も近づいたと言えます。

(図1:すばる望遠鏡 HiCIAO による、太陽型恒星 GJ 504 のまわりの低質量惑星 GJ 504 b の赤外線カラー合成画像。コロナグラフにより中心の明るい主星からの光の影響は抑制されていますが、それでも取りきれない成分が中心部から放射状に広がっています。

 右はノイズに対する信号強度を画素ごとに表わしたもので、惑星検出が十分に有意であること、主星のまわりの成分はノイズであることを示しています。天球における GJ 504 の位置を示した図はこちら。主星は太陽に似た恒星で、おとめ座の方向、約 60 光年の距離にあります。なお、マスクに隠されている部分に、マスク無しの星像あるいは星印を重ねて星の位置を分かり易くした画像はこちらにあります。(クレジット:国立天文台))




 ★ 系外惑星の観測

太陽系外にある恒星を周回する惑星 (系外惑星) の候補天体の数は、2013年7月現在、ケプラー衛星による有力な惑星候補も入れると既に 3500 個を越えました。これらのほとんどは間接的な観測 (注1) によるものです。

 一方、系外惑星を直接画像に写すこと (直接撮像観測) は、非常に挑戦的な課題です。とりわけ、太陽系の惑星軌道程度の広がりに位置する惑星は、これまで 10 例程度しか報告されていません。その理由は、暗い惑星がすぐ近くにある明るい恒星の光に埋もれてしまい、惑星を見分けることがとても難しいからです。あたかも、明るい灯台の近くを飛び回る蛍の光を遠方から捉えようとするようなものです。

 しかし、惑星の明るさ、温度、軌道、大気など重要な情報が直接的に得られるため、直接撮像は究極の系外惑星観測方法とも言えます。まさに「百聞は一見に如かず」の世界です。

3つの A 型星 (太陽の2倍程度の質量を持つ恒星) の周りを公転する惑星 (候補) が、ジェミニ望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡などの観測で 2008年に報告されました。そのうち HR 8799 を周回する4惑星は、すばる望遠鏡でもその存在が確認されています。それらは 5~10 木星質量で、24~68 天文単位 (1天文単位は地球・太陽間の距離、約 1.5 億キロメートル、光の速さで約8分) の距離にあります。また、直接観測された他の惑星も、その明るさから惑星質量は 10 木星質量程度と推定されています。


 ★ 最も軽い惑星の直接撮像の成功:GJ 504 b

すばる望遠鏡では、太陽系外の惑星やその誕生現場である原始惑星系円盤などを直接撮像観測するプロジェクト SEEDS (Strategic Explorations of Exoplanets and Disks with Subaru Telescope; シーズ; すばる望遠鏡による戦略的惑星・円盤探査プロジェクト) が 2009年から約5年間にわたって行われています。

 今回、東京工業大学・東京大学・国立天文台を中心とする研究チームは、おとめ座の方向、地球から約 60 光年離れた太陽型の恒星 (GJ 504) を周回する惑星 GJ 504 b を世界で初めて、直接撮像法で検出することに成功しました (図1)。恒星自体は肉眼でも見える明るさ (約5等級) ですが、惑星は赤外線波長で 17~20 等ととても暗く、恒星の 60 万分の1以下の見かけの明るさしかありません。直接観測では、1回きりの撮像ではたまたま背景に写りこんだ無関係の星と誤認する可能性があります。研究チームは GJ 504 b を7回に渡って観測し、背景星でないことも、さらにはその主星 GJ 504 に対して軌道運動することも確認しました。惑星と主星までの見かけの距離は 44 天文単位で、海王星の軌道半径より大きく冥王星の軌道半径に匹敵します。

 直接観測では、惑星の質量は明るさと年齢に基づいて推定されます。これまでに撮像に成功している惑星はいずれも年齢が5千万年以下と若く、そのような若い天体の質量推定には幅があります。それは、惑星がどのように生まれたのかが分からないため、用いる天体進化の理論モデルによって惑星質量に不定性が生じるためです。

 木星の約 14 倍の質量を持つ天体は褐色矮星 (かっしょくわいせい;惑星と恒星の中間的な質量を持つ天体) として区別されることが多いのですが、 実はこの質量不定性が惑星と褐色矮星の区別を非常に難しくしています。実際、新しいモデルを用いると、これまでに直接撮像された全ての惑星が木星質量の 14 倍よりも重い天体になってしまいます。

