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【msn/AERA dot.】 3月23日08:00分、""堺屋太一の大予言? 20年前に書かれた近未来小説『平成三十年』がスゴイ! ""

2019-03-23 23:55:58 | 未来の日本展望は?/ 新しいテーマ•分野•動き、エクセレントカンパニー!!

( Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 堺屋太一さん)




(近未来小説、平成三十年)




① ""堺屋太一の大予言? 20年前に書かれた近未来小説『平成三十年』がスゴイ! ""

2019/03/23 08:00

 今年2月に逝去した堺屋太一氏が遺した大作『平成三十年』が再び注目を集めている。
 本書は約20年前に生まれた近未来小説で、作中では平成30年を生きる“未来人”の世界が仔細に描写されている。

「バーチャルガバメント(仮想政府)」など時代を先回りしてしまった描写もあるが、「VR」や「ニュータウンの過疎化」といった的中要素も数多く、20年越しの「予言小説」として世に衝撃を与えている。

 日本人の出生数が2017(平成29)年に100万人を切るなど、本書では見事的中させた予言も数多く登場する。「当たった・外れた」といった観点からも楽しめるが、本書の白眉は、今の日本を漂う「時代の空気」を的確に捉えている点だ。副題の「何もしなかった日本」にあるように、改革を不得手とする日本型組織への警世の念も込められており、むしろ我々“未来人”に刺さる内容ともいえる。

 無論、堺屋の未来予知は超能力などではなく、あくまでも現実に即した「予測作業」に基づいている。巻末の「あとがき」では、その構想の裏側や執筆の意図を余すことなく開陳している。今回は特別に「あとがき」を公開する。
*  *  *

■「あって欲しくない日本」を描く予測小説
「予測小説」は警世の書である。
 従ってここでは、「あって欲しくない未来」を描く。私(堺屋)にとって、平成三十年(2018年)に「最もあって欲しくない日本」は、「何もしなかった日本」だ。
 しかし、そうなる可能性は高い。この十年、「改革」「改革」といわれていながら、現実の世の中は、根本のところが変わらない。

 本編『平成三十年』では、まず、この情況が今後も続くことを想定して、十数年後の日本を現実的に描くように努めた。このため、経済統計の数値や官庁の名称なども、最もありそうな情況を予想して、丹念に書き記した。そこでの人々の暮らしや世間の雰囲気を感じ取って頂くためだ。

 従って、個々の数値や名称はさほど重要なわけではない。数字のお嫌いな方は読み飛ばして頂いても結構だ。名称がややこしいと思う方は忘れて頂きたい。まずはあなたの好みで本編を楽しんで欲しい。もちろん、経済社会に関心のある方は、「最もあり得べき予測」として読み、議論もして頂きたい。

「何もしない日本」では、国際競争力の低下で円安と国際収支の赤字化が進み、不況と物価の上昇とが同居するスタグフレーションに陥る可能性が高い。

 本編は1997年6月1日より98年7月26日まで、朝日新聞朝刊に連載した小説を修正加筆したものだ。連載終了から書籍出版までに4年を要したのは、この連載が終了した直後に、私が小渕内閣の閣僚として、景気振興と経済構造の改革に当たることになり、修正加筆する時間的余裕がなかったためだ。その間に、内外の情勢もかなり変わった。連載当時の予測に比べてはるかに速く変わった分野もあれば、進まなかったところもある。速かったのは、金融などの企業構造の変化と情報産業の発達だ。この二つは私自身、経済企画庁長官や情報産業担当大臣として関与したところである。

 その一方、変わらなかったのは官僚主導の体制と、安全、平等、ことなかれの思想だ。この二つは、21世紀に入ってからむしろ強化されている。

 今回の出版に当たっては、こうした現実に沿っていくらかの修正加筆を行った。新聞連載という枠組みに捉われることなく、長編小説に仕上げられたと満足している。

■世界経済は逆転するか
 予測小説(または近未来小説)は、1975年に小説『油断!』で、私がはじめた創作手法だ。私はそのあとに『団塊の世代』などの予測小説を書いた。世界的にもこれに倣(なら)う作家が現れ、ポール・アードマンのような著名作家も誕生した。日本でも、ようやくこの手法が浸透、最近では大型倒産や金融破綻をテーマにした予測小説ができている。創作手法(文学ジャンル)の創始者として嬉しい限りだ。

