じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

遠足に行って来ました

2016-09-27 20:15:56 | 日記的雑談
還暦を過ぎてから学校の遠足に行くとは・・・それも、引率とか付き添いとかじゃ無くて自分が生徒で主体的に参加するとは夢にも思っていませんでした・・・が、事実は小説よりもビックリ!!! と、言う事で、本日は校外実習の中でも一番楽しみだった平間先生の庭見学と言う表向きの遠足でありました。

さて、いつものマイクロバスで学校を8時半頃出発しまして、一路白石城へと向った訳です。
目的は城の石組みの説明を頂く事でありました。

が、8時半に学校を出て仙台バイパスの卸町から名取り方面へ向うと言うのは、仙台市内で一番と二番に人身事故の多い交差点を通過すると言う、恐ろしい渋滞の交通難所を通過する訳であります。

で、当然の如く大渋滞にハマりましてバスは動かなくなっちまったのであります・・・で、生徒も子供じゃないんで全員で銭を出すんで高速道路で行こうよ、と、駄々をこねた訳であります。

で、さっさと高速に乗り快調に白石方面へ急いでいた時、バスが突然愚図り出した訳であります・・・運転手さん曰く「吹けない」と言う事で、やがてエンジンが停まっちまって高速道路に立ち往生した次第でありました。

で、全員が白けた諦めムードに浸った時、運転手さんがセルを回した訳であります・・・音沙汰無しの気配から数回目、何やら反応があったと思ったらエンジンが掛かった訳であります・・・取り敢えず一般道に下りて近くの三菱へ行こうと言う事になった訳ですが、バスは専門の工場な訳でして仙台まで戻るのかと思ったら、運転手さんが仙台空港のそばに大型専門の三菱があると言う事で一目散に駆け込んだ訳です。


三菱の工場で整備待ちのバス

で、話しを聞けばこのバスは昨日車検から上がって来たばかりとの事で宮城県職員の引率者が息巻いちまった次第であります・・・怒ったって早く直る訳じゃないのに大人気無いなぁ~と、冷ややかに眺めつつ、このように小さな事を大きく捉える体質じゃないと公務員は勤まらないのか? それともこの人特有の癖なのか? ナンて事を観察していた訳であります。

と、言う事で、待つ事久約1時間・・・ここまで走って来たと言う事は取り敢えず走れると言う事で、整備の人も原因不明と言う事だった訳です・・・ホントは燃料にチョビットだけのエアーでも入っていたんじゃないの?と、思いましたが異常なしと言う事で再出発した訳です。


宮城県高等技術専門校 白石校 の卒業制作庭園 1


宮城県高等技術専門校 白石校 の卒業制作庭園 2

いや、宮城県高等技術専門校は県内に4カ所有りまして、造園科はその中に3カ所ある訳です。
その中の一つ「白石校」へ行ったのであります。
アレです・・・楽しみにしていた白石城の石組みは時間的な事でパスになっちまったのであります・・・で、白石校へ来た次第であります。

で、白石校は明日が卒業式でありまして、卒業制作庭園も出来上がっている訳です。
で、卒業記念に制作する庭は引率の平間先生が指導したと言う事で結構良い出来なので見せに来たような次第であります。

いや、ハッキリ言って仙台校の負けです・・・庭の設計は和風を基調としながらもガーデニングの要素を取り入れた今風とも言えるデザインでして、良い出来映えでありました。
そして、石組みの良さがなんとも言えず味がありまして、主役の松との相性も確かでありました・・・この庭が造れるならば十分に金が貰える技量であり、その価値のある仕事でありました。

で、一番驚いたのは学習環境の良さであります。
雨天でも庭園製作実習の出来る体育館みたいな練習場が有る訳です。
土の地面があって高さも十分・・・これなら毎日予定が狂う事も無く製作練習に励めるな、と。
しかも、校舎は冷暖房完備・・・ヤブ蚊対策に蚊取り線香を炊きながら窓を全開にしつつ汗だくで座学の授業を受ける仙台校とは雲泥の差であります。

あっ、白石校が明日卒業式なのは始まりが一月早いからなのであります。
我が校は5月18日からですが白石校は4月の初めからだったのであります。

しかし・・・同じ県立の専門校でこれ程の差があるとは驚きでありました。
その他にも実習場の敷地の広さや材料の石や岩の豊富さも特筆物でありまして我が校ではこの庭は材料的にも政策不可能だな、と、落胆しちまいました。

が、しかし・・・白石校には樹木が少ない訳です。
新しい学校なだけに剪定実習用の樹木が少なく我が校のように一人一本とか、ナンなら昼休みにも適当に見繕って剪定の練習などとは出来ない環境なのであります。
でありますから、ハッキリ言って剪定の腕は我が校の方がかなり上じゃないかと、練習用の木を見て感じたんですけれども・・・そこは失礼なので言わずに黙っていました。


平間先生が手掛けた庭の茶室「如心庵」


茶室のにじり口を入る同級生

で、次に見学に行ったのは柴田町にある「如心庵」と言う茶室の日本庭園でありました。
この庭は先生が造った庭でありまして石を削るのまで自分でやったと言う事でして、本当に見事な庭でありました。
全ての配置が古からの理に則ってありまして「侘」と「寂」の織りなす彩が形になっておりました。
いや、平間先生は凄いであります・・・殿先生の講釈よりも簡潔で完結で、現実にそれを造っちまっている所が凄いと思う訳でして、脱毛であります・・・もとい、脱帽であります。
アレです・・・先生の顔で開けてもらって入れましたが、普通はお茶会などの時にしか開いていないそうでして、ケチ臭い・・・と、言うよりも開けといても普通は興味も無いですかね?


先生の御宅の集落の「農家レストラン」での昼食

寂れ行く農村に一花咲かせたいと言う事で先生の肝いりで開かれたのが「農村レストラン」なのだそうであります。
地域の活性化としてはありがちな手段ですけれども、無理をしない態勢が功を奏しているのか、もう長いこと続いているようでありました。
地元の野菜やらが中心の料理は贅沢では無くどちらかと言えば質素なんですけれども、素材が良いからか、どれも美味しい物ばかりでした。
中でも「くるみ餅」は、突きたてだそうでして絶品と言っても過言ではない物でありました・・・運転手さんが胃を摘出した人でして食べられない、と言うんで貰って二個も食べちまいました。


先生が管理している個人宅の庭 1


先生が管理している個人宅の庭 2


先生が管理している個人宅の庭 3

いや、凄い、そして素晴らしいの一言でして、あまりのスケールの大きさに唸っちまいました。
小さな山の斜面を一つぜんぶ庭にしちまった感じでして、手入れのされた庭と呼べる部分と自然の木が茂る山の部分の調和に全く無理がないのであります。
アレです・・・庭木の手入れの善し悪し銘木を見るなどと言うケチな庭ではなく、自然の造る造詣と庭師が捻り出した人口の造詣が勝負するのではなく渾然一体となって調和しちまう・・・まっ、とても上手くは言い表せませんけれども、ナンでアレ凄い庭でありました・・・うん、凄い、が一番適切かも。

個人宅なのでお名前は伏せますけれども、こん物を大正時代に作って今も維持していると言うのはどんだけの金持ちなのか? ナンて事でも大いに驚いた次第であります。

私しゃ先生に売り込んでしまいました・・・この庭の手入れをする時には日当は無しでも来ますから是非読んで下さい、と。
それくらい関わってみたい・・・たとえ職人が切った枝葉集めの下働きでもいじってみたい庭でありました。

で、その後、もう一軒、先生が40歳の時(只今71歳)に造った庭を見せて頂きました。
これも見事な石組みでありましたが、先に見ちまった庭があまりにも超弩級の物であった為に少し感動が薄れちまいました・・・それでも植栽には100年物のかと思しき松などがあって素晴らしい庭でありました。

と、言う事で、本日も庭の話しばかりになっちまって興味の無い方にはアーコリャコリャ的でありますが、まっ、私も後1ヶ月で卒業であります。
そうすればまた今年もスキー場便りの毎日になる訳でして・・・なにっ?どっちにしても興味ない、ですと? だょねぇ~。

と、言う事でもう9時半であります・・・半ジジイは寝る時間であります。

では 皆様 おやすみなさい




コメント
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