 一方、GJ 504 b の場合は年齢が 1~5 億年と比較的年老いているため、質量推定においてこの不定性の影響は小さくなります。研究チームはさまざまなモデルを用いても GJ 504 b の質量は褐色矮星の質量よりも十分に小さいことを突き止めました。まさに「第二の木星」と呼ぶにふさわしい天体です。従来の理論を用いると、この天体の質量は最低でわずか木星の3倍の可能性もあり、その場合、これまでに撮像された惑星の質量としては最小記録です。年齢の不定性を考慮した場合でも、3~5.5 木星質量がもっともらしいと推定されました。

直接観測の長所は、惑星を「発見」するだけでなく、「特徴づける」ことも同時に可能なことです。複数の赤外線波長における撮像観測から、この天体は温度が絶対温度で約 500 度 (摂氏 230 度) と非常に低温であること、また、特異なカラーを持つことも分かりました (図2)。

 これらは、この巨大惑星の大気についての重要な情報をもたらします。過去の褐色矮星の観測から、その大気には塵でできた雲が有る場合と無い場合があることがわかっています。褐色矮星と系外惑星のカラーを比較すると、これまでの直接撮像惑星が塵でできた雲に富んだ大気であるのに対し、惑星 GJ 504 b は低温度で大気中の雲が少ない惑星の例と考えられます。

(図2: 惑星 GJ 504 b のカラー。他の直接撮像惑星 (HR 8799 の3惑星など) と異なり「青い色」をしていることがわかる。これは、雲を持たない褐色矮星の「色」と似ており、雲が支配的な系外惑星大気とは対照的である。(クレジット:国立天文台))


【ロイター】 3月6日11:38分、""焦点:強国ドイツは景気後退の瀬戸際か、関税と離脱の二重苦で""

2019-03-06 21:08:12 | ドイツ;政治、経済/投資、文化、歴史、美術…

(独自動車大手フォルクスワーゲンの車)




3月1日、ドイツが2つのリスクに直面している。米国による自動車輸入関税の大幅引き上げ、そして合意なきブレグジットだ。写真は輸出される独自動車大手フォルクスワーゲンの車。独エムデン港で昨年3月撮影(2019年 ロイター/Fabian Bimmer)


① ""焦点:強国ドイツは景気後退の瀬戸際か、関税と離脱の二重苦で""

2019年3月6日 / 11:38 / 3時間前更新

Michael Nienaber


[ベルリン 1日 ロイター] -

ドイツが2つのリスクに直面している。米国による自動車輸入関税の大幅引き上げ、そして合意なき英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)だ。欧州随一の経済大国にとって、黄金の成長期に終止符を打ちかねないダブルパンチだ。

メルケル首相と閣僚たちは、最悪のシナリオが実現した場合に備え、その影響を緩和すべく水面下で動いている。

ドイツ経済が停滞、あるいはリセッション(景気後退)にまで至ることがあれば、ユーロ圏全体の足かせとなり、欧州中央銀行(ECB)による金融緩和政策からの出口戦略も不透明になってくる。

ドイツ財務省の文書によれば、景気減速により税収がこれまでの試算を下回ることで、ドイツ政府はただでさえ2023年までに最大250億ユーロ(約3兆1700億円)の財政赤字を抱える恐れに直面している。

とはいえ、ドイツ政府高官が匿名を条件にロイターに語ったところでは、ショルツ財務相はリセッションの脅威を重く見て、財政赤字に関する厳格なルールを修正する構えを見せているという。

「二重苦が現実のものになるとすれば、われわれも何かマジックを使いたいところだ」とこの高官は言い、政府が財政出動措置を検討していることを示唆した。

さらにこの高官は、「この状況は、新規起債ゼロと債務ブレーキというわが国の政策にとって試金石となるだろう」と付け加えた。


② ドイツは昨年辛うじてリセッションを免れたものの、米国の自動車輸入関税が25%に引き上げられるリスク、そして英国がEUとの今後の通商関係に関する合意なしに3月29日にEUを脱退するリスクのどちらについても、特にぜい弱な立場にある。