 予測小説ではまず、経済社会の条件を「最もありそうな状況(予測の中央値)」に置く。そしてその中で主題とする事件(テーママター)が起こった場合の影響を可能な限り現実的に描く。従って、テーママター以外では正確かつ体系的な状況予測が欠かせない。

 本編の場合、まず重要なのは、平成30年の世界の経済情況と技術条件、国際情勢を考えることだ。
 冷戦構造の崩壊から30年、平成30年までには、世界の国境を大変化させるような大戦争や大革命は起こらないだろう。知価社会の進展と共に、国家は急速に稀薄化している。
 だが、経済の面では逆転する可能性が高い。物価下落の時期が終わり、稀少金属やエネルギー・食糧などが値上がりするだろう。
 20世紀になってから100年余、世界経済では30年の中で、国際物価は下落、ジリ高、急騰の三つを繰り返して来た。最近では1970年代が急騰、80年代がジリ高、90年代が下落である。

 現実的な予測でも、2010年までには国際物価が急騰するようなことがあってもおかしくない。中国などの工業化は、90年代には工業品供給力の拡大となって「大競争時代(メガコンペティション・エイジ)」を生み出したが、2000年代のうちには、世界の資源需要を膨張させる、と見られるからだ。

■日本は倫理と美意識を変えられるか
 そんな中で、日本では三つのことが確実に進む。
 第一は少子高齢化だ。平成30年には「団塊の世代」は60歳代後半の高齢者となり、その子供たちの「団塊ジュニア」も40歳代に入る。本編主人公の木下和夫とその父昭夫は「団塊とその子」だ。

 第二は地方の過疎化。もしその時までに日本が首都機能の移転をしていなければ、中山間地は凄まじい衰退に陥っているだろう。東京で営まれる官僚機構は、現在も将来も、東京一極集中の仕組みを保つだろう。

 第三は、知価社会化、様々な新産業と新製品が出現し、創業と閉業が増加しているに違いない。本編にも新しいビジネス・モデルを10以上も入れ込んだが、そのうちのいくつかは現実となっているだろう。それに伴って日本でも、改革は行われるだろう。だが、それが「盲腸の手術」に終わる可能性は高い。「何もしなかった日本」への道である。

 ■仕方から考え方へ――改革は進むか
 企業であれ国家であれ、組織が行き詰まり、事業の成績や評判が急落すると、改革改善の声が上がるのは当然だ。だが、それは、人事・仕方・仕掛け・仕組みの順で進み、根本の考え方、つまり倫理や美意識の転換に至るまでには、長い時間と幾度もの試行錯誤を経る。
 平成の日本もその通りのことをして来た。まず自民党内閣から7党1会派連立の内閣に代える人事の刷新をやってみた。橋本「六大改革」では仕方を幅広く変えた。小渕内閣は金融再生や会社法の改正で経済社会の仕掛けを変改した。これは一時日本経済を回復させる効果を上げたが、次の森・小泉内閣では難渋する。
 小泉内閣の掲げる道路四公団の民営化や郵便事業の公社化・民間参入などは、仕組みの改革を目指すものだ。

 平成になってからの14年間で11人の総理大臣が誕生したが、そのすべてが「改革」を叫んだ。平成の日本では改革が常習化している。というのは、本当の改革が行われていない証拠である。
 こうした情勢が、これからも――平成30年まで――続く可能性は高い。真の改革に必要なのは考え方の転換、つまり倫理と美意識の変更であることが、まだ知れ渡っていないからだ。

■改革者・織田信長に習うこと
 さて、これからの十数年、内には人口の高齢化、外には中国などアジアの工業化に直面しながら、日本が「遅進国」であり続けるなら、そのあとにはどんな改革があり得るだろうか。それが本編後半の主題である。

 いくつものシナリオが考えられる。私もいくつものシミュレーションを試みた。その中で最もありそうなのは織田信長型、つまり体制内の異端者が、周囲の分裂と抗争を利用して実力を蓄え、温和な仕組みの変革者から次第に過激な思想の改革者へと変貌する経路だ。
 この過程では、当初の改革賛同者も次々と脱落する。織田信長の史実がそうであったように。

 特に、この国の社会の実権を握る政府官僚と伝統ある大企業の中枢管理者は、政権政界の変化などは「上辺(うわべ)の細波(さざなみ)」とたかをくくっている。だから、政治(選挙)にはそれほど深入りしない。改革者は、その間隙を突き抜け、形式と思われていた政治を現実に変える道を辿るだろう。織田信長が、誰もが形式と信じていた足利幕府を手中にして、その号令を現実のものにしたのと同じ手法だ。

 これは、外国の力によらない非暴力改革だが、改革者にとっても、それを受ける側にとっても、緊張を胎んだ過程になるに違いない。この物語のあとが、どのように続くか、読者自身の創作に委ねたい。
 様々に空想を拡げて頂けることだろう。

平成14年5月 堺屋太一

【bloomberg】 3月22日12:36分、""日本は世界最大の債権国から陥落間近、ドイツが猛追-そのとき円は?""

