行き先は宮城県登米市津山町柳津大柳津63の「柳津虚空蔵尊」でありまして、午前9時半の出発でありました。
我が家からの推定距離は75キロとお手軽でありますが本日は手元不如意につき高速道路を使わず下道で行くと決めたので所要時間は概ね二時間と読んだ次第であります。
あれです、道は知っているんですが一応スマホのグーグルナビをセットしました。
しかし、下道を選択したにも関わらず10分もすると「新しいルートが見つかりました」と言って選択を迫る訳ですがグローブをしているのでポチが効かないのであります。
で、放っておくと勝手に新ルートに切り替わるので屁の役にも立たないバカヤロウでして苛々の元になったのであります。
まっ、そんなことは無視してズンズンと進み一時間ほどで三陸自動車道の鳴瀬奥松島インターに到着し無料の高速道路に乗った訳であります。
いや、高速道路って言うくらいですから速いもんでして、ずいぶんのんびり走ったにも関わらずものの30分で柳津インター到着であります。
で、雪解け水を受けて滔々と流れる北上川など眺めつつ10分と走らずに柳津虚空蔵尊到着でありました。
曲がった先の杉木立辺りが虚空蔵尊
いや、私ゃ虚空蔵尊手前の里山的風景に惹かれましてバイクを停めたんですが、この道が舗装道路でなければ馬に乗った若殿や駕籠に揺られたご新造さんが表れるかと思わせる佇まいでありました。
趣のある山門をくぐって本堂へ
本尊は虚空蔵菩薩です
この奥には お寺cafe 夢想庵 があります
柳津虚空蔵尊はおみくじのメッカ!!!
いや、私ゃ信心も無いくせに神社仏閣を見るのは大好きですが、この寺ほどおみくじのバリエーションが多い寺は見たことがありません。
まぁ、なんと申しましょうか、こんな沢山の御託宣を背負わされる神様や仏様の身にもなってみろと思いましたが、人様の商売ですので、まっ、いいでしょう。
余談ですが、古来のおみくじは庶民のものでは無く神事だったのであります。
なのでおみくじを引くには、まず身を清め、口や手も潔め、観音経を3遍唱えた後、さらに33度礼拝してやっとおみくじを引くことが許されたのであります。
と、言うことで、東北で虚空蔵尊というと会津柳津の福満虚空藏尊圓藏寺も有名ですが、自分としては会津の虚空蔵尊が格上に見えました。
いや、随分昔に訪れたきりだったんですが、こんな寺だったかなぁ、なんちゃって。
さて、虚空蔵尊で霊験新たかな気分に浸ったんですが敷地的規模が小さいので意外と早く終わってしまったのであります。
家に帰るとしても、その前に昼飯を食いたいし・・・。
そーだ!!! 近くの道の駅に行こう!!!
と、いうことで名前だけ知っていた「津山道の駅 もくもくランド」へ行ったんですが、虚空蔵尊からはすぐでして10分程で着いちまいました。
もくもくランドは木製です
ハンバーグカレー弁当 400円
あれです、もくもくランドは津山町の名産品の杉で作られた木造の施設でして木のぬくもりを感じる心地好い処であります。
で、飲食スペースもあったんですが私は「日替わり弁当400円」の張り紙を見つけ中身も確かめずに注文したわけであります。
さて、外のベンチで待つこと10分で出された弁当がハンバーグカレーだったわけですが、いや、あなた、今時400円って、税込みですぜ。
しかもカレーはキノコがたくさん入って絶品ですし、てっきりマルシンハンバーグと思ったものは手作り、と大満足でありました。
あれです、この施設は木工体験や木工製品の展示が売りなんですが我が宮城県は只今絶賛まん防中なのですべて閉まっておりました。
さて、腹も落ち着いたしさっさと帰っても良いんですが、来る途中に見た「みやぎの明治村のみち」って看板が気になったので検索したわけです。
すると左程遠く無いし、なにやら私好みの街並みが味わえそうな感じでして、では参ろう、なんちゃって。
高倉勝子美術館
いや、なんだここは、角館か? ってな雰囲気で桜と町並みが香ばしく一瞬で好きになってしまいました。
で、バイクを停めた駐車場のまん前がこれまた素敵な建物で、これはなんですか、と近づくと「高倉勝子美術館」でありました。
高倉勝子は郷土が誇る日本画家でありますが自分はよく知りませんで、この機会に観させて頂こうと入口へ行くと「まん防により5月5日まで閉館」の張り紙が。
誠にもってガックリではありましたがまん防が明けたら来られるわけで、良いものを見せていただきましたと建物だけでも納得でありました。
明治村のみち
登米町は宮城県の北東部にあって地方の行政と商業の要でありました。
で、仙台などは空襲で焼けてこの手の文化財が無いのですがここは残ったんでありましょうね、なんちゃって、私の勝手な推測ですけど。
明治の古民家 今はカフェです
いや、この家を見た時には腰を抜かしました。
なんたって自分の生家にそっくりなんですもの!!!
と、言ってもこの時代の家ってどれも良く似てまして、何れを見ても懐かしくなるんでありますが、それは自分の心が作った残像なのかもしれません、なんちゃって。
ああ、そしてだんごや、であります
私ゃ、なんなんだこの町はと叫びたいほどに惚れちまいました。
茅葺き屋根のだんごやにはきっとアイスキャンデーも売っているはず。
私はこのだんごやにランニングシャツに麦わら帽子をかぶり10円玉を握りしめ「キャンデーちょうだい」と駆け込んだ記憶があるのです。
水沢県庁舎
いや、はっきり言って私の負けです。
私は宮城県にかつて水沢県や磐井県が存在したことなど全く知りませんでして、説明文を読んで魂消た次第であります。
あれです、宮城県全域がまん防中なので公的な施設は全部閉鎖でして外観しか見られなかったわけですが、それで良かったと思った次第であります。
なんとなれば、まん防明けには再度訪れる楽しみが残ったわけでして、いやぁ、今回も充実したツーリングでありました。
と、いうことで帰り道は無料区間だけ高速に乗り、その後は貧乏臭く下道オンリーでして家に着いたのは午後3時過ぎでありました。
本日の走行距離 190キロ
ガソリン代 7,1リットル 1000円
昼飯代 弁当とお茶 560円
あー楽しかった、と。
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