連邦統計局のデータによれば、ドイツの国内総生産(GDP)の半分近くを輸出が稼ぎ出しており、中でも自動車は年間2300億ユーロという圧倒的な主要輸出品だ。

同じデータによれば、昨年、ドイツ車にとって最も重要な輸出先は米国であり、輸出金額は272億ユーロだった。中国の247億ユーロ、英国の225億ユーロがこれに続く。

ドイツ自動車工業連盟(VDA)のデータによれば、台数ベースでは英国が66万6000台で首位、米国が47万台で2位となっている。

「米国第一」の旗印を掲げるトランプ米大統領は、巨額のドイツ貿易黒字を繰り返し非難しており、米国政府がEUとの通商合意に達することができなければ、欧州車に関税をかけると警告している。

2月中旬に米商務省がトランプ大統領に提出した非公表の報告書は、輸入自動車・自動車部品を米国の国家安全保障に対する脅威と指定することにより、これらに関税をかける道を開くものと広くみられている。

トランプ氏はこの勧告に基づいて行動するかどうかを90日以内、つまり5月中旬までに判断することになっている。

一方、合意なきブレグジットという事態になれば、英国は世界貿易機関(WTO)ルールが適用される第3国としての地位に戻ることになる。

すると、ドイツ車に対する英国の輸入関税は約10%に上昇することになる。トラックおよびピックアップトラックに関しては、最高22%の関税が適用される。また、港湾・国境で税関検査が行われることにより、ジャストインタイム方式のサプライチェーンに混乱が生じる可能性が高い。

「合意なきブレグジットというシナリオは、EU27カ国の企業および従業員にとって深刻であり、重大なリスクをもたらすだろう」とVDAの広報担当者は言う。「ロジスティクスが大きく損なわれ、高い通関コストが発生する」

★<悪循環>

コメルツバンクとIFO経済研究所それぞれの試算によれば、2つのシナリオが両方とも現実になれば、複合的な影響により、長期的にはドイツGDP成長率が0.7%ポイント下がる可能性がある。

すでにドイツ政府は、今年のGDP成長率が2018年の1.4%から1%に減速すると予測している。だがこの予測は、米国との通商摩擦のエスカレート、合意なきブレグジットの両方を回避できるという前提に基づいている。

「無秩序なブレグジットの場合、不確実性の増大や調整プロセスなどの短期的な悪影響が予想されるが、これらを数値化することは難しい」と、ある経済関係省庁の広報官は語った。

だがこの広報官によれば、複数の研究では、合意なきブレグジットは、長期的にドイツの成長率に年0.2%ポイントの打撃を与えるという試算が出ているという。ドイツ車に対して米国の関税引き上げが与えるとみられるダメージについては、具体的な数値を示さなかった。


 ③ 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)(VOWG_p.DE)のハーバート・ディエス最高経営責任者(CEO)は、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューの中で、米国の関税引き上げは同社にとって年間25億ユーロのコスト増につながる可能性があると述べた。

IFO経済研究所の試算では、トランプ政権が輸入車に対して25%の関税をかけようとしているのであれば、ドイツ車の対米輸出は長期的に約50%も減少する可能性があるという。

コメルツバンクのエコノミスト、イエルク・クレーマー氏は、「ドイツのGDP成長率を約0.5%ポイント引き下げることになるだろう」と話す。

エコノミストらは、米国の関税引き上げと合意なきブレグジットが重なった場合、企業の景況感と消費意欲にも打撃が及び、ドイツ経済全体が悪循環に陥るだろうとみている。

経済に対する先行き不安が労働市場にも波及するようだと、国内経済の大黒柱である家計消費もぐらついてくる、と市場調査会社GfKのロルフ・ビュークル氏は警鐘を鳴らす。

「年間を通じて、労働者が、自分もいつ解雇されるか分からないという印象を抱くようになれば、消費の雰囲気にも直接的な悪影響が生じる」と同氏は言う。

さらに、成長率の低下は税収の低下を意味することから、経済を悪循環から救い出すような大規模な財政出動を政府が取りまとめる力も限定されることになる。

連立与党の関係者がロイターに語ったところでは、ショルツ財務相は現在、4年間で50億ユーロの優遇税制により、企業の研究開発投資を支援することを狙った法案を策定中だという。

