年が明けてからすぐ、天候は不順になり、ドゥマゲッティーは寒くなりました。
年末年始は書き入れ時のはずがお客さんも無く家で一人きりだったので顔見知りを探して街に飲みに出かけました。
しかし今年は観光客が少ないようで街中の溜り場も閑散としていました。
結局は飲み友達も見つからず一人で寂しい年越しの酒を飲んだのでした。
フェリーターミナルの桟橋では爆竹が鳴らされていましたが街全体は静かでした。
それでも晩飯を食べに行ったトシーノプラザでは大型のスピーカーを設置した簡易ディスコで盛り上げようとしていました。
それでも晩飯を食べに行ったトシーノプラザでは大型のスピーカーを設置した簡易ディスコで盛り上げようとしていました。
ここに若者が繰り出して来るのはカウントダウンの時刻で私がいた9時頃、人影はまばらでした。
閑散とした広場では針金で釣り下げられたミラーボールの下でストリートチルドレンが踊っていました。
閑散とした広場では針金で釣り下げられたミラーボールの下でストリートチルドレンが踊っていました。
私はトシーノプラザへお客さんを案内するのが好きです。
自分のお気に入りの場所なので案内するのですがほとんどの人は気に入ってくれます。
屋台の集合体、トシーノプラザの前は未舗装の道路で昼間ならもうもうと立ち上るほこりが見えます。
皆は土ぼこりの中で飲み食いしているのですが夜は土埃は見えないので気にはなりません・・・そう言う問題ではないか?
手づかみで串焼きの鳥やブタを食べるのですが満足に手を洗う設備もありませんしトイレも有りません。
屋台の集合体、トシーノプラザの前は未舗装の道路で昼間ならもうもうと立ち上るほこりが見えます。
皆は土ぼこりの中で飲み食いしているのですが夜は土埃は見えないので気にはなりません・・・そう言う問題ではないか?
手づかみで串焼きの鳥やブタを食べるのですが満足に手を洗う設備もありませんしトイレも有りません。
常識的に考えれば女性は難儀する場所なのですが嫌がられたことは未だにありません。
屋台のおばちゃん、ナナイは気を使ってフィリピン人には出さないペーパーナプキンを一袋テーブルに置いてくれます。フィリピン人なら2~3枚で足りてしまうペーパーナプキンを日本人は3~4人で一袋を使い切ります。
ある日、勘定を払う時にビールが2本多く付いていたので尋ねてみると、ペーパーナプキン代だと言われました。
なんだかサービスが良いなと思ったら、やはりでありました。
不衛生で?騒々しいく勘定も怪しい?
それでもここの雰囲気はドゥマゲッティーの庶民の夜の顔なのだと私は思っています。
この屋台にお客さんを案内して食事をしていて毎回思う事があります。
私らが食事をしているテーブルの下に野良猫や野良犬が集まって食べ残しをねだります。
犬好き、猫好きの違いは有ってもほとんどの人が食べ残しの鳥の骨や串焼きの魚の頭などを与えます。
中には食べ残しとは言いがたい、食べている最中の物を与える人も居ます。
私はこの時に軽く冗談のように「今にもっと可愛いいのがもらいに来るから・・・」と言い、犬猫に与えるのは止めた方が良いと言います。
その理由は、ストリートチルドレンが骨に残ったわずかな肉を求めてずっとこちらの様子をうかがっているからです。
彼等は食べている最中に来る事はほとんどありません。
彼等は食べている最中に来る事はほとんどありません。
暗黙のルールなのか食べ終わったのを見計らって近づいて来ます。
そして言葉は発せず、残り物の骨を指差して口に運ぶ仕種をします。
外国人の旅行者が食べ残す時はまたと無いチャンスなので必ず現れます。
彼等の最大のライバルが野良猫や野良犬なのです。
犬や猫は食べている最中でも押し掛けて来るので有利なのです。
ストリートチルドレンもそうしたいのは山々なのでしようが食べ終わる前に侵入すれば屋台の人たちに追い払われてしまうので我慢しているのでしよう。
南風の便りと題して、島の楽しい話や南国チックな話しを書く予定でこれを初めたのですが、時間を経るに連れてだんだんフィリピン影の部分が見えてきて時々話題がずれてしまいます。
バレンシァの美味しい「ハロハロ」の話しを書いても、私ではほとんど伝えることはできません。
私の見る目が南国チックとは掛け離れているのでありましょう。
まあ、真剣に読んでいる人も居ないとは思いますが。
・・・では また
ではまた。
(2003年 2月6日 書きました。)