2019-03-23 23:27:16 | 未来の日本展望は?/ 新しいテーマ•分野•動き、エクセレントカンパニー!!


① ""日本は世界最大の債権国から陥落間近、ドイツが猛追-そのとき円は?""

小宮弘子、Chikako Mogi

2019年3月22日 9:42 JST
更新日時 2019年3月22日 12:36 JST

日本が四半世紀以上謳歌(おうか)してきた世界最大の債権国としての地位を失う日が近づいている。背後に迫るのはドイツだ。

 世界最大の債権国から日本が転落したとき、為替市場では何が起きるのか。5年以内に日独逆転が起こる可能性があるとみるみずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミストは「リスク回避通貨として円を投機勢が選ぶだろうか」と指摘したうえで、政治の安定などの条件がそろえば、ユーロが円をしのぐリスク回避通貨になり得るとみている。

(ユーロと円紙幣 、Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg)




 財務省データによると、日本の対外純資産残高は2017年末で328兆円となり、3年連続で減少した。一方、ドイツは261兆円で2年ぶりに中国を上回った。18年末の残高は5月に発表される見込み。
 
  対外純資産の蓄積をもたらす経常黒字は11年以降、ドイツが日本を上回っている。国際通貨基金(IMF)のデータによると、16年以降はドイツが最大でその状態は予測期間の23年まで続く。

(経常収支、日独チャート)




 本来、経常黒字の拡大は通貨高を招き、通貨高が競争力を低下させることで黒字は縮小に向かう。唐鎌氏は、単一通貨ユーロの場合、黒字の稼ぎ頭であるドイツの強さに見合うほどの通貨高が起こらず、黒字が増え続けるため、「いずれ対外債権国通貨としてユーロは円に取って変わるはず」と指摘。イタリアなど対外債務国もあるため、ユーロ圏全体で世界最大の債権国となるのはだいぶ先だが、「ドイツ一国がなればかなり大きな話だ」と述べた。

 14年にユーロ圏の日本化についての著書を刊行した唐鎌氏は、ユーロがドイツにとって割安であり続け、輸出主導の成長になればなるほど、金融政策も為替動向に敏感になる傾向が強まるとも指摘。それは金融政策に従属する「日銀にそっくり」で、欧州中央銀行(ECB)の「日銀化がより進む」とみる。ユーロ高が進んでいた約1年前、ドラギECB総裁は講演でユーロ高は「景気拡大だけでは説明しきれない」と、厳重に監視する必要があると述べている。日銀の黒田総裁は先月の衆院財務金融委員会での答弁で、円高が進んで経済や物価情勢に影響を与えた場合に追加緩和を検討する考えを示している。


【CNN】 3月22日16:05分、""宇宙滞在中の飛行士、半数超でヘルペスウイルス再活発化 ストレス原因とNASA研究""

2019-03-23 23:09:15 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(宇宙滞在中の飛行士)




① ""宇宙滞在中の飛行士、半数超でヘルペスウイルス再活発化 ストレス原因とNASA研究""

2019.03.22 Fri posted at 16:05 JST

(CNN) 宇宙に滞在して任務にあたる飛行士のうち、5割以上の体内でヘルペスや水痘、帯状疱疹(ほうしん)などのウイルスが再活発化しているとする研究結果を、米航空宇宙局(NASA)がこのほど発表した。滞在期間が延びるほどその割合は上昇。原因には宇宙での生活で感じるストレスがあるとみられる。

研究では、短い期間スペースシャトルに乗り込む飛行士と国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する飛行士から任務の前と任務中、任務を終えた後の血液、尿、唾液(だえき)のサンプルを採取。ウイルスの有無を調べた。

その結果、スペースシャトルに短期間搭乗した飛行士89人中47人のサンプルから、またISSに滞在した飛行士23人中14人のサンプルから、それぞれヘルペスウイルスが検出された。割合では前者が53%、後者が61%に上る。

