夏が来たました
街に夏が来て風向きは南が多くなり、雨の少ない季節になりました。
この街で3度目の引っ越しをして、地獄のような騒音とは無縁の静かなバランガイに越しました。
住所は「BANIRAD SANTAMONICA」です。
この街でサンタモニカホテルに泊まった方なら聞き覚えが有ると思いますが、ホテルの直ぐそばです。
ハイウェイからビーチに向かって行く小道の途中にニッパ椰子の林が有ったのを覚えていませんか?その林の辺りです。
今度の家は庭が広く、バナナ、パパイヤ、マンゴーなどが実り、タリサイやジェミリーナが木陰を作ってくれます。
今度の家は庭が広く、バナナ、パパイヤ、マンゴーなどが実り、タリサイやジェミリーナが木陰を作ってくれます。
木陰にハンモックを吊っての昼寝は風通しが良くて気持ちが良いです。
家の周りはニッパ椰子の林で湿地です。
たぶんこの場所は埋め立て地だと思います。
だから、車を庭の奥に入れようとするとタイヤが埋まって出られなくなります。
そして、先住者と思われる蟹の巣穴が、そこら中に空いています。
ジェミリーナの木には螢が沢山とまります。
風が無く、じっとりと汗ばむような日にたくさん飛ぶようです。
螢の種類分かりませんが体は小さく細長く、しかし青く強い光を発します。
蛍はなぜかジェミリーナの木が好きなようでタリサイにはあまりとまりません。
蛍をビサヤ語で「アニニポット」といいます。
家の電気を消して星空と蛍の光が重なっ時は幻想的です。
家の電気を消して星空と蛍の光が重なっ時は幻想的です。
1月頃には鳴かなくなっていた蝉がまた鳴き出したのでやはり夏なのでしょう。
ジェミリーナの木にアニニポット、可愛らしい言葉の響きが気に入っています。
夏を知らせるものがもう一つ目立っていました。
「スイカ」です。
日本のようなしま模様の有るものは珍しく、大人の頭位の大きさで濃い緑色をしたものが売られています。
中身は同じく真っ赤です。
値段は果物の中では高い方で3キロ位の物で80ぺソ=220円です。
強烈な日射しで乾ききった時、冷えたスイカは他のどんな飲み物よりも美味しく感じます。
強烈な日射しで乾ききった時、冷えたスイカは他のどんな飲み物よりも美味しく感じます。
スイカは小振りなので一気に半分くらい食べてしまいます。
スイカの選び方を果物屋が私に教えてくれました。
彼は得意げに「真ん丸で色が濃く、つやが有って重いもの」と私に教えてくれました。
「そんな事なら私だって知っているよ」と言いながら、「日本ではもう一つコツが有って、スイカを叩いてポクポク良い音のする物を選ぶのさ」と付け加えました。
すると、こちらの言葉で叩く事を「ポクポク」と言うらしく、果物屋はポクポク、ポクポクと言いながらスイカを叩いて面白がっていました。
花の見ごろは3月が一番かもしれません。
これから暑さが続くと花は少なくなります。
そして、ドゥマゲッティーの強烈な日射しはこれから半年以上も続きます。
木陰のハンモックで昼寝はいかがですか。
スイカを冷やして待っています。
・・・ではまた。
ではまた。
(2002年 3月17日 書きました)