この計画の財源は想定されている財政黒字であり、その分、他の財政出動措置を講じる余地は小さくなる。

「政府がリセッションに対抗するために新たな財政出動措置を提示したいと考えても、選択肢は2つしかない。税金を上げるか、新規国債を発行するかだ」と、メルケル連立政権のある与党議員は匿名でこう語った。

(翻訳:エァクレーレン)

 ※ 世界経済と外国の経済について、あれこれと情報とデーターをチェックしていますが、
  バラ色でなくても明るい展望を書いている記事は、皆無とは言いませんが圧倒的に
  少ないです。





【ロイター】 3月6日16:13分、""焦点:中国に忍び寄る「灰色のサイ」、試される金融緩和効果""

2019-03-06 20:47:52 | 中国;香港、政治、 経済、科学技術、軍事、文化、歴史、美術…

(人民元)




3月6日、企業債務の膨張が中国経済を圧迫し、世界経済のリスク要因として意識され出した。写真は北京で2016年1月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung Hoon)


 ① ""焦点:中国に忍び寄る「灰色のサイ」、試される金融緩和効果""

2019年3月6日 / 16:13 / 2時間前更新

森佳子

[東京 6日 ロイター] -

企業債務の膨張が中国経済を圧迫し、世界経済のリスク要因として意識され出した。5日から始まった全国人民代表大会(全人代)で、李克強首相はばらまき型の景気刺激策を取らないとしたが、金融政策は既に穏健な緩和から、大胆な緩和へと転換している。

背景には企業部門の債務膨張があり、緩和策の強化で中国景気を支える姿勢を鮮明にしたかたちだ。

ただ、中国の過剰債務問題は「灰色のサイ」とも呼ばれ、金融リスクが表面化するような事態になれば、「中国発」の世界経済後退の懸念が高まり、隣国である日本にも、大きな衝撃が打ち寄せて来かなねない。

★<債務膨張の危険性>

中国経済に過剰債務の圧力がのしかかっているというデータがある。国際決済銀行(BIS)によると、中国の企業債務(金融機関除く)の名目GDP比率は、2008年3月末の142%から、昨年6月末に253%まで急膨張した。

BISは、中国の債務水準や上昇ペースの速さは、かつて金融危機に陥ったり、バランスシート調整により景気急減速を余儀なくされた国々に匹敵すると注意を喚起する。

この債務膨張は、利払い費の増大で企業の支払い能力を悪化させ、金繰りが急速にきつくなっている。同じような資金繰りの悪化は、地方の自治体にもみられ、取引相手先への支払いが延滞しているケースも出ていたと、中国ビジネスを展開している日本企業の幹部は話す。

★<大胆な金融緩和に転換>

2019年の中国の金融政策方針では、18年の「穏健中立」から「中立」が削除され、「合理的で潤沢な流動性供給」が追加された。

全人代初日の5日の演説で李首相は、金融政策について「引き締め過ぎず、緩め過ぎないように維持する」と表明した。

だが、最近の金融データは、金融緩和が「穏健」を逸脱し、大胆な緩和に転じたことを示唆する。

金融システムから経済に供給されたネット資金量を示す「社会融資総量」は、今年1月に4兆6353億人民元と前年比51%の増加となった。同総量の内数の「新規人民元建て融資」とともに過去最高を記録した。融資の内訳では、企業向け貸出比率が1月に前年比43.3%と大幅に拡大した。

みずほ証券・投資情報部、シニアエコノミストの吉川健治氏は、民間企業に対する大規模な流動性供給について「景気低迷に対する現政権の危機感を表している」と話す。

足元で中国企業のマインドは悪化し、リストラや賃金の伸び悩みで消費者マインドも冷え込んでいる。そこに米中摩擦による景気下押し圧力も加わり、中国全体の需要は急激に落込んだ。

実際、中国汽車工業協会によると、中国の自動車生産台数と販売台数は昨年11月から前年比で2桁の減少が続く。中国内需の急減速は、周辺国の対中国輸出の急減にもつながった。日本の中国向けの輸出は1月に金額ベースで17.4%、数量ベースで20.8%減と一段と悪化した。

