じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

知事公館へ

2016-09-12 19:31:20 | 日記的雑談
宮城県知事公館と言う所へ言った訳です。
へぃ、勿論造園科の実習でありまして、木を挟みに行った訳であります。
切るんじゃ有りませんよ・・・庭師は木は切るんじゃなくて挟むか、詰めるか、外すか、なんでありまして、切らないのであります。
まっ、現実的にはノコギリで枝でも幹でも切っちまうし、場合に拠ってはチェンソーまで引っ張り出すんですけれども、しかし、剪定に限っては切らないのであります。

と、言う事で、こんな大それた場所で剪定なんか出来る身分じゃないんですけれども、しかし、宮城県の持ち物なんで県の学校の造園科と言う事で剪定できるんでありましょう。


元は仙台城の何処かの門であった物を移築したとか


大正のころの建物だそうで・・・モダンです


宮城県のマーク「萩」のステンドグラス


中庭から見ると私ん家と良く似て・・・無い、な 

と、言う事で、とても由緒と歴史の有る知事公館なんですけれども、その手の事に興味のある人は宮城県のホームページに飛んで読んで下さい・・・まっ、今は迎賓館でありますが、一般にも貸し出ししてまして、結婚式とかクラス会とか、お金さえ払えば誰でも利用出来るんだそうです。
しかし、ナンと申しましょうか、県民の財産なんだから県民に開かれるのは良い感じとも思いますが、でも、重い扉の奥が貧乏一般県民とは無縁な世界と言うのも悪く無いけどな、ナンて事も思ったりして。


梯子の左側とその奥の剪定をやる訳であります


オッサン コレとコレを剪定しました の図

と、言う事で、本日は一番苦手な松の剪定をやった訳ですが、自分から率先して手を挙げ、特上の剪定で定評のある平間先生に教えを請うた訳であります。

いや、我が造園科には5名の講師がいる訳ですが平間先生の鋏は神業でありましてとても言葉では表現できない技なのであります。
平間先生曰く「いいですか? どこを切ったのか分かりますか? わからないでしょ?」生徒一同「わかりません」
平間先生曰く「そーでしょ!!! わからないでしょ!!! だって、切ってないんですから」と言うお茶目な先生なのですけれども、その腕はおそらく全国区でも特上クラスだと思う訳であります。

と、言う事で、この度の剪定を千歳一隅のチャンスと捉え、真っ先に手を挙げて黒松を選び、平間先生の手ほどきを受けた訳であります。

で、最初に少しお手本を見せて頂いて自分なりに挟んで行った訳ですが・・・ナンとぉ~、巡回して来た先生から「おっ、きれいだね、それならお金貰えるよ」と、お褒めの言葉を頂いた訳であります。

なので調子に乗ってもう一本やってみたんですけれども、最初の一本は先生なら2時間はかからないと言うのに3時間を費やしましたが、次の一本はしっかりと2時間で仕上げた訳であります・・・都合5時間で松を2本、は、まずまずだと悦に入っている次第であります。

いや、造園屋は道が違うかもしれないなんて思いつつある今日この頃でありましたが、しかし、本日のような喜びを味わっちまうと・・・やっぱし庭師も悪く無い、なんて思う訳であります。

まっ、造園屋では下働きばかりで身分は土方な訳でして、本日のように花形の木に触れるのは殆どあり得ない訳であります・・・それが嫌と言いますか、辛いんですよねぇ。

さぁ、私もとうとう苦手な松を克服した感じでありまして、もーこーなったら剪定する樹木はアレです・・・矢でも鉄砲でも持って来い、でありまして、ビビル事は無いと確信した次第であります。

入学して僅かに4ヶ月・・・それでこの気分と言う事は~造園屋と言いますか庭師の道って結構底が浅かったりして・・・ナンチャって、嘘です。
取り敢えずナントカ格好をつけられる程度の腕では未だ未だなのは百も承知二百も合点であります。

明日は垣根作りの実習であります・・・来年の造園技能士二級の試験課題の四つ目垣製作であります・・・ノコギリ挽いて、シュロ縄で竹を結んで、と、まぁ、これも楽しいのでありますが・・・。

と、言う事で、私は本日の出来映えにとても満足しつつ、明日の為に今日は寝る、であります。

では 皆様 おやすみなさい、と







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