種あるヒトヘルペスウイルスのうち、今回検出されたのは口腔(こうくう)ヘルペス、陰部ヘルペス、水痘、帯状疱疹の4種。これらのウイルスは神経や免疫細胞の中にいて、普段は免疫力により活動が抑えられているが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると「目覚めて」、活発化する。

短期であれ長期であれ、飛行士らは宇宙滞在中、無重力や宇宙線被ばくといった状況にさらされる。家族や友人から遠く離れた狭い空間で生活し、睡眠の周期も変わることを余儀なくされると研究者らは指摘する。こうしたストレスに満ちた環境が、飛行士らの体内にいるウイルスを目覚めさせたとみられる。

今回検出されたウイルスで実際に症状が現れたのは6人のみ。いずれも軽症だったという。それでも地球に帰還した後、他者に感染させるリスクはついて回る。とりわけ免疫不全を抱えた人や新生児に関しては注意が必要だ。

研究者らは飛行士のウイルス対策としてワクチン接種を試しているが、水痘ワクチン以外は効果が見込めないとしている。現在、他のウイルスについては症状が現れた飛行士に対する個別の治療計画を策定する措置に注力しているという。

※ 「宇宙はロマン」と楽しんでばかりいられないマイナスの部分があるのですね。

【JAXA】 3月23日22:50分、""WMO温室効果ガス世界資料センターにおいて温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」データの提供を開始しました""

2019-03-23 22:58:19 | 地球環境・世界の気象、大規模災害、人類の未来を徹底的に考える。


① ""WMO温室効果ガス世界資料センターにおいて温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」データの提供を開始しました""

平成31年3月19日

気象庁
環境省
国立研究開発法人国立環境研究所
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

気象庁が運営するWMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)において、環境省、国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(平成21年打上げ)による観測データを平成31年3月19日(火)より新たに提供開始しました。

気象庁は、世界気象機関(WMO)のもと、平成2年から温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)※を運営し、温室効果ガスに関する唯一の世界データセンターとして世界各国からの観測データを収集・解析し、提供しています(別紙1参照)。

今般WDCGGにおいて、我が国の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(別紙2参照)が平成21年4月から取得した二酸化炭素濃度データの提供を新たに開始しました。これまでの地上、船舶、航空機等の観測データに加え、WDCGGにおいて初めて提供される衛星データとなります。
従来の地上、船舶、航空機による高精度な「点」のデータに加え、衛星による「面」のデータを組み合わせて使うことにより、地球全体の二酸化炭素濃度分布の長期的な監視や地域ごとの排出・吸収の収支把握などへの利活用拡大が期待されます。

(図 「いぶき」による二酸化炭素濃度分布例(平成30年5月))




今後も「いぶき」の後継機である「いぶき2号」(平成31年2月1日定常運用開始)を含む世界の衛星観測データの掲載を追加するなどデータの拡充を図り、気候変動の監視や世界の温室効果ガス削減に貢献してまいります。

※ 温室効果ガス世界資料センター(WDCGG) 衛星観測データページ
https://gaw.kishou.go.jp/satellite

○問合せ先

(WDCGGについて)

気象庁 地球環境・海洋部 環境気象管理官付
電話 03-3212-8341(内線4226)

(「いぶき」観測データについて)

国立環境研究所 衛星観測センター 
GOSATプロジェクト
電話 029-850-2966

(「いぶき」衛星、搭載センサ及び観測状況について)

宇宙航空研究開発機構 広報部
電話 050-3362-4374

(「いぶき」行政利用について)

環境省 地球環境局 総務課 研究調査室
電話 03-5521-8247

[別紙1]

☆温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)とは

 気象庁は世界気象機関(WMO)の要請に基づいて、平成2年より温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases:WDCGG)を運営しています。WDCGGは、全世界から報告される二酸化炭素やメタン等の各種温室効果ガス観測データを収集し、提供している世界で唯一の国際的な機関です。
WDCGGはこれらのデータを利用して様々な解析を行っており、その結果は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書や、WMO温室効果ガス年報として気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC)の締約国会議(COP)で毎年配付されるなど、温室効果ガスの現状を伝える活動に有効に利用されています。さらに、WDCGGが提供している観測データや解析結果は、世界の地球温暖化の研究者にも広く利用されています。
なお気象庁は、平成30年8月31日にWDCGGホームページをリニューアルし、データの形式と品質を改善するとともに、データの検索・表示の機能などを強化しました。

