ニモ
中国・韓国製品
少し前まで、フィリピンの電化製品は日本製しか無かった。
扇風機、テレビ、冷蔵庫、CDプレーヤー、炊飯器、なんでも日本製だった。
一流どころと無名メーカー、様々が入り乱れていたが、日本ブランドが信頼されていた。
例えば扇風機などは以前から安い中国製が売られてはいたが、品質の面で受け入れられていなかった。
日本のブランドのパナソニックやソニーは高いが丈夫で長く使えて得だ、で通っていたのだ。
日本ブランド製品は大半がマレーシアなどのアジア製で、決してメイドインジャパンでは無いのだが、それでもジャパンは強かった。
中国製のコピー物が出回っているのだがそのネーミングには笑ってしまう。
ソミ-やナイワなどは、ウォークマンタイプのテーププレイヤーで良く売られていた。
あれから僅か2〜3年で安売り専門店や郊外のスーパーに限って言えば、日本製の家電品は皆無になった。
ほとんどが中国製か韓国製に取って代わったのだ。
エアコン、冷蔵庫、電球や蛍光灯は韓国製が多く、テレビとCDとDVDプレーヤーが中国製でスーパーの家電売り場から日本製消えた。
市内の電気店では安い中国製よりも日本ブランドが勢力を保っているが、それでも価格競争が厳しい為か、テレビなどは旧型の球面ブラウン管の安物が主流だった。
液晶テレビやワイドフラット画面はまだまだ高嶺の花と言ったところで、今のフィリピンには中国製品が一番浸透しやすいのだと実感する。
今テレビで一番売れているのはPENSONICである。
21インチのステレオのブラウン管テレビで9800ペソである。
9800ペソは公務員の一月の給料位の金額である。
ちなみに文房具や紙類も韓国と中国に席巻されてしまっている。
ちなみに文房具や紙類も韓国と中国に席巻されてしまっている。
もう日本製のボールペンを有り難がって使う時代は終わったのだ。
COKARION・フェリー
急に日本に帰らなければならない用事が出来て、夜のフェリーでセブに向かった。
夜の11時30分にドゥマゲッティーを出航して翌朝6時30分にセブの港に入るコカリオン・フェリーに乗った。
夜の11時30分にドゥマゲッティーを出航して翌朝6時30分にセブの港に入るコカリオン・フェリーに乗った。
以前同じ名前の船でミンダナオのダピタンまで行った事が有ったが、その船とは違うコカリオンのようだった。
あの時の船よりもひと回り小さく感じた。
セブまで420ペソのエアコンの部屋のチケットを買って乗り込んだ。
デッキの安い2段ベットもエアコン部屋の2段ベットも、スペース的には変わらない。
いや、足下のスペースはエアコンの部屋の方が狭く、私の身長では足は伸ばせなかった。
しかし、エアコン部屋のベットにはシーツと枕と枕カバーの清潔な物が配られるので気分は良かった。
しかし、エアコン部屋のベットにはシーツと枕と枕カバーの清潔な物が配られるので気分は良かった。
この船ではここが一番良い部屋なのだが、走り出してからはエンジン音が部屋にこもってうるさかった。
船に慣れない人や気になる人は眠れないだろう。
日本のフェリーは入港してから次の出航まで、けっこう長い時間停泊しているがコカリオンは車の積みおろしも素早く、入港してから次の出航まで1時間半程度である。
車、野菜、ブタ、ニワトリ、人間、建築資材、大量の段ボール箱などが手際良く積み込まれる。
日本のフェリーとコカリオンの最大の違いは、安全に対する基準なのだろうと思う。
多分、コカリオンが沈めば大量の遭難者が出るだろうと思う。
非常用通路は荷物で塞がっているし、誘導灯も有ったり無かったりである。
救命胴衣も見かけはするが、数量や状態は?である。
私にはフィリピンスタイル、日本スタイル、どちらでも良いと思える。
安全面で信用ならないなら乗らなければ良いだけだ。
快適で安全なフェリーにするのは簡単だがその分のコストが運賃に跳ね返る。
金の無いフィリピン人は安全を神に任せ老朽化した船に乗り続ける方を選ぶと思う。
命の責任は自分で持つ分ローコストで縛りのゆるい社会が住みやすいと思う私はフィリピン呆けだろうか。
フェリーは6時30分ぴったりに接岸した。
サイドスラスターは無いと思える船の操船は見事だった。
接岸する前にタラップは降ろされ、先端が地面に着くのと同時にゲートが開けられ下船できた。
接岸する前にタラップは降ろされ、先端が地面に着くのと同時にゲートが開けられ下船できた。
私は7時50分発成田行きのフィリピン航空に乗るので急いでいた。
港から空港まで、混んでいなければタクシーで20~25分だ。
搭乗手続き前の荷物検査に手間取ら無いことを祈りつつ客待ちしていたタクシーに乗り込んだ。
7時ちょうどに空港に着いたが国際線の搭乗カウンターはまばらで拍子抜けした。
では、また。
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