24年間を綴った迫真の手記「拉致と決断」から

日本シリーズも終え、WBC強化試合が16,18日ヤフー、札幌で行われる。
拉致に関する日記は10/16クローズアップ現代からと10/26拉致と決断を読み途中での2度載せた。
新潮社本の帯には「北」での24年間を初めて綴った迫真の手記として、監視下の生活、偽装経歴、脱出誘惑、洗脳教育、核危機と開戦の恐怖、父親の写真、飢餓と配給、電撃帰国の真相・・・・感涙のドキュメント。と載っている。しかし、私が感動したことは・・・。

山の中に鉄条網で二重に隔離された監視下の招待所所生活など確かにこれら内容には驚くことがある。しかし、私は24年間に7度の旅しかできなかったことに驚いている。2001年七宝山観光「苦難の行軍」は平壌から通常15時間で行くところ70時間以上丸3日間かかったという。理由は線路や列車の老朽化、停電低電圧、梅雨と重なったため、3日間の食事の準備で酢入りむすびでも2日しか持たない、あとは乾パンなどで食を繋ぐ。しかし、慣れた乗客は停車中にご飯炊き食べているという。また、トウモロコシ売りのおばさんがやってきて、1本10ウオンで全部売れて、終いにこれでは15ウオンで売ればよかったとこぼしていたとか。
3日目には食べられない食品を降りて畑に穴を掘り埋めて戻ろうとすると、子供が堀り起こして持ち去ろうとすから、食べられる食品を与えると、また、掘り起こして持ち去ったので追いかけて捨てようとすると、病気の母親に食べさせている姿を見て引き返したという。平等の社会主義の生活にある貧富の格差を目の前にして、困らず生活している自分に後ろめたさがあったと・・・。

そして、金日成と正日総書記の葬式の差などは次回に触れたいと思います。