(WDCGG概要)




 🚀 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」とは

 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」は、環境省、国立環境研究所(NIES)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した、世界初の温室効果ガス観測専用の衛星です。二酸化炭素とメタンの濃度を宇宙から観測し、その吸収・排出量の推定精度を高めることを主目的にしています。平成21年1月23日の打上げ以降、現在も観測を続けています。
「いぶき」は温室効果ガス(二酸化炭素とメタン)を観測するセンサと雲やエーロゾルを観測するセンサの二つの観測機器を搭載しています(図A)。

「いぶき」のデータは、生データ(レベル1プロダクト)、気体濃度等の物理量に変換したデータ(レベル2プロダクト)、時間方向/空間方向に平均/内外挿したデータ(レベル3プロダクト)、モデルを利用して作成した吸収排出量データ(レベル4プロダクト)に大別されます。このうちレベル1プロダクトはJAXAが、高次プロダクト(レベル2~4プロダクト)はNIESが担当しています。プロダクト間の関係を図Bに示します。

「いぶき」の全ての標準プロダクトおよび関連する文書はNIESが運用するGDAS(GOSAT Data Archive Service、https://data2.gosat.nies.go.jp/index_ja.html)から無償公開されています。

温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)にて取得可能になる二酸化炭素濃度データ(Bias-corrected FTS SWIR Level 2 CO2 Product Ver.02.75)は、レベル2プロダクトのうち、FTS SWIR Level 2 CO2 Product Ver.02.72に対し、地上観測データとの濃度の違い(バイアス)を低減させるために経験的な補正を適用したレベル2プロダクトです。

(参考URL)

環境省:温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による地球観測
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/gosat.html

NIES GOSATプロジェクト
http://www.gosat.nies.go.jp/

JAXA 第一宇宙技術部門 GOSATプロジェクト
http://www.satnavi.jaxa.jp/project/gosat/

(図A 「いぶき」外観図)




(図B 「いぶき」プロダクトについて)


【nhk news web】 3月23日01:32分、""イチローが現役引退を表明(会見詳細)""

2019-03-23 20:55:52 | スポーツ;オリンピック、🏉、⚽、空手、野球、古武道、闘う女性は美しい…

(イチロー引退記者会見)




 ① ""イチローが現役引退を表明(会見詳細)""

2019年3月22日 1時32分 、大リーグ

大リーグ マリナーズ、45歳のイチロー選手が記者会見し、「きょうのゲームを最後に現役生活に終止符を打ち、引退することになりました」と述べました。

☆引退決めたのはキャンプ終盤

イチロー選手は引退を決めた時期について「キャンプ終盤だった。もともと日本の試合でプレーするところまでが契約上の予定だったがキャンプ終盤でも結果を出せず、それを覆すことができなかった」と述べました。


☆「自分なりに頑張ってきたとはっきり言える」

イチロー選手は引退の記者会見で思い残したことはないか問われたのに対し、「もちろんもっとできたことはあると思うが、結果を残すために人より頑張ったとは言えないが、自分なりに頑張ってきたとはっきり言える」と述べました。


☆「シーズン最後の日々 誰にもできないかも」

またイチロー選手は、印象に残っていることを問われると、「このあと時間がたったら、きょうが真っ先に浮かぶことは間違いない。いろいろな記録に立ち向かってきたが、そういうものはたいしたことではない。記録はいずれ誰かが抜いていくと思うが、去年の5月からシーズン最後の日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。そのことが、どの記録よりも自分の中ではほんの少しだけ、誇りを持てたことかなと思う」と述べました。


☆「力以上の評価は苦しかった」

イチロー選手は、現役生活で貫いたものは何かを問われ「野球のことを愛したことだと思う。これは変わることはなかった」と述べました。

さらに野球を楽しいと感じたことがあったかを聞かれ、「子どものころからプロになることが夢で、それがかなって、最初の2年、1軍に行ったり2軍に行ったり、そういう状態でやっているのは楽しかった。その後、力以上の評価をされるのは苦しかった。もちろんやりがいや達成感はたくさんあったが、楽しいと言われるのは違う。将来は楽しい野球をやりたい」と述べました。


