(イチロー選手)
① ""マリナーズ イチロー 第一線退く意向 球団に伝える""
2019年3月21日 19時48分 、大リーグ
大リーグ・マリナーズ、45歳のイチロー選手が、第一線を退く意向を球団に伝えたことが、球団関係者への取材でわかりました。イチロー選手は今後、会見を開いてみずからの考えを明らかにするということです。
イチロー選手は去年5月、球団の特別アシスタントに就任して公式戦から離れて以来、10か月ぶりに20日、東京ドームで行われたアスレティックスとの開幕戦で大リーグの公式戦に復帰し、今夜も東京ドームでの試合に先発出場しています。
この開幕2連戦のあと、マリナーズはアメリカに戻り、28日にホームの開幕戦を迎えますが、イチロー選手は、今後、第一線を退く意向であることを球団に伝えたことが、球団関係者への取材でわかりました。
イチロー選手は開幕前のオープン戦から不振が続いていて、出場選手の入れ替えがある今月28日のアメリカでの開幕戦でベンチ入りできるかどうか、注目されていました。
イチロー選手は今後、会見を開いてみずからの考えを明らかにするということです。
☆彡 イチロー選手
イチロー選手は45歳、愛知県の愛工大名電高校からドラフト4位で指名され、1992年にプロ野球のオリックスに入団しました。
3年目の1994年に当時の仰木監督のアイデアで登録名を「鈴木一朗」から「イチロー」に変えて一気にブレーク、独特の振り子打法も大きな注目を集め、この年、プロ野球史上初のシーズン200本安打を達成しました。
ここから7年連続で首位打者に輝き、2000年のオフに入札制度のポスティングシステムを使って、憧れだった大リーグのマリナーズに移籍しました。
マリナーズでは1年目からレギュラーとして活躍し、「レーザービーム」と呼ばれた強肩や俊足に加えてヒットも量産して、いきなり首位打者のタイトルを獲得、さらに盗塁王にも輝いてアメリカンリーグの新人王と最優秀選手にも選ばれました。
ここから大リーグでも毎年200本以上のヒットを打つ活躍を続け、2004年には大リーグのシーズン最多安打記録を更新する262本のヒットを打って、2回目の首位打者となりました。
そして、2006年に初めて行われたWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでは日本代表の中心選手として初優勝の原動力となったほか、2009年の第2回大会でも韓国との決勝でイム・チャンヨン(林昌勇)投手から決勝タイムリーを打って2大会連続の世界一に大きく貢献しました。
2010年には大リーグ史上初の10年連続200本安打を達成するなど、マリナーズの主軸として活躍を続けましたが、2011年には大リーグ移籍後、初めてヒット数が200本を下回り、翌年のシーズン途中にヤンキースに移籍しました。
ヤンキースでプレーしたあと、2015年にマーリンズに移籍し控えの外野手として出場機会が限られる中、徹底したトレーニングと体調管理を続けて2016年、ピート・ローズ選手が持つ大リーグの通算安打記録4256本を日米通算で超え、さらに8月には大リーグ史上30人目となる通算3000本安打の金字塔をうち立てました。
イチロー選手は昨シーズン、古巣のマリナーズに復帰して、開幕戦はレギュラーで迎えましたが、去年5月、球団の特別アシスタントに就任し、公式戦から離れていました。
それでも、チームに帯同しながら、いつでも試合に出られるよう、練習を続け、20日、東京ドームで行われた今シーズンの開幕戦で公式戦復帰を果たしていました。
☆彡 マリナーズ 若手育成を重視の姿勢
プレーオフ進出から長らく遠ざかっているマリナーズは、昨シーズン終了後、ベテランの主力選手を放出して、チームの再建にとりかかりました。
マリナーズは今後、数年かけて若手の選手を育成し、プレーオフ進出の常連になることと、初めてのワールドシリーズ制覇を目標にかかげています。
こうしたチーム方針の中で、45歳のイチロー選手を起用し続ける流れはありませんでした。
マリナーズが、27歳の菊池雄星投手について数年後に投手としてピークを迎えて貴重な戦力になると判断して、契約を結んだのも、こうしたチーム方針によるものです。
マリナーズのジェリー・ディポ-トゼネラルマネージャーは、ことし1月にチーム方針を発表した会見で、イチロー選手と今シーズンの契約を結んだ理由について、「イチロー選手と契約した目的は偉大な選手をグラウンドに戻すためだ。東京での開幕戦後は若い選手を成長させることが目的になる」と述べ、日本での開幕シリーズのあとは、ベテランのイチロー選手を特別扱いせず、若手の育成を重視する姿勢を早くから明確にしていました。
※ イチロー選手は、凡太郎の永遠のヒーローです。偉大な野球選手というだけに留まらず
人生を真剣に生きるという姿勢にも魅せられて来ました。これからの身の振り方は、どう
なるのでしょうか!? 球界に残るとしても、単なる打撃コーチでは、役不足ですし…。