吉川氏は「予想以上の景気減速の勢いに直面した政府は、マインドの低下を抑止するために、大胆な金融緩和と積極財政の強化に乗り出した」と分析している。

具体的には、中小・零細企業に的を絞った資金繰り支援策を打ち出し、大手商業銀行による小規模企業への貸出を今年30%以上拡大する方針も示した。

また、先の日本企業幹部は、中国ビジネス最前線における金融引き締まりは鮮明で、年明けの緩和策でようやく「一息」ついているという。

ただ、中国では金融仲介・信用仲介機能そのものが働いていないと国際通貨研究所・開発経済調査部、上席研究員の梅原直樹氏は指摘する。「中国の中小規模銀行が、中小零細企業向けにしっかりとした金融仲介サービスを提供できていれば良いが、不十分なままにとどまっている」と分析する。

★<忍び寄る灰色のサイ>

習近平国家主席は1月21日に中央・地方政府のトップを招集し、金融リスク問題に関し「灰色のサイ」を防止しなければならないとした。

灰色のサイとは、高い確率で存在し、大きな問題を引き起こすにもかかわらず、軽視されがちな問題を指す。

 周小川人民銀行前総裁は退任前の2017年11月、債務問題に警鐘を鳴らすため灰色のサイを引用し、18年1月には楼継偉・元中国財政相が「中国で金融システムリスクが発生する確率は、09年の米国の金融危機発生前よりもさらに高い」と指摘した。

 🌊🌋「灰色のサイはまず金融市場で認知され、大幅な通貨安・株安が起き、金融システムを揺るがすだろう。金融不安は中国経済の失速を招き、世界経済は同時不況に陥ることになる」とみずほ証券の吉川氏はいう。

ある国内証券のストラテジストは、灰色のサイが姿を現した場合、中国の需要に依存する企業の株価から先行して下落。さらに資金繰りに窮した中国国内の市場参加者が米国資産を売却すると予想され、その結果として米債価格の下落とドル安/円高が進み、日本株はさらに下落するシナリオがあり得ると述べている。

  編集:田巻一彦

 🌊🌋 想像し得る最悪のシナリオです。確率としたら万が一ではなく、まだ、千が一位
   でしょうが。
    そして、ここでもトランプ爺さんの米中貿易戦争の影(=混乱と破壊)もクッキリと
   見えます。かと言って日本がリーダーシップを取れる状況でもなく、個人は大災害に
   備えて自分と家族のシェルターを作るという自助努力しかないようです。さて、旧態
   依然たる企業のトップは、この激変が起きたら適切に対応でき、生き残る事が出来る
   でしょうか!?
    新元号が2019年の波乱の号砲にならないことを祈りたい気分です。






【ロイター】 3月6日19:13分、""世界経済成長予想、今年3.3%・来年3.4%に再び下方修正=OECD""

2019-03-06 20:12:17 | 世界&日本全体 ; コロナ、経済、機関(G7、IMF、国連、OECD、WHO)

(パリにあるOECD本部)




3月6日、経済協力開発機構(OECD)は、2019年と20年の世界の経済成長率見通しをそれぞれ3.3%、3.4%とし、昨年11月に続いて再び下方修正した。写真はパリにあるOECD本部。2009年9月撮影(2019年 ロイター/Charles Platiau)


① ""世界経済成長予想、今年3.3%・来年3.4%に再び下方修正=OECD""

2019年3月6日 / 19:13 / 1時間前更新

Reuters Staff

[パリ 6日 ロイター] -

経済協力開発機構(OECD)は、2019年と20年の世界の経済成長率見通しをそれぞれ3.3%、3.4%とし、昨年11月に続いて再び下方修正した。貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る不透明感が打撃になるとの見通しを示した。

昨年11月時点の見通しからは19年が0.2%ポイント、20年が0.1%ポイントそれぞれ引き下げられた。

OECDは報告書で「高い政策不透明感、進行中の貿易摩擦、そして企業・消費者信頼感のさらなる低下が全て見通しの下方修正につながっている」と説明。「ブレグジットを含め、欧州ではかなりの政策不透明感が残っている。無秩序の離脱となれば、欧州の各国経済にとってコストがかなり上昇するだろう」とした。

OECDはドイツの19年成長率見通しについて、従来の1.6%から0.7%へと大幅に下方修正した。20年は1.1%成長へとやや回復すると予想。輸出依存型の独経済は世界的な需要低迷と貿易障壁拡大の影響を特に受けやすい。