☆「死んでもいいというのはこういう時かと」

イチロー選手は日本で迎えた大リーグの開幕シリーズについて、「すごく疲れました。僕にも感情あるんですよ。結果残して最後迎えたらいいなと。ヒットを打ちたかったし、期待に応えたい。当然ですよね。結果を残して最後を迎えたらいちばんいいと思っていたが、それがかなわなかったですね。それでもあんな風に球場に残ってくれて、そうしないですけど、死んでもいいというのは、死なないですけど、そういう表現をするのはこういう時なのかなと思います」と述べました。


☆「ことばにして表現 目標に近づく1つの方法」

またイチロー選手は「最低50歳までと思っていたし、それはかなわなかったので、有言不実行の男になってしまったが、その表現をしていなかったら、ここまでできなかったと思う。ことばにして表現することは目標に近づく1つの方法だと思う」と振り返っていました。


☆「監督は絶対無理だと思う」

イチロー選手は、今後の活動について聞かれると、「何になるのだろう。監督は絶対無理だと思う」と笑顔も見せながら話しました。


☆引退は「マリナーズ以外に行く気持ちがなかった」

イチロー選手は「首になるんじゃないかという気持ちはいつもあった。ニューヨークに行ってから毎日。マイアミもそうだった」と明らかにしたうえで、今回、引退を決意した理由を問われると、「マリナーズ以外に行く気持ちがなかったのは大きい。去年、シアトルに戻していただいて本当にうれしかった。去年、キャンプが始まる前やそのあと5月のタイミングでもおかしくなかったが、この春に向けてまだ可能性があると伝えられていた」と引退をめぐる時期について述べました。


☆アメリカのファン「認めてもらうとすごく近くなる」

イチロー選手はアメリカのファンについて「最初は厳しかった。大リーグ1年目の2001年のキャンプでは、『日本に帰れ』としょっちゅう言われた。ただことばではなく、行動で示した時の敬意の示し方は迫力がある。認めてもらった後はすごく近くなる印象で、がっちり関係ができあがる。シアトルのファンとは僕の勝手な印象だがそれができた。ニューヨークは厳しいところだった。ただやれば、どのエリアの人たちよりも熱い思いがある。マイアミはラテンの文化が強い印象で、圧はそれほどないが、結果を残さなかったら人が来てくれない。それぞれに特徴があっておもしろかったし、アメリカは広いな」と印象を振り返りました。


☆妻と愛犬に感謝

イチロー選手は、妻の弓子さんについて「いちばん頑張ってくれたと思う。試合前に妻が握ったおにぎりを食べるが、その数が2800個くらい。3000個握りたかったみたいなので、握らせてあげたかったなと思う。妻にはゆっくりしてほしい」と述べました。

また愛犬の一弓についても触れ、「ことしで18歳、さすがにおじいちゃんになってきたけれど懸命に生きている。その姿を見ていたら、自分も頑張らなければと本当に思った。2001年に生まれて2002年にわが家に来たが、現役を終えるまで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、大変感慨深い。妻と一弓には感謝の思いしかない」と述べたあと、涙をこらえるような表情も見せました。


☆「雄星 ちゃんとやれよという思い」「翔平 世界一の選手に」

イチロー選手は、菊池雄星投手と大谷翔平選手という大リーグの後輩に向けての質問に、「雄星のデビューの日に僕は引退を迎えたというのはなんか、いいなと思っていて、ちゃんとやれよっていう思い。短い時間だったが、すごくいい子だと思った。翔平は、けがを治して、あの大きな体で機敏な動きができるのはいないので、世界一の選手にならないといけない」とエールを送っていました。


☆「やりたいと思うからやる」

イチロー選手は、プロになる夢をかなえ、成功して何を得たかという問いかけについては、「どこからが成功でそうじゃないのか、僕には判断できない。成功という言葉は僕は嫌い」としたうえで、「メジャーリーグに挑戦する、新しい世界に挑戦するのは大変な勇気だと思う。ここはあえて成功と表現するが、成功すると思うからやるとか、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生む。やりたいならやってみればいい。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思うからやればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はない。基本的にはやりたいと思ったことに向かって行きたい」と語りました。


☆彡最後に…

 そしてイチロー選手は、最後に、「アメリカに来て、メジャーに来て、外国人になったことで、人のことをおもんぱかったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れた。これは体験しないと自分の中からは生まれない。孤独を感じて苦しんだことは多々あったが、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思う。だから、つらいこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然だが、エネルギーのある、元気な時にそれに立ち向かっていく。人として重要なことなのではないかと感じている」と話し、1時間20分余りに及んだ引退会見を締めくくりました。