海の向こうの山並みはネグロス島
10月になるとドゥマゲッティーはそろそろ風向きが変わる。
西風が吹き始めると季節の変わり目を感じる。
雨がふる事も多く、そのふり方は凄まじい場合がある。
日本でも夏場にワイパーの効かない雷雨を経験する事があるが、それが可愛らしく思える振り方だ。
そんな日はきまってトラックやジプニーの横転事故がある。
滑りやすい路面に擦り切れそうなタイヤ、川のように流れる雨の道をろくにワイパーも効かない車で飛ばすのだ。
人も容赦なく叩き付ける雨に気を取られて車の接近に気付かない。
車が人に気付いて急ブレーキをかけてスリップして横転・・・こんなような事故が必ず起きる。
街の役場に免許の申請に行った。
LTOという、日本の免許センターと陸運事務所をいっしよにしたようなところに行って申請した。
1インチ×1インチの写真を持っていけば、英語の国の人は自国の免許証から書き換える形で簡単に取得できる。
英語の免許でない場合、英語表記の国際免許証か、領事館や大使館で証明書をもらってこなければならない。
それも面倒で、なおかつ、毎日たいしてすることもないと言う人は、LTOで行っている講習を受ければ免許はもらえる・・・らしい。
それも面倒で、なおかつ、毎日たいしてすることもないと言う人は、LTOで行っている講習を受ければ免許はもらえる・・・らしい。
ちなみに日本で言うところの実地試験などは無い・・・らしい。
なぜ・・・らしい、ばかりが多用されるのかは、私の語学力の無さによるもので、相手の説明をちゃんと理解できないからなのである。
なぜ・・・らしい、ばかりが多用されるのかは、私の語学力の無さによるもので、相手の説明をちゃんと理解できないからなのである。
私は普段の足として、また、少人数のダイビングの移動に元は日本から来たフィリピン製の「マルチキャブ」という車に乗っている。
街の人たちは「イージーライド」と呼ぶその車の実体は、日本の軽トラックである。
しかし、完成車で輸入すると関税が高いらしく、輸入される時にはスクラップやパーツとして入ってくるらしい。
なんと、私の軽トラは左ハンドルである。
なんと、私の軽トラは左ハンドルである。
もとは日本車なので右ハンドルだったが、こちらに来て左ハンドルにする手術を受けている。
右の床には溶接で穴埋めがされ、左側には不思議な付き方のハンドルまわり一式がついている。
左ハンドルの日本車、聞こえはちょっとカッコよい・・・ダメ?
排ガス規制など無いのでエンジンの吹けはすこぶる良い。
なんならマフラー無しで直管でも良いのだ?・・・だめかな?
買って初日に早々とオーバーホールに出した。
タイミングベルトとファンベルトの交換、ラジエターの洗浄(はずして洗浄)。
燃料フィルターの交換とEGIのセッティングと結構な仕事であるが、これを3時間で仕上げた。
パーツ代1000ぺソ、工賃350ぺソ。総額3400円だった。
驚異的に早くて安いことに驚いたが、一抹の不安はぬぐいきれなかった。
(2001年10月12